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12月10日(火)☆

 今日あんま時間さけれないのでテキトーに雑文を。あと明日は更新休みます。

 今回の「このミス2003年度版」、国内海外40作中読んでいたのが2作のみでした。もうほとんどがハードカバーなので、僕的に発行直後にリアルタイムで読む気になりません。名前見てもピンとこない作家もいます(これはイイ傾向です)。

 スレイドに評を入れたキチガイが何名かいたのが意外です(喜んでます)。未訳が刊行される切っ掛けになって欲しい。


12月9日(月)☆

 WJ02号感想。雪です。埼玉雪降ってます。ジャガーが実にタイミングピッタリでした。

タトゥーハーツ

 事前の予想に反して面白かったです。これはきっと事前にダメだと予想していたが故の反動も含まれてると思うので、来週以降どうなるのか自分の気持ちが分かりません。

 この作品も読み切りあったっけ? あったと思うんだけど、焼き直しじゃないトコロからスタートしてますね。その辺も予想外で面白く読めたんだと思う。

ナルト

 「伝説のカモだ!」「あひ〜〜!みんな喜んじゃってる〜〜〜!!」。カモだからって理由で喜んでる、以外の人もいそうです。谷間がね、あの谷間がね。アレな。

 三忍は三竦みになってるので、ツナデはナメクジ呼び出すんでしょうが、それを考えると今から鬱です。絵的にキツそう。やっとウェザーが死んで安心してたのに。医者でババアなんだから呼び出すのはトナカイにして下さい。

アイシールド21

 挫折が大きい者ほど成長も大きい。

 先週のその言葉が印象深かったので、今回はてっきり、

悔し涙を流した桜庭が自殺して、肉体という現世の殻の呪縛から解放、業(カルマ)の束縛を離れ、魂のステージを更なる高みへと上昇させる。

 そんな方向の成長をすると思ってたのに(あり得ません)。

ワンピース

 衝撃(インパクト)や排激(リジェクト)などにキチンと理由付けがあったのが意外です。何となくみたいなもので済まされると思ってたので。

 あの絵、スカイピア神兵は50名以上いるような気がしてちょっと数えたのですが、分かる範囲で40数名でした。やるな、尾田。

いちご100%

 初登場時の大人めいた表情はなんだったのか、アレはもう河下的になかったコトにして下さいという感じの唯。

 真中、「5年前から変わってねーの?」っていうか、その時は変わってなかったの?

テニスの王子様

 越前には葉っぱ当て、桃には切り株倒し、そして海堂に仕掛けられた練習内容はカット。

 大石が仕掛けた3人以外は練習メニューを準備するまでもないってコトなんでしょうが、まるで戦力として期待されてないようにも読めちゃうじゃないですか。

ハンター×ハンター

 ラスト、3人は何を試みようとしてるんでしょうか。オッチャンの説明にあるオーラが障壁となるってのが伏線で防御にそれを使うのかな。あの3人の奇妙な絵は腐女子が喜びそうです。ヒソカも喜んでるのかも。

ストーンオーシャン

 着ぐるみ系スタンドという僕の予想を裏切り、神父、至ってフツーに登場。エンポリオなど異様に驚いてるけどここで神父が出てくるのはそれほど驚くコトか。作者としては音石が初登場した時のような演出を狙ったのかも。

 ああ、話し掛けられただけでどうして攻撃を止めるんだよジョリーン。


12月8日(日)☆

《更新履歴》...リンク足したり引いたり。4件ほど引いて、足したのは「ガベージコレクタ」1件。

 「ガベージコレクタ」は読んでると思わずパクりたくなるぐらい面白いので、自制を利かす為にリンクを張りました。

 いつアップできるようになるのか見当がつきませんが、取り敢えず感想は書ける時に書いておく。

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矢吹健太朗「BLACK CAT」

 どこかの掲示板かジャンプ感想で、

頭悪そうな中学生の腐女子も黒猫だけは叩いてた

というのを見かけた記憶があります。何つうか悲惨です、矢吹氏。腐女子にもこれって自家発電のネタにならないんでしょうかね。

 ブラックキャットに関してよく言われるのは、パクリですかね、パクリ。正直パクるコト自体は別に構わないと思います。何かの影響を受けるのは当然と言ってイイし、創る側の目を持っていたら、他人の作品に触れた時、『オレならこのシチュエーション、こうするのに!』等思うコトもあるだろうし。

 でもブラックキャットは、パクってもオリジナルより面白く出来てないのが問題だと思います。文字通り『劣化コピー』止りで。どうして漫画家になれたのか不思議です。

 ストーリーが盛り上がる瞬間がないのも読んでて楽しくないです。連載開始時からずっと助走が続いてるように見えます。作者的にはメリハリつけてる気なのかも知れませんが、非常に振幅の幅が狭いので、読む側としてはずっと平淡に映ります。

 絵は丁寧でキレイなんですが、作者の得意な描きやすい構図ばっかり描いてて面白みがありません。ポーズも棒立ちばかりです。そういう意味では、グリグリ動かしてるボボボーボ・ボーボボの方が画力が上ですし、多々成長の可能性があります。

 悪いコトばかり書きましたが、この作品に対して誉める点がないのかと言えば、どこにも見当たりません。そこをどうにか無理矢理捻出するなら、楽しめるのは1点、ティアーユ博士のロケット乳ぐらいです。しかし、そうした正常でない楽しみ方を見い出す人はあまりいません。

 なので、打ち切って欲しいです。大和朝廷がどうなるのか興味が沸きません。ティアーユ博士のロケット乳が見れなくなるのは残念ですが、その辺はいくらでも代用できるので。

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菅浩江「夜陰譚」(光文社)

夜陰譚/つぐない/蟷螂の月/贈り物/和服継承/白い手/桜湯道成寺/雪音/美人の湯 以上9編収録

 短編集です。菅浩江作品を読んだのはこれが初。怪奇もの、でしょうかね。「桜湯道成寺」あたりに赤江っぽさを感じました。

 「蟷螂の月」が上手いです。語り方の幻想的な感じと、実際のビジョンの激しさ、この二つを一つの描写(文章)で包めているのが素敵です。

 表題作の「夜陰譚」といい、ラストの「美人の湯」といい、この作者は顔にコンプレックス持ってるんじゃないのか?と非常に失礼なコトを考えてしまいました。もっと失礼なコトに、検索で菅浩江の画像を探し、その挙げ句見つけてしまいました。別に普通でした。普通っていうかむしろキリッとしてて骨美人という感じでした。勝手に騙された気分です。

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菅浩江「末枯れの花守り」(角川文庫)

 善悪の構図が明確で、敵味方限らずキャラクターの立て方がコミック的に感じたのですが、もともとスニーカーブックスだったそうで何となく納得。更に最初長編1本だと思ってんですが、全5話からなる連作形式でした。1話読み終えても気付かなかった。

 一番好みだったのが第4話の「山百合」。あたしは皆の言う通りにしてるのにこんなにも不幸、だから世の中が間違っているあたしは間違ってないあたしはいい子です的自己防衛の欺瞞を暴き出す素敵な内容。

 過剰なまでの主体性のなさは、過剰なまでに主体性があるのと同様にムカつきますな。ギリギリまで黙ってて答が出てからやっぱりとか言い出す馬鹿は頭にきます。その辺はもうバランス感覚ですな。アオンの主張にも通じます。


12月7日(土)☆

 森博嗣「女王の百年密室」読了。

 アップも出来ず、サイトにもアクセスも出来ないので、これはサーバダウンだなと思い、いつからダウンしてるのか知りたくアクセス解析を見たトコロ、アクセス出来てるみたいです。僕のパソコンが駄目なんでしょうか。管理人、アクセス禁止でしょうか。

 誰かに何かやられたのかも知れません。僕を恨んでる人を色々考えてみましたが、思い当たるフシがあり過ぎで限定できません。

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 トクトク覗いたらこう書かれていました。

>2002/12/07 回線増強の為、一部のトクトクサーバー(第15,16,21,26,28,31,33,35,42,45サーバー)で、DNS情報の変更がありました。ご利用プロバイダのネームサーバーが更新されましたら、閲覧出来るようになります。変更前のDNS情報がご利用のパソコンに一時的に保存されている場合は、パソコンの再起動により閲覧出来るようになることがあります。

 あー、よく分からん。再起動してもダメだった。自分であれこれ直せる部分じゃない、と判断してもう待つしかない。


12月6日(金)☆

 井上夢人「メドゥサ、鏡をごらん」読了。

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山田正紀「幻象機械」(中央公論社)

過去数ヶ月間、小生を司配したる、誰も知らぬ秘密の運命あり、これは他日一夕の茶話として兄にも語る日のあるべきか。 石川啄木

 時代小説は、記録の残ってる事実部分に作者の独創を肉付けして作り上げるものなんですが、史実を知らないとその出来上がった作品全体を史実と思い込んでしまいます。

 例えば、宮本武蔵は二刀流という記録(事実)に対して、作者によっては太鼓のバチをヒントに武蔵はそれを編み出したと肉付けしたり、1本より2本の方が有利じゃないかと子供時代に疑問に持った武蔵が父にそれを質問すると、2本の刀を扱える程武士には腕力がないと言われ、じゃあ腕力をつければいいと思い立ったとストーリー作りしたりと。時代小説の恐ろしいトコロは、そうした作者の独創まで読み手が歴史的事実と思っちゃうコトです。作者冥利かも知れませんが。

 この「幻象機械」はSFですが、そうした時代小説の作法に似た、史実と絡めた独創があります。メインのオチをマジにとる人は希少だと思いますが、細かな部分の描写が史実か作者の独創か僕にはよく分かりませんでした。まあ、分からなくても楽しめます。判断がつかなかったら取り敢えずウソ(独創)と思っておくのが安全です。

 ラストのオチのベタっぷりも僕的にかなり好きなんですが、それ以上に、そこに至るまでの不可解ぶりが楽しい。時折挿入される明治の文体がいい雰囲気を出してます。

 熱い作品が目立つ作者としては珍しく、全体的に夜の涼しい空気を感じさせる内容で、かなり好みでした。T.M.Revolutionで例えるなら、いつもは「HOTLIMIT」で、これは「AQUALOVERS」という感じですって全然分からん例えだろコレ。


12月5日(木)☆

今週の餓狼伝感想

 今回はトーナメント参加者の面々を、梶原の語りを通して紹介。1ページ3人の割合。32名全員が紹介されたワケではありませんでしたが。

 そしてトーナメントが遂に開始。長田が主役ですね。エントリーNo1で試合も1番目。これって最大トーナメントにおける刃牙ポジションじゃないですか。今まで執拗なまでに長田の周辺を描いてて、そんなヤツをいきなりコロっと負けさせる可能性もありますが、隔週連載でそれはツラいので多少は勝ち進んでくれそうです。

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今週のバキ感想

 ジャックと入れ替えに登場したガイアに観客大ブーイング。最大トーナメント準優勝者が引っ込んでしまい、いきなりうさぎのような目をした男が出てきた以上当然です。ミっちゃんも初見の様子で、どういう経路で連れてきたのか気になります。言葉すら分からないズールもどっかから見つけてきて地下闘技場に参加させたコトもあるし。

 ブーイングの中に「大人か!?」や「引っ込め未成年」なんてのがあったのが笑えます。推定34歳のガイア、板垣ビジョンでもガキっぽい顔だって分かってるのか。

 ヤジを制するガイアの奇声が発動。場は一気に静まります。シコルスも耳鳴り状態の様子。しかも軽くやっただけで。陰獣メンバーもかつてこれにやられました。

 ナイフ攻撃をかますガイアにタックルを仕掛けるシコルス。ガイア、その足下にいきなり銃を撃ち込みます。このシーンは今週で一番良かった。ガイア、メチャクチャ悪者です。そして銃を捨て、用意したものは使わないで環境利用闘法を実戦すると宣言。

 闘技場の砂を叩き付け、混じっていた歯や爪をシコルスの体にめり込ませます。ガイアが一方的に押して今週はここまで。

 最大トーナメント編に次いでの新展開、隠されていた男達という設定で始まった死刑囚編の強敵の一人、シコルス。かたや時系列的に最初期の幼年期編にて、まだ成長途上だった刃牙に敗北した男ガイア。

 更にこの漫画、一方的に押してる場合、以前はそれが逆転の為の仕込みに見え、ホラー作品で例えるなら幸せなそうな家族の描写がこれからの破滅を予感させるかのごとく、逆に不安にさせました。

 それは分かっている、分かっているのにシコルス。

 どうして......? あなたの勝つ姿が思い浮かばない。


12月4日(水)☆

マイケル・スレイド「髑髏島の惨劇」(文春文庫)

呪われた伝説の島、髑髏島。残虐な連続殺人鬼が街を恐怖で覆う中、推理ゲームの探偵役として島に集められた15人の男女は、邪教を崇拝する殺人鬼が仕掛けた死の罠の餌食と化す......。

 スレイド作品第4弾で、ようやく翻訳されました。長かったです。「カットスロート(発売/1994年)」のあとがきではすぐ翻訳されるような感じに受けたのですが、結局版元も文春に変わって8年後にようやく発行。本当に長かった。いやあ、旧作よっぽど売れなかったんだろうなあ。旧作も今では絶版らしく、「譲って頂けないでしょうか」メールを受けたコトもあります。カルトで一部のファンに根強い人気の作家なのかな。

 この作家の作品はいくつかの視点がひたすら切り替わる手法を取っていて、今作では大きく3つの視点で物語が進行します。

1:クレイヴン視点/現行の猟奇殺人の追跡
2:ディクラーク視点/切り裂きジャックの謎を追跡
3:チャンドラー視点/推理ゲームへの参加

 他にも犯人や参加者などの細かい視点が入りますが、大きく以上の3つ。序盤では1・2が多めで、中盤から3が多めになります。

 クレイヴン視点では、相変わらずの警察サイドの専門的な調査の描写が冴えます。僅かな証拠から可能性を少しずつ狭めていくゾクゾク感があります。部署毎の専門家/プロフェッショナルがホントにプロフェッショナルという感じで『ここまでやるのか』的凄みがあります。

 ディクラーク視点は「切り裂きジャック事件」への新解釈という感じでしょうか。迷宮入りした事件は様々な仮説が語られますが、この史実に対する、タロットを絡めたスレイド流の解釈がディクラークを通して語られています。

 んで、チャンドラーが参加する推理ゲームが、密室/孤島などいわゆる本格推理的な小道具で固められています。が、この本格小道具部分は正直パンチが弱く感じました。僕が機械トリックを好まないってだけですが。

 それよりもこの推理ゲームの面白い要素は、スレイド節全開の恐怖感覚が集中してるトコロ。バッサバッサと参加者が殺されていくのですが、殺され方が心底イヤになります。この作家は読んでて『ああ、こんな状態になったらツラい/苦しい/本気でヤだな』と思わせる描写が上手いです。この人の発信する『恐怖』は、僕の受信でも直接『恐怖』としてキャッチされます。スレイドキャラに生まれなくて良かった。

 真犯人(推理ゲームの真のホスト)は一体誰か、それを知りたくてページを繰らせる作品です(ラストはスレイド作品中ではちょっと弱いんですが)。ミステリ読みが、初期に推理小説をどう楽しんでたかったら、やはり犯人当てがメインだったと思います。純粋に意外な犯人に驚きたい。そればかりを気にして読み進める。そんな初心を思い出させてくれた1作です。

 ただ、スレイド作品は本当にキチガイぶりに満ちあふれているので、あまり他人に勧めるのは人格を疑われるので気を付けて下さい。僕は女性に勧めたコトあるけどな。

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荒木飛呂彦「ストーンオーシャン」14巻

 ヴェルサス戦、そしてウェザーの記憶復活でヘビーウェザー発動序盤までを収録。

 ヴェルサスの過去は悲惨ですな。ていうかDIOの息子って全員悲惨な子供時代を送ったみたいです。ジョルノだけ敗北人生から上手く抜け出せた感じ。

 ヴェルサスのスタンド「アンダー・ワールド」は、過去に起こった出来事を再現して対象をそれに落とし込むコトが出来る能力。これは、非常に使い勝手の難しいネタでした。一見論理的に見えて、その実滅茶苦茶ストーリーに都合のいい、言ったもん勝ち的ゴリ押しな展開です。よくよく考えると無理があります。例えば、

『飛行機が墜落して乗っていたA・B・Cの3名の内、A・Bが死亡、Cが生き残った』

という事実があったとして、これを表現するのに幾つか言い回しがあります。

1『飛行機が墜落してCが生き残り、他は死んだ』

2『飛行機が墜落してA・Bは死亡、他は生き残った』

 ある出来事を表現してみてどちらも『事実』ですが、もし1の表現だったら、この過去に落とされたら死ぬコトになるし、2の表現だったら生き延びれるコトになる。

 過去の事実が絶対に変わらないというのなら、ぶっちゃけ過去に落とされても自分は何の影響も受けない(と同時に与えない)んじゃないのかと思う(あれこれ対策を講じていた徐倫とエルメェス、何もしなくても同じ結果だったのかも)。

 これに限らずタイムマシンネタってのは、整合性を考える際どうしても都合良く伏せられてる部分がありますな。作者の詭弁に気付かずに鮮やかに騙されればイイんですが、何か気付いちゃった。きっと、土屋賢二のせいだな。気付いたら気付いたで、荒木ルールなんだと自分に言い聞かせるしかない。

 後半、この段階では明かされていないウェザーの虹能力を説明するプッチが「無意識」という言葉を使ってます。巧妙な伏線に見えるけど、きっと偶然なんだろうなあ。


12月3日(火)☆

《更新履歴》...リンクに「NOBのほぅむぺぇじ」追加。

 本日の購入書籍。

貫井徳郎「迷宮遡行」(新潮文庫)
夢枕獏「陰陽師 鳳凰ノ巻」(文春文庫)

寺沢武一「カブト」1/2巻
荒木飛呂彦「ストーンオーシャン」14巻

 年末読書用にもっと活字本買ってもイイかなあと思うんですが、今年は帰省するコトに決めたよ。

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 アクセス解析を見てたら「オインゴとボインゴ兄弟」という検索がありました。んで、そのドメインが、「shueisha.co.jp」でした。僕、オインゴボインゴをどう書いていたかと言えば。

>購入を迷ってるなら買うのやめたほうがイイかも。税別286円はマジで高い。

 うわー、営業妨害してるじゃないですか。削除を要求されたらどうしよう。

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道元宗紀「A・O・N」

 全10話にて終了。単行本にして1冊です。単行本になれば。

 プロレスを扱った内容で、大きく4パートに分けれます。アオン登場&舞台設定を一気に整えるプロローグのパート、VS浄明パート、VSリボルド・露華パート、VS雪花からエピローグへのパート。

 大プッシュというワケではないんですが、結構好きな作品でした。この作者が描いていた思想/主張/考え方が好きです。

 自分を騙していないか。妥協や諦観に満ちた今の自分を正当化してるその言葉は本心か、自己弁護の為にいいように言葉を持ってきて守っててそれでいいのか。保身の為に、本来の自分の主義でない常套文句で理論武装してるけど、自分自身それで満足なのか。

 こうしたメッセージは主に誰に向けられているかと言えば、オタク的/引きこもり/マイノリティを誇らしげに思ってる現代青年に向かって投げられてるように感じます。既作の「大好王」でも「小心者が大勢の女性の前でカラオケ」に踏み出すという描写があったのが印象深いです。目を向けたくない事実、自己弁護を剥ぎ取り、ガッツリ本心に揺さぶりをかける感じが心地良いです。

 以上の部分に道元宗紀の一番素敵なものを感じるんですが、正直な話それは漫画の面白さを左右する要素になってません。一時期は主張の激しさがウケない要素かなとも考えたのですが、主張が激しくなくても打ち切られていたと思います。せっかくの輝き、そこは漫画の面白さに無関係だった。

 漫画は、絵であり、キャラクターであり、ストーリーであり、世界観です。画力はありますが、今の流行りの絵じゃなかった。今回はプロレス漫画でチャレンジしましたが、プロレス/格闘モノという題材ならではの面白さは薄かった。この辺がちょっと残念な結果に終わりました。

 ラストチャンスだったなんてコメントをしてましたが、次があれば是非とも漫画そのものの面白さに取り組み、描きたいメッセージは人気が出てきてから少しずつ出していって欲しいです。


12月2日(月)☆

 WJ01号感想。

グラナダ

 新連載。昔の人に今の科学を見せれば魔法に見える、というのを「昔→今、今→未来(グラナダ、過去だけど)」とズラした感じで、説明も何もなく特殊能力が展開。説明ナシってのは確信犯的というか作者もイチイチ考えない方向なんでしょうな。ストーリーは取り敢えず読み切りに設定微変更を入れての描き直しです。

 読み切りの時は指輪で原子分解発動していたんだけど(今回もなのかな)、何か妙な感じでした。分解したら指輪はその場に残るんじゃないのか、など疑問に思って。指輪も分解して風に乗ってくのでしょうか。

ナルト

 三忍の残り一人、綱手姫。ああ、オバサンっぽい。オロチ丸や自来也と同期ってコトを忘れてました。ビスケみたいに若作りしてるかも知れませんが、心情的に無理(何が無理?)。

ワンピース

 1名脱落。しかも神官。シャンディア勢や神兵も決してザコ扱いせずにしっかり描いて、1週で1人ずつ減ります。5人になるまでの3時間の戦いを、75週続けます。このアッパーヤードサバイバルの終了は2004年の夏です。

テニスの王子様

 タイトルが「ボーリングの王子様」になってたり、さらばテニス!!など扉に載せてるのが快挙だと思った。この漫画の読者層って冗談通用しない人種だと(何となくレベルでの)偏見があるので。これぐらいジョークって分かるだろと考えそうですが、いや世の中マジで広いから。冗談全然通用しない人いるから。マジで。これマジで。マジだから。

 こんなコト書くと管理人最近何かあったのかと思われそうですが、ありましたので。(でもテニスの王子様とは関係ない)

こちら葛飾区亀有公園前派出所

 何故か今回の話、両津の喋りを西村(特に今泉)ボイスイメージで読んでしまった。両津なのにズルしなかったのが意外です。ゲームのネタだけで充分なので複雑になるのを避けてズル入れなかったのかな。

いちご100%

 真中の部屋に半裸で眠る女の子。幼馴染みって設定は先週分の原稿描き終えてからつけたくさいですな(論拠:先週ラストで別方向に歩いている)。どんなタイプの女の子かと言えば、妹系でした。

 先週ではコート着込んでいたのでまだ期待があったのですが、あの胸には至極残念です。既に東城とさつきで巨乳カバーしてるから仕方ないのか。

プリティフェイス

 初期の頃の話と似てるので、シンメトリーに最終回を向かえるのかな。今回で29話、ラスト1と考えるとまとめれなさそうですが。

ハンター×ハンター

 怒ってたのにレイザーじゃなくナンバー13に照準を当てたゴンは冷静と情熱のあいだです。怒ってたのに相手の返し方に純粋に感動してるゴンは素敵です。

 ゴンの場合、レイザーのようにボールごと念を込めてるワケじゃないので、ジャンケングーで破裂しないのかなあ。それだけボールが丈夫なのか? 冨樫的には珍しく読者に疑問の余地を与えてる部分。

ストーンオーシャン

 スタンドが正確な動きから遠隔操作と考えるジョリーン。やっぱ着ぐるみ系スタンドで中に神父が入ってそうに思えてきました。建物の中にシルエットがあって神父っぽく描かれてるけど、イメージ映像もしくは気のせいってコトで。

A・O・N

 いやあ残念です。

>ラストチャンスだったのに、どうにもできないことばかり。つまずき転ぶばかりで最悪でした。このままでは終われません。

というのは、よくダメだし出ずに巻末コメント通ったなと思いました。ラストチャンスってあたりが。メッチャ大人の事情が見えるじゃないですか。


12月1日(日)☆

梨木香歩「西の魔女が死んだ」(新潮文庫)

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変わるひと月あまりを、西の魔女のもとで過ごした。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも......。
その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

 主人公がまいという名の女の子なので、巨乳で美尻で露出の高い格好をしたエロエロ女という先入観で読み進めちゃうんじゃないかと不安だったのですが、そんな如何わしい不安を抱いたのは懸念に終わりました。ちゃんと子供の主人公として読めました。

 これは、まあ何と言うか、ほのぼのとした、優しい気持ちになる物語ですねとでも言うと思ったか。ラストは確かにそういった締めなので、その部分の印象が残りそうですが、これはむしろ、非常に厳しいメッセージの込められた物語かも、と感じました。

 自分を律するコト、制するコトの重要性が伝わります。現状に甘んじ惰性で生きている人には、そうした自制はとても厳しい生き方です。何より、惰性で生きれちゃうのが現実。そこにあえて規律を自分で設け、その規律に従うというのは難しいものがあります。理解は出来る、でも行動にはなかなか移せない。そんな事柄の一つです。

 表題作に加えて収録されてる「渡りの一日」ですが、併録というよりもこれも含めて一つの話という感じがしました。この「渡りの一日」の成長したまいの姿を知って、逆にその過去である「西の魔女が死んだ」のまいが愛おしくなりました。個人にも歴史がある、そんな当たり前のコトを上手く伝える効果を出しています。

 「渡りの一日」は文庫化で初めて併録されたようで、ハードカバー(?)で表題作だけ読んだ場合とは読後の印象が微妙に異なりそうです。

 

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