バキ感想へ トップへ


●「バキ特別編 SAGA(性)」

 ヤンチャンで連載された4回分とその前後に関わる週チャン本編2回分、及びバキシリーズの軽い解説が収録。プロローグはまあイイとしてエピローグに柳戦入れるのは微妙。1冊の本にする為には仕方ないのか。同時発売の15巻と重複してるし。

 連載時はモチーフのセンセーショナルっぷりで盛り上がってた感じなんですが、今こうして単行本に纏まったのを読んでみると、本当にただのお祭り企画だったような虚無が漂います。

 やりたい妄想に取り付かれた主人公/バキですが、そのキャラクターの思いが板垣氏に描きたい妄想を伝播させた結果生まれたんじゃないのかと思える作品です。次は、やって一安心、倦怠期モードのバキの思いが伝播すると思います。3〜4年もしたら。

 モチーフとは裏腹に、エロ本的な発想で描かれた作品ではないので、梢江の可愛くなさは効果的だと思う。効果的というか、結果オーライというか。需要として求められる2次元の可愛い女の子を描けない(決して描かないではなく)板垣氏の画力でも、このネタは充分表現できた範疇でした。いや皮肉じゃなしに。「大好きな異性」、その記号として置き換えて見ればイイ。読み手にかなり高度な置き換えを要求しますが。

 この頃は板垣描写で心理の瞬間的な断片をひたすら書くってのが流行ってたのを思い出しました。テンパってる感じの表現です。

 当然と言えば当然なんですが、全体的に男視点になってますね。男視点よりも更に狭まった板垣視点もあります。先に果てたら負け、という考えなんか。

 

 

 

 

 

 

 


バキ感想へ トップへ


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送