●「グラップラー刃牙外伝」
マウント斗羽と猪狩完至のドリームマッチ。最大トーナメント終了から第2部死刑囚編へと移項する前の、外伝です。汗だくでにらみ合う二人のアップの表紙がもう暑苦しい。
連載中は途中で珍しく休載した期間がありましたが、「餓狼伝」の版元が講談社に移った時期でその表紙を描き下ろしていたからでしょうか。僕の所有してる「餓狼伝」1〜5巻、スコラ版のままです。流石に表紙の為だけに買い改める気にはなりませんでした。
マウント斗羽と猪狩完至のドリームマッチというよりも、この二人のモデルの闘いがドリームマッチ。夢枕獏も何かの著作にて「アントニオ猪木とジャイアント馬場の闘い」について言及していました。そして、実は公式ではない場において二人は勝負をしたコトがあり、その時には馬場が勝利したらしいコトを記していました。
んで、猪木がその結果について言った言葉が、「喧嘩なら負けなかった」。非常に微妙な発言ですが、もし羽生に将棋で負けて「喧嘩なら負けなかった」と言ったトコロで嘲笑を買うのに対して、「プロレスで負けても喧嘩なら負けない」という言葉には理解できるものがあります。
プロレスも含めて、ボクシングや空手という格闘技には、やはり根底に同じベクトルの「強さ(到着点)」を目指してるものがあると感じます。
この「外伝」で描かれてるのは例によって「レスラーは技を避けない」というプロレス観。スタミナの奪い合いですね。
最後は猪狩の勝利と見ていいのでしょうか? 何だか斗羽が自分をこの世から抹消(隠居生活)するために、試合自体仕組んだようにも思えます。馬場はきっとどこかで生きているという作者なりの願望/演出もちょっと入ってるのかも知れません。
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