エラリー・クイーン


 「後期クイーン問題」とは、「量子力学の不確定性原理のマクロ視点」のコトらしい。僕、よく分からないんですが。

 よく分からないなりにどういうことか説明してみると、「不確定性原理」とは、電子という小さなものは、観測してはじめてその存在が明らかになる。波長の短いガンマ線を電子にぶつけてその反射で位置を測る。でも、ガンマ線をぶつけるコトで電子の運動に変化を与えてしまう。観測行為が観測対象に影響を与える為、客観的な測量が不可能な状態を指すらしい(ホントよくわからないので間違ってたら済みません)。

 で、これをマクロな視点に移行すると、「ガンマ線の照射」が「探偵の事件への介入」、「電子の運動」が「事件の様相」に能る。つまり「探偵が事件の究明に乗り出すことで、事件の展開が変わってしまう」コトらしい。さっきから「らしい」などといった言葉が多いんですが、気にしないで下さい。

 これ、思ったんだけど、きっと当時の読者が「探偵がいなかったらこの人死ななかったのに」なんてツッコミレターを軽い気持ちで作者に送ったんじゃないでしょうか。クイーンがそれを真摯と受け止め(うーん)と悩んで「後期クイーン問題」なんてものが出てきたんじゃないでしょうか。金田一少年なんかでいえば、「殺人事件がよく起こる学校」なんてツッコミみたいな感じで。

 歯の痛みに耐えながら、ふと勝手にそんなコトを思った。

(20010507)


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