平井和正


●「幻魔大戦」(集英社文庫)

1幻魔宇宙/超戦士 2最初の戦闘/救世主への道 3巡り逢い/悪霊教団 4浄化の時代/集結の時 5青い暗黒/超能力戦争 6闇の波動/大変動への道 7魔王の誕生/幻魔との接触 8幻魔の標的/光の記憶 9光のネットワーク/ハルマゲドン幻視 10暗黒の奇蹟/光芒の宇宙 以上全10巻

 オウム(現アレフ)のバイブルでお馴染み「幻魔大戦」なんですが、僕にとってこんな予想外なストーリー展開を見せた作品はないです。映画版は観ていないんですが、幽かにCMで流れていた映像の記憶から、超能力アクション小説だとばかり思っていました。そして、実際1巻を読み始めた時にはそういう小説だったんですが、何だか3巻の終盤あたりからおかしな方向に話が進み始めました。

何て言うか、人間洞察小説です。

それはそれで好きなんですが、僕は超能力バトルを期待していたので、この方向転換にはマジで参りました。それでも、コレはまだ仕込みの段階で、今に幻魔のボスが出現して超絶な戦闘に突入するんだ、と自分に言い聞かせて読んでいたんですが、最後までそのノリでした。

 と言うワケで、最初から人間洞察を語る小説だと覚悟して読めば楽しめる作品だと思います。オウムにどう悪用されたかも分かります。

 この集英社文庫の決定版は、勝連という方の描くイラストの表紙&口絵が素敵です。女の子可愛すぎです。特に3巻表紙の久保陽子に萌え気味。更に7巻の口絵ではこの可愛いピュア系の久保陽子が全裸に赤いリボンのみの出で立ちで描かれています。最高です。絵でもアリです。 

(20011209)


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