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■0416:WJ39号/漫画/連載

ワンピース
 巻頭カラー。ナミの写真で釣りという扉。ライオンが釣れているという意味不明な状況。当のナミは水着姿ですが、ウエスト近辺が奇形じみています。

 本編ではCP9結集、道力なる単位で強さの数値化が始まりました。CP9は六式なんてのがあるけど、ギミックなど何もない純粋な戦闘力のみを感じる集団でしたが、こんな感じで強さを数値化するとは。CP9戦が終わってから今度も道力単位は続くんだろうか。

 セクハラ連発には笑った。長官はきっと瞬間的にあの胸元に目が行ったりしちゃってたんですよ。カリファはそれを指摘してるんですよ。630道力で。

 クマドリは髪の毛を操ってるのかなアレ。バスカビルの死刑はダウンタウンの裁判ネタを思い出した。

ナルト
 チヨバアとサソリの傀儡合戦、数の多いサソリに対してチヨバアのほうが精鋭で小気味よく倒しています。が、やはり数の差が圧倒的。そんな物量戦術で国を落としたのか。

 チヨバアが自分かサクラどちらも傷つけないと考えてる2コマ後にダメージ食らってるのはやり過ぎです。これは流石に笑っちゃうでしょ。

ブリーチ
 椿鬼くんがやられちゃいました。どんな奴だったか絵的に思い出せないまま。あれは椿鬼くんじゃなくて、ホントに蝿なのかも知れません。

 一護登場。早いです。ヤミーあと何週もつんだろうか。頑張って欲しいトコロ。味方化して欲しいトコロ。

アイシールド21
 試合終了。陸を越える、鉄馬を越える、武蔵の復活、西部監督のへたれ化などを経て、まさかの西部の勝利。みなさんの考えてるようにはなりませんという巻末コメントを思い出しました。

 敗者復活戦なんて言い出してますが、三位まで行けたりするのかな? 栗田が最後でパチっと驚いてますが敗者復活戦なるものの存在を知らなかったんだろうか。

ボボボーボ・ボーボボ
 ブルースはあれでよく三世について行けるな。三世が怒りそうな気がしますよ。

太臓もて王サーガ
 「うおおおおエロティカルヒ---ット!!」「あれで!?」。あれは充分エロティカルです。大亜門先生の絵じゃなければ更に良かった。

バカ in the CITY!!
 2chっぽいのがあった。あと個人的にはバカ彦がひど過ぎて面白かったです。

テニスの王子様
 手塚VS樺地。お互い、自分の元に引き寄せるかのごとくボールを戻す状態。千日手完成。ゴールドセイント同士の戦いに匹敵します。

魔人探偵脳噛ネウロ
 笛吹へのフォローがありました。采配する立場ならとても能力を発揮する人。そうなの?

 ヒステリアのイヌミミに萌えます。ヒステリア、これ女性ですよね? この描写で女性ですよね?

D.グレイマン
 ポエムのビジュアル化っぽいシーンは狙ってるのか手抜き作画なのか判断がつきません。

ハンター×ハンター
 ノヴが宮殿に潜入して出口を設置するだけの話。これ本来なら全ページにトーン張りたいんだろうか。宮殿内は暗いっぽいです。最後に到着した車はパームでしょうか。ノヴをドカドカ探し出して台無しにしそうなキャラですが、こういう危険な状態はちゃんと弁えてたりするんだろうか。

デスノート
 メロはあの爆発の中生き延びていました。ダメージを負っていますが、それでも絵的にカッコイイダメージの負い方です。小畑キャラに生まれてよかったですね。冨樫キャラに生まれてたら普通に手足もげてます。

(20050831)


■0415:せがわまさき「Y十M」第10話/漫画/連載

 羞恥判断テストがキチンと描かれていたのに驚いた。あの判断テストはウソ臭いのですが、その辺りもせがわ流でフォローが入ってますね。ホントに当たったんだから仕方ない、ぐらいの台詞を商人に言わせて。

 意外とじっくり描いてるのでのんびりしたペースで話が進行しています。打ち切りとかないんだろうか。不安になってきました。

(20050831)


■0414:板垣恵介「餓狼伝」16巻/漫画/コミックス

 いよいよ2回戦開始。最初の三試合を収録しています。

長田弘VS井野康生
 プロレスと柔道。井野は柔道は引き立て役だったと語りますが、それ何時の時代の話ですか。現代ではムエタイとテコンドーが引き立て役ですよ。
 試合が開始、長田は延々と井野に投げられ続けます。でも立つ。それがプロレスです。そして一発で逆転。終わってみれば随分とシンプルな戦いです。

松尾象山
 掲載誌移転のゴタゴタで、2回戦第一試合が終わったトコロで象山の語り&パフォーマンスが入ります。『強さ』を問われての象山の回答、「己の意を通す力… ぶっちゃけワガママを貫く力ってことさ」というのは板垣漫画での強さの答えですね。勇次郎もそんな主義。ラスボスはこうでなくちゃ。
 畳を掴んで貫くパフォーマンスに対抗して、主人公・丹波文七がトイレでチンピラの顔面を掴んでいますが、丹波これ悪党チックです。ていうかチンピラの絡み方もおかしいよ。

君川京一VS工藤建介
 北辰館同士の同門対決。ラッシュを繰り広げる君川、罠を仕掛けたつもりが工藤は乗ってこないで脳震盪!なる必殺技みたいな表現で工藤の逆転勝利。前の試合同様、一発での逆転です。ていうか君川は何でそんなフェイント入れようとしたのか。

片岡輝夫VS門田憲次
 片岡の手の甲が角質化している描写がえぐい。額も角質化してるんだろうか。真っ当な空手、という感じで片岡は初期克己のような属性。でもチャラけてはいないストイックな存在。一本拳、正拳中段突きを決めて片岡勝利。

 鞍馬VS安原は前哨まで。安原の彼女はどうなのそれという対応をしています。この試合のオチを知ってから読むと、もうワケが分からない。この段階ではどうしようもない程に軽い女じゃん。

(20050828)


■0413:板垣恵介「バキ」27巻/漫画/コミックス

 範馬勇次郎VS郭海皇、ラストまでを収録。

 勇次郎が負けるワケがない、というこの漫画の現段階のお約束ゆえ勝敗は確定していながらも、一気読みするとそれなりに面白いです。まあ、昔に比べれば流石に密度は落ちてきていますが。圧倒的に有利な勇次郎の戦いをどれだけ面白くするかという面では、非常に良かったバトルです。

 やってるコトは何気に薄い。シャオリー、殴り合い、死んだフリ、これぐらいしかない。一つ一つの演出方法も、昔出した構図に似ていますし。突然絶叫する郭(→最大トーナメント決勝でのジャック)、調子こいてんじゃねえ小僧!と絶叫する郭(→最大トーナメントでの達人)、そんな感じで。
 この試合を通じて、勇次郎が突然変異とでも云うべき肉体構造を持っているというのが判明しました。それならば多少は今までの理不尽な強さも納得できる、かも知れない。そしてそんな突然変異を倒せるのはやはり突然変異の血統でしかないのか。

 237話「中国拳法」、この回の郭は全コマ面白いです。ポーズがイチイチ面白いです。作者的には全然笑い狙ってないんだろうけど、何か裏返って面白い。

 勇次郎のライバルとして作り込みが固まっていった郭はなかなかいいキャラクターだったと思います。一つ一つが勇次郎と対比構造になっていました。最大トーナメントに出場してたらどれぐらいまで行けたんだろう。中国拳法中の中国拳法なので、烈よりも強い扱いのハズなんですが、独歩あたりに勝てるか微妙かも。

 この中国編は主人公が勇次郎だったのかな。試合の後、闘技場に現れて締めくくるのも勇次郎。最大トーナメント編でのバキの立ち回りです。郭と妙な友情を芽生えさせたかの如きラスト、勇次郎も丸くなりましたよ。

(20050828)


■0412:「松本清張傑作短編コレクション」(上・中・下/文春文庫)/活字/小説

 松本清張は新本格に目の敵にされている作家という印象しかないですね。その流れとしては、

「清張は社会派で人間が描かれている。新本格は描かれていない」
「人間を描くとか何それ。ミステリにはそんなのは必要ない」

という感じで、何かもうどうでもいいよ。今回清張作品を初めて読んでみました(多分初めて)。人間が描かれていると称される清張作品、確かにキャラクター作りが面白かった。面白かったけど、新本格叩きの批評家はホントにこういうのが好きなの? 僕が読んだ感覚としてはジョジョの登場人物に近いキャラ作りです。ぶっとび系のキャラ作りですよ? マニアックな属性を与えるという、荒木飛呂彦的なキャラ作りです。作品それぞれも、ミステリというよりもサスペンスという定義がしっくりくるのもまた荒木的。

 あと、どう足掻いても古いというのは逃れられない。逃れられないけど、ジョジョ1部2部も今読むと古いよな。そういう古さであって、あくまでもそういうものとして読めた。梶原一騎の漫画を今の画風と比べて論じても意味がないというか。逆にその古さに面白さを感じるコトもあったりしました。

 キャラ立てが完了してさあこれから、というトコロであっさりと終わっちゃう作品も幾つかあり、物足りない&勿体無いと感じるコトも多々。特に印象深かった作品を数点。

「生けるパスカル」(下巻収録)
 これは何だか途中から笑えてきた一編。嫉妬深い妻に頭を悩ます男の話なんですが、それでもどうにか浮気をしようとしているシチュエーションが笑えてきた。浮気やめろよ。

「帝銀事件の謎-『日本の黒い霧』より」(下巻収録)
 上巻にも『日本の黒い霧』から数作収録されているのですが、正直辛くなって流し読みだった。そんな中この「帝銀事件の謎」は興味深く読めました。ノンフィクション題材に独自の推理を描き出す、という。今ならこれだけで長編一本出してもいいんじゃないのかレベル。

(20050828)


■0411:福井晴敏「月に繭 地には果実」(幻冬舎)/活字/小説

 安田朗装画によるハードカバー版。すでに文庫出版されているのに愛蔵版的なものとしての刊行。旬な作家です。

 読み終えての感想は、未来を描き出す圧倒的な大河、という骨子よりも登場人物個々の味わいが大きく残っています。元はアニメ作品なんですが、これはノベライズなのかな? 少し検索してみたら、途中からはオリジナル展開のようなコトが書かれていましたが。

 『異なる文化を持つ異種族間の衝突、そして…』、という物語原型としては王道の枠組みですが、歴史とその世界背景が主役というワケではなく、登場人物のメンタルをガッツリと描くコトで、その変化(多くは成長)を不介入者として鑑賞するのがメインでしょうか。例えば、憎悪をぶつけまくってくる敵女性の内面が描かれ昇華されるあたりは普通に上手い。が、終盤はどうにも意外性というよりも付け焼刃的なほうにキャラクターが行動していって、(えー!?そうなっちゃうの!?)と感じてしまったコトが多かった。ハリーとかそれでいいのか。変化の多くは成長ですが、非成長も絡めて様々なラストに持っていったのかも知れない。

 福井作品は初でしたが、想像以上に骨太で、イイ意味で描写のくどい文体に感じました。

(20050828)


■0410:今週のバキ/漫画/連載

 ジュニアとバキとの闘技場バトルが決定、ジュニアがへたれて拒絶するんじゃないかと考えてどうにか許諾するように策を弄していたマホメド父ですが、それは杞憂でした。そんなワケでバキ戦に向けてトレーニングを開始するジュニアですが、サンドバックもロクに叩けない状態。

 ここまで落とされるのは正直意外だったジュニア。こんなコトなら中国で範に苦戦しても良かったんじゃないだろうか。範が巨凶一族でも良かったんじゃないだろうか。範を巨凶にしなかった理由の一つに、マホメドを華麗なる傷なしのライバルのままにしたほうがイイ、と作者が判断したってのもあったハズ。あの時は。全ての歯車が狂い始めたのはジャックハンマーがジュニアに圧勝してしまってから。まさに巨凶。
 これからジュニアがどれだけ成長するのか楽しみではありますが。ジュニアが主人公ならこの絶体絶命ぶりもワクワク読めたかも知れない。

(20050827)


■0409:今週の餓狼伝/漫画/連載

 掴んで間接に持っていきたい畑中と、拳で突っ放したい椎野。両者のやろうとしているコトは正反対。中心に近付きたいVS中心から外したい、という対決でした。
 前回ラストの記者の台詞はそういう意味だった様子。畑中へのインタビューからの流れだったので、全然関係ないことを考えてしまった。

 両者が制空圏ギリギリの場所から微動だに出来ない拮抗状態から、同時に動き出して椎野の突きが畑中の胴を打つも畑中は受け止める覚悟で仕掛けていたようで、すかさず攻撃、どうにか椎野を掴むもそこから顔面に打ち込まれて椎野の胴着を握りしめたまま吹っ飛びました。胴着は破れています。インタビュー時に見せていたパフォーマンスを決めての敗北。

 勝利した椎野も相当消耗してる様子。一回戦よりは苦戦してます。

(20050827)


■0408:WJ38号/漫画/連載

アイシールド21
 表紙&巻頭カラー。キャラクター人気投票を行なうみたいですが、名前一覧みたいなのが見当たらないあたり強気です。見開き扉で中央ちょい右にいるの、ハゲですか。石丸かと思ったけど、左端のが石丸か。

 試合は相変わらず盛り上がっていますが、流れ的に今回の本編は押さえ気味/溜めの回でしょうか。オンサイドキックは何気に今までで一番運要素が強そうですが、運パートは無音で緊張感を出しつつサクっと済ませてモン太に見せ場。鉄馬がガッツリ人間味のある表情を出してるのがイイですな。

ナルト
 ロープみたいなのが足りなくなってチヨバア直前でガリガリやってるサソリはおかしいよ。しょぼいよ。「チィ」とか言ってるし。省略されてる部分で、サクラがシャカシャカ一生懸命ロープ引っ張ってたんだろうか。
 その後サクラの拳でバラバラになるサソリですが、バラバラになり過ぎで面白いよ。首取れてるじゃん。そこまでなって大丈夫なのか。

 チヨバアの『白秘技・十機近松の集』を見て直後にサソリ、『赤秘技・百機の操演』を披露してます。解説役がいないので自分で驚いて自分でそれ以上のものを出す展開。

ワンピース
 「少しデケェだけのチビ人間とは流れる血が違うのだ!!」。怪力デストロイヤーズ、少しデカイだけの人間なんだ。この漫画ならアリかな。

 木釘ロックとか、何でも戦闘技みたいなネーミングになってますが、釘打ってるだけですよね?

ブリーチ
 じゃあグランドフィッシャーはラディッツだったというコトですか。一年の猶予もなく来襲。
 ウルオキラとヤミー。ヤミーはともかく、ウルオキラの取れかけ仮面が何か見てて鬱陶しいですよ。
 まさにまさにな展開ですが、せめてヤミーのほうがべジータポジションとかそういうフェイクかまして欲しいトコロ。ヒソカっぽいヤツが孤立してなくてメガネの手下だったというフェイクかましてくれた過去があるし。

 チャドがあっさりと腕もがれそうになってますが、それでも危機感を感じないのは何故だろう。もとからそれほど強かった印象がないからだろうか。

タカヤ
 センターカラー。渚の背中はイイ感じです。

 少しずつですが何キャラか出揃ってきたので、今後トーナメントに突入するのかなあ。ジャンプ漫画でその展開も久しく見なくなってるので逆に新鮮かも。トーナメントするほどはキャラいないか。でもまあ地下闘技場最大トーナメント的に、開催時に新キャラを大量に出して、それからキャラ立てしながらトーナメントを進めるのもアリかも。どうにも刃牙で喩えたくなる漫画です。

太臓もて王サーガ
 違う世界の人の顔ってのは、ジョジョ以外のパターンも出して欲しいなあ。大亜門先生のパロディは面白いです。嫌悪感を抱かないというか。木多先生がひど過ぎただけか。

デスノート
 「二代目Lはふざけすぎ」と言ってる二アの状況がふざけすぎ。

 「捜査というのは決め付けてかかり間違っていたら『ごめんなさい』でいいんです」という台詞が印象的です。初代Lもそうだったんだろうか。だから『ライトがキラ』というのに拘り続けるコトが出来たんだろうか。あの当時のLは、あまりにもライトがキラに拘泥し続けていたので、既に答えをナオミあたりから聞いていたのかぐらいに予想してたんですが。

魔人探偵脳噛ネウロ
 奇をてらって笛吹がヒステリアってオチはないだろうか。わざとネウロに一杯食わされたような演出をしておいて。最後のコマで別の場所にヒステリアがいるから無理かな。

D.グレイマン
 髪下ろしたラビではしゃぎたいトコロをグッと堪えて新しい団服のデザインがどうだの言ってこそ腐女子ですか。

 扉で『失ったモノは元には戻らない。残骸だけ。』なんて書かれていますが、直後の本編がアレです。

ハンター×ハンター
 肉の件って、ビゼフ長官は食人野郎なのかと思った。そうなのかも知れませんが。

カイン
 「ティエン…さよならだ」に続く最後のコマ、カインが自殺したんですよね?

切法師
 作者にまるで危機感がなさそうなのが凄い。この掲載位置でこの内容はどうなんだろう。

ピューと吹く!ジャガー
 寝起きだとカニとか言い出すのマジでありそう。

(20050824)


■0407:島本和彦「逆境ナイン」全6巻/漫画/コミックス

 映画化に伴っての新装刊行という感じでしょうか。6冊出揃ったトコロで一気買いして一気読み。熱い。熱いです。

 島本漫画はもう正しいコト言ってんだか分かんないけど勢いで納得しかける論法が熱いです。定型な言い回しを諦め前座に置いて、それを逆説で絶叫と共に裏返す。正論かどうかよりもその展開が面白いし、時と場合によっては正論にもなる。少年漫画における『後出し絶叫が勝者』という文法を使いつつも、言ってるコトが言ってるコトなのでどことなくギャグに聞こえてくる熱さです。

 例えば、2巻。
 野球部員メンバーがギリギリの状態で赤点で試合に出れなくなった部員が続出、ここで一瞬へコんだかに見えたキャプテンの不屈闘志は「あのメンバーでは、甲子園に行けんのだ!! だから赤点を取らざるをえなかった!! 大いなる宇宙の意思が彼らをそうさせたのだ!!」「これから集まるメンバーなら……必ず甲子園に行ける!!」と言い出します。
 無茶苦茶です。今まで一緒に頑張ってきた仲間たち、とかそんなコト考えずに発想を転換させる。この異常なノリがメチャクチャ面白い。今引用したのはむしろギャグとはっきりしてるのですが、ギャグだかどうだか分からない、この手の文脈が多発してとにかく面白い&新理論として納得しかけます。危ない。

 島本作品は、いい大人が読んでこそ面白さの理解できる作品ではないでしょうか。どんなに少年漫画的熱さを秘めてても、この論理逆説は倫理観の不安定な子供には読ませたくないですよ。

 この「逆境ナイン」のストーリーは、廃部を命じられた野球部キャプテン不屈闘志が甲子園優勝を校長に持ち掛け、それに向かって邁進するという導入。そして地区予選からあらゆる逆境に見舞われながらもそれを乗り越えていくという話です。その基本線の中で、上記の島本流逆説が連発。

 島本節は実際読んで受け止めてもらうしかない味ですね。そんな中、最大の見せ場に感じたのは地区予選決勝でしょうか。100点差という逆境の極地。過剰にも程がある正当エスカレートの極みです。全編通してヒートダウンするコトのない6冊でした。熱過ぎた。

(20050821)


■0406:今週のバキ/漫画/連載

 マホメド父のキャラがイイ感じで崩れて板垣流オリジナルになってきています。あの会心の笑顔が特に。ここ数週で父と息子の描き分けも結構進行しています。父の方がふくよかな顔立ちなんですね。

 四連敗を付き付けられ、更に父から引退を促がされつつもジュニアは奮起決意。徳川のみっちゃんが登場して、ジュニアのその決意に打たれ、ノーベル最強賞の範馬バキと闘ってみるかと発言。ジュニアはその言葉にビクッとしてますが、何でビクッとするのよ。

 マホメドジュニア、バキとの戦いがようやくお膳立てされたような感じですが、ここに来るまで負けに負け続けました。敗北を知る者こそ強いという死刑囚編のテーマを踏まえた上でのパワーアップに期待してもいいのかなコレ。バキと戦うまでに、あと僅かな期間でしょうがこれからどんな成長を見せるのか楽しみ。そんなコト書きつつ来週いきなり地下闘技場でのみっちゃんアナウンスからスタートかも知れませんが。

(20050820)


■0405:今週の餓狼伝/漫画/連載

 椎野VS畑中はまだ始まらず。畑中の語りが多いです。

 畑中はレスリングですが、上手いものを食って身体を鍛える、ただそれだけです的なスタンスを放っています。他の武術は須らくパフォーマンスに徹しているぐらいの蔑視を感じさせる発言でした。むしろ板垣漫画では客を喜ばせるパフォーマンスはレスラーの十八番なのに、ここでは畑中は強さのみを追求しているかの存在になっています。

 試合開始を目前にして、椎野と畑中を見比べ、記者が「両者のやろうとしてるコトは正反対」、と一人ごちます。てコトは椎野はパフォーマンスを絡めてくるんだろうか。直突きで瞬殺しそうな椎野にパフォーマンサーを見ているというコトですか。まあ、一撃必殺劇もある意味パフォーマンスですが。

(20050820)


■0404:WJ36・37合併号/漫画/連載

 合併号ですが時間の都合でシンプルモードで。いつものコトですが。

ジャンプスーパースターズ袋とじ
 ゲーム先行情報の袋とじ。これを目当てに、どうしてもジャンプを買う、という層はいるのか疑問。それほどに注目を集めてるゲームなのかのう。昔のドラクエとかなら、相当集客効果があったでしょうが。

 今尚ドラゴンボールがセンターなのがなんともいえません。せめてワンピースあたりの現役漫画をセンターにして欲しい気がします。

ワンピース
 折り込み扉、麦わら海賊団とCP9。カラーで見るとカリファの乳のいやらしさが際立ちます。これぐらいは普通にアニメに出来るんだろうか。網じゃなくてTシャツの柄とかに変更されるんだろうか。フランキーは船大工確定なんだろうか。あとルッチの本体は鳩というベタな展開を期待してもいいですかね。

 怪力デストロイアーズは巨人とのハーフでしょうか。今までどこに乗ってたの。ていうか乗れてたのだろうか。そして待ち受けるのはエニエス・ロビー「本島前門」門番、オイモとカーシー。カーシーは「しカーシー!ここは通さん!」とか言い出すんでしょうか。そういうキャラ作りでしょうか。

ブリーチ
 猿柿ひよ里の扉絵は名前にトーンを張ってたりと微妙にコミカル。チャドの言葉によると、ひよ里と平子は相当強いらしいですが、見た目の貧乏臭さゆえそう見えない。仮面の軍勢は人間も死神も嫌いとのコト。どっちからもはぶられた過去あり、という感じでしょうか。

 空座町に降り立つホロウ。しかし人型の姿をとっています。これは藍染によって完成させられたホロウなんでしょうか。またグランドフィッシャーみたいな不完全バージョンを出すワケもないだろうし。

アイシールド21
 前回のモン太VS鉄馬に続き、セナVS陸も決着。二話連続で引っ張りに引っ張ってきた大きなサシ勝負のケリを付けるのは熱いです。キッドとヒル魔も何かしら明確な決着が付くんだろうか。

ナルト
 チヨバア、解毒剤をそっと仕舞いました。死ぬのか。やることなすこと死に向かってるように見えてドキドキものです。

 サソリは自らを人傀儡にしていました。1ページでドンと全身を現したシーン、腹から出てるロープを岩に突き刺し、そのロープの上に立っている様子。胸の『蠍』ってのは目立ち過ぎです。あれが弱点なんですよね? 何故ここが弱点だと分かった!?とか言い出すんですよね?

テニスの王子様
 特に伏線も何もなく逆転に逆転が重ねられて試合終了。海堂が削っていたって。その上の乾、「?」とか不思議がっているじゃん。海堂が削っていたコトに気付いてないみたいじゃん。

タカヤ
 イチイチ板垣漫画に思えてなりません。ここまでくるとペンネームの裕次郎も怪しくなってくる。

もて王サーガ
 「ナルトごっこしよー! オレチョウジね!」に受けた。チョウジはホントにブルマ被ってる変態に見えますから。

デスノート
 サブタイトル「熱演」はライトの芝居のコトでした。ライトはノートの所有権を持っていなくてキラじゃないと父の念押しが出ました。が、4年も周りを騙してきたのでそんな部分での心配は要らない感じでしょうか。どうにか逃げ切ったメロ。1部でライトが追い詰められそうになるほどのスリルがないのは僕の情熱の問題でしょうか。

魔人探偵脳噛ネウロ
 こんな派閥争いみたいな方向で展開するとは予想外。そしてそれと同時に新たな犯行者、爆弾魔が現れたみたいでどう絡めていくのか楽しみ。

 ドシロート娘!というネーミングセンスには、サイをも越える強烈な悪意の臭いを感じます。本編にも絡んできて欲しいなあ。ドシロート娘。

ハンター×ハンター
 王はホント甘かった。動揺を誘ってどうにか「軍儀で勝つ」状態を作ろうとしてる時点で軽く小物に見えた。

 腕をもぎ取ったら生えてこないみたいです。生えてきそうなのに。ピッコロの細胞は混じってないというコトでしょうか。

ピューと吹く!ジャガー
 シルエットが取れたらいきなり別キャラになる、車田漫画を揶揄ってるんでしょうか(それは多分ない)。

(20050813)


■0403:今週のバキ/漫画/連載

 今週というか、先週です。

 父がジュニアのパンチを食らってたと思ったんですが、逆だったようです。そんな。いくらそっくりだからとは言えそんな見間違いをしてしまうなんて。

 復帰しつつある父の前に成す術もなく倒されるジュニア。この調子でマホメド父がメインの話になるんじゃないかとビクビクしています。ジュニアは父復活の壮大な前フリでした!みたいな後付け展開。いやそこは妙な意外性を出そうとするのではなくジュニアの成長のタメ段階だと信じたいですけどね。

 バキの最終骨格である「子が親を超える」、それをマホメド親子はあっさりと親越えしてたかのようなスタートだったのですが、そうそう親は超えられないのか。まずは兄から越えなきゃ。マホメド兄の登場を期待します。

(20050809)


■0402:7月まとめ/雑文

▼7月購入書籍▼
板垣恵介「バキ」27巻
幸村誠「ヴィンランド・サガ」1巻
島本和彦「逆境ナイン」1〜6巻
広江礼威「ブラック・ラグーン」4巻
高橋葉介「KUROKO」1〜4巻

▼7月読了活字本▼
なし


 というワケで活字読了なし。そんな月もあるさ、というか大抵の月が読了ゼロという事実。活字離れも甚だしいです。買った本も漫画のみという。まあ、それは別にいいか。積み本(活字)が増えずに済むというコトなので。

(20050809)


■0401:せがわまさき「Y十M」第9話/漫画/連載

 加藤秋成の残忍性、そして会津七本槍を囲うようになったルーツが判明。秋成が何者かに襲われたトコロを救ったのが芦名一族。その中の精鋭が七本槍。襲った何者かは結局分からず終いとのコトですが、これって芦名衆の自作自演だろうか。原作読んだのに憶えてないや。原作にないエピソードかも知れないけど。

 秋成の残忍性はここにきてパワーアップ。作者的に何か吹っ切れたかのような描写でした。指を食い千切るのもそうですが、妄想とは言え女で作った玉座に鎮座する秋成は異常さが際立っています。

 桶屋に特注でデカい桶を作らせている十兵衛。脆弱な堀の女で七本槍を討つべく、何かしらの策を講じてる様子です。
 そして加藤家に女を売っている庄司甚右衛門が登場。七福神モデルでのビジュアル化です。中に人が入っていそうなビジュアルです。

(20050809)


■0400:WJ35号/漫画/連載

 折込表紙は劇場版ナルト。岸本先生自身による映画オリジナルキャラの描きおこし。味方キャラがガアラ、サクラ、シカマルってのは異色で新鮮。サスケは本編の状況が状況なので出せないのか。

ナルト
 タイムリミット3分というウルトラマンモードに突入したサクラ。そこはやっぱり騙しを入れて、チヨバアには別に解毒剤を渡してないで、自分が6分戦える展開希望。チヨバアもそろそろ死ぬタイミング欲しがってるでしょ。

ワンピース
 そげキングに感動するルフィとチョッパー。ていうかそげキング、「託かって」とか難しい言い回しをしてます。そげキングっていうか、尾田先生が。流石は和月ファミリーです。

 結構複雑な作戦を「ああ!!!わかった!!!」とルフィが断言した辺りで、前フリ完成。ルフィが暴走しつつもそれに合わせてどうにか追いつこうとするフランキー一家はいい連中ですね。

 先週号でエニエス・ロビー上空にあるシルエットが気になっていたのですが、あれこそが「正義の門」でした。この門がガラガラ崩壊するシーンとこのエピローグ最大最後の見せ場が重なりそうです。

アイシールド21
 伏せられていただけで鉄馬対策はあった様子。鉄馬は最早難攻不落と思っていたので、モン太のこれは熱い。モン太VS鉄馬、序盤で一対一の対決がありつつも、これ流石に無理じゃないの?でも鉄馬へのパスを通さない/防ぐ方法での封じ込めは少年漫画的にスカッとしないしなー、など疑問が沸き起こっていたのですが、今回のラストで一気に解消。そこに至るまで裏の裏の裏をかいてる辺りも熱い。僕的に、マシンガンズ戦では今回が一番熱かったかも知れない。

ブリーチ
 ひよ里なる「ヴァイザード」サイドの新キャラが登場。貧乳ですよね? 初登場時の大ゴマで谷間があるけど、あれは印刷上のゴミですよね? ていうかヴァイザードはどうしようもなくしょぼい集団に思えてきます。何ていうか、貧乏臭そう。
 平子は絵的に何だか慣れません。気色悪いというか。この人見てるとイザークまで嫌になってきます。

 滅法師としての力を取り戻す選択を決めた石田雨竜。それほどまでにクインシーに拘る理由は何なんでしょうか。祖父の仇にトドメを刺すにはあくまでもクインシーの力で、という拘りでしょうか。

テニスの王子様
 乾のウォーターフォール対策は特にないまま、いつの間にか氷帝が有利になってるのが凄いです。扉の前後でいきなり変わっています。何で?

 下剋上等なんて駄洒落をあのシーンで出す許斐先生は、本当に凄いです。許斐あなどれじ。

太臓もて王サーガ
 タイトルロゴの「太」の点の部分、アスタリスクになってるのに気付いた。佐渡あいすはビジュアル的にかなりツボです。ツリ目、ツリ目。凄んだ時の頭の雪だるまは田楽のパロでしょうか。どこまでパロなのか分からない弊害もあります。

D.Gray-man
 ここまで徹底して殺されたのも最近のジャンプでは珍しい。死を描きつつもまるで危機感や絶望が出てこないのはシャーマンキングで慣れています。本格的に入れ込んでる腐女子なんかはこの展開で凄い衝撃を受けたりしてるんでしょうか。

魔人探偵脳噛ネウロ
 プールまで跳べたけど、死ぬ可能性も全然あるやり方じゃん。

 サインを貰ったデブ、実は正体がサイなんじゃないかと思えてくるのがネウロマジックでしょうか。サイは作者がその気になればいつでも出てこれます。

デスノート
 絶体絶命のメロ、そして次回タイトルが「熱演」。じゃあ、あのメロは影武者の熱演ってコトで。モノローグにスナイダーなんて出てきてますが、何なら最初から影武者だったぐらいのオチでも今のデスノートならあり得ます。

 意外性を考えるなら、ほとんどの読者がここでメロが何とか逃げ切ると考えてるので、あっさりと死ぬってのもアリですが。今のデスノートならそれもあり得ます。

いちご100%
 外村プロデュースの写真集は着エロ路線っぽい。ビキニにリボンという、露出事態は単なるビキニよりも低くなるのに逆にエロさが増すという、それが着エロの魔力。

 真中はえらい雰囲気変わりました。心理状態を伏せてるからそう見えるだけで、内心は今まで通りアレコレテンパッてるんでしょうか。

 今回で最終回でした。スタート時はラブコメ定型で東城ラストだと思ってたのでこの着地は意外も意外。多くの読者に納得してもらう形で、修正を加えて、しかも綺麗に纏めたラストだったのではないでしょうか。いやでも作者もギリギリま迷ってただろコレ。白紙に戻すのを決めた東城のノート小説のラストの謎とか、あの辺までは東城着地を考えてたんじゃないだろうか。

ピューと吹く!ジャガー
 本当にまぶた接着しようとしたり鼻に弁つけようとしてるのにウケた。ていうか鼻の穴に弁って全然分からん。

(20050802)

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