アルフォンス・ミュシャ


●「アルフォンス・ミュシャ THE IVAN LENDL COLLECTION(講談社)」

 画集は非常に紹介しにくいですね。ミュシャです。有名です。アール・ヌーボーとかそんな感じ。テニスプレイヤーのイヴァン・レンドルが収集したミュシャ作品をより広く公開しようと「ミュシャ画集」として纏めてくれました。ミュシャの画集ではコストパフォーマンス面も含めて最高の1冊です。もう1冊これよりも高い(けど収録作品は少ない)ミュシャの画集も持っていたんですが、引っ越しの際にはこっちを選んで(残すコトにして)処分しちゃったし。

これ、僕が買った時(90年)って2000円だったんですけど、検索してみたら今定価が2800円になってるのにはびっくりしました。作品が何点か追加されたりしてるのか? レンドルがその後またコレクション増やしたりして。

 とても洗練してる作風で、僕などには理解不能な作品の多い「歴史的評価を受けてる芸術」の中でも唯一ストレートに上手さが伝わる画家です。

 少ない主線で質感を出す、そして細部に至るまで手抜きがない、装飾品の緻密さとオリジナリティ、これが僕のような素人目にも圧倒的に映ります。基本のバランス面で、写実に忠実であろうとしてるのが上手さを直で伝えているのか?

 一時期相当ハマった画家です。ファンタジーなどが流行していた時勢だった頃、非常にマッチしていた絵(と装飾)と感じてハマりました。久々にこの画集引っ張り出して眺めていたら3時間ぐらい経っていました。どういうことだ。

(20020505)


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