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4月30日(火)☆

 どうにか今月は職場皆勤にて終了。5月はお気楽平常モードで更新目指そうかと考えてます。しばらく絵が増えてないですけど。本日の購入漫画。

山口貴由「蛮勇引力」2巻

 1巻の予告よりも数カ月遅れてようやくの2巻刊行。

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寺沢武一「BLACK KNIGHT バット(バーガーSC)」

 漫画でも小説でも「この作家は誰々風の作品を書(描)くなあ」、という読み手それぞれの印象はあるかと思いますが、様々な既成品の中からその作家の食指/琴線に触れたものを選択し取り込んで『その作家』は出来上がってるので、行き着く所は『1作者1ジャンル』。

 それを踏まえても、やはり『寺沢武一』というジャンルはずば抜けている。とりわけ世界観の構築が素晴らしい。もっと長々と説明したいであろう特殊な舞台(世界)を脇に置いて、あくまでもスポットは主人公。

 この「バット」は主人公バット・デュランが異世界レインボーリアの故郷「星船」へと戻るトコロからスタート。「コブラ」とはひと味違ったコミカルさが前面に押し出された連作ファンタジーです。奥付を見たら発行は1990年。10年以上も前の作品ですが、今日日の漫画よりも内容が濃い。武一素敵。

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荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」33巻

 ある意味最高のトニオ編が収録。もう、答えを知って読み返すと笑えるのなんの。億泰の身に起こる異変の容赦のない描写もイイんですが、それ以上に仗助のリアクションが笑えます。

4部じゃなきゃ出来ないです。4部凄いです。

 後半では4部の中ボス/レッド・ホット・チリペッパーとの決戦が開始。かなり唐突です。チリペッパーの本体を探る為に、ジョセフを杜王町に迎えるコトになりましたが、それを阻止すべく本体である音石明も姿を現します。この本末転倒ぶりにはマジで驚きます。

 チリペッパー戦はもちろん主役である仗助が挑み、驚き役には康一があてがわれています。仗助優勢な感じでこの巻は終了。

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荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」34巻

 チリペッパー戦決着。それよりもジョセフのボケっぷりがショック。リサリサの若さは波紋使い故という理由だったのに、ジョセフのこの老いぼれ全開は一体。世代を継承する力、ボケも含めて人は変化するから人、というコトでしょうか。人である事をやめた存在と戦い続けるのがこの漫画の主題の一つですし。

 透明な赤ん坊(スタンド名:アクトン・ベイビー)の話はそんなジョセフが男をあげるエピソードです。ていうかこれがなかったらジョセフ、何の為に杜王町来たのか分からなくなってました。

 巻の後半はヒールな漫画家/岸辺露伴が登場。鬼蜘蛛を素手で掴んでる時点で僕はゾッとしました。この露伴というキャラはこの後4部で占めるポジションといい、読み切りでの登場といい、荒木飛呂彦的にも気に入ってそうです。


4月29日(月)☆

 6000アクセスありがとうございます。またキリ番ゲッター不明です。『ドキッ! リード・オンリー・メンバーだらけの読書サイト』。いやこれでいいんです。僕自身あまり他のトコロにカキコしないタイプだから。

 世間はGWですよ。僕の職場は無関係ですけどね。まあ、今日は休みでしたけどね。月曜はシフト休日だから。とはいっても僕、みんなが休んでいる日に休むのは損した気分になるんですよ。理由は色んな場所が混み合うから。午後まで寝てたのでほとんど関係ないですが。本日の購入書籍。

「活字倶楽部’02春号(雑草社)」

 雑草社ってネーミングがよくよく考えると凄いです。何て言うかこう、ウソっぽいです。

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能條純一「月下の棋士」1巻 <将来の名人なり>

定石などない

 対決物は往々にして主人公が「努力型」、ライバルが「天才型」になりそうなものですが、この作品は主人公もライバルも共に天才型です。主人公が「天才型」というのは最近ではもう珍しくないのかも知れない。最近でもないか。「ガラスの仮面」もそうだし。

 将棋という舞台は理解不能な達人同士の凌ぎ合いです。なので、その凄みをそのまま伝えるのは難しいのかと思います。そこでこの「月下の棋士」では棋譜を見て「ああ、すげえや」という表現ではなく(そんな方法では当然誰も凄さは分からない)、登場人物の生きざまにまで侵食してる「将棋」を表現するコトで尖鋭された領域を伝えています。

 この1巻では主人公/氷室将介、ライバルとなるであろう滝川幸次、その滝川に名人位をいきなり奪われる大原巌などが登場。この作品、滝川が名人からスタートする一方、氷室将介は奨励会員としてスタートします。このスタート地点以外にも、キャラの持つ雰囲気/印象なども非常に対照的で基本構造はとてもオーソドックス。

 奨励会員の氷室の前に立ちはだかる『地獄からの使者』村森聖。遺書を書いたりスキンヘッドにしたりと随分一人で勝手に盛り上がってるキャラです。

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能條純一「月下の棋士」2巻 <必至>

将棋とは如何なるものか その問いかけは 人生は如何なるものかという問いかけに少し似ている

 とことん覚悟を決めて一人で煮詰まっていた村森聖を敗北させて救う氷室。この漫画には達人同士のシビアなギリギリ感覚と共に、まだヒューマニズムがあります。

 飄々とした刈田升三の登場。荒くれチックな実力者という感じでかなりイカしたキャラ。なりも着物を粗暴に着こなし、昔ながらの達人というイメージです。

 後半はプロ棋士になる為の規定「25歳と364日をもって四段に昇格できぬ者は退会とす」を作中で扱っています(作品内ではこの規定、25歳ではなく30歳)。強くても歳がいってたらプロにはなれないという理不尽さ。夢枕獏の小説でもコレ扱ってました。芽が出る見込みがない人間がいつまでも将棋に打ち込んでいたら人生破滅、まだ就職してやり直せる歳で見限るのが優しさ、というコトでしょうか。


4月28日(日)☆

石川賢「柳生十兵衛死す/原作:山田風太郎」4巻

 1560年、桶狭間の戦いが行なわれるこの年に突入した十兵衛一行。ここら辺から忍びの徳川時代への分岐の可能性があるようです。その分岐を潰すべく十兵衛は家康を探し出そうと試みるのですが、出会うのは信長。

 山風を以てしてもう数年生きていれば歴史は面白くなったと言わしめさせた男/織田信長です。でも何だかこのコミック版信長は信長と言えばの例の野心/独断オーラ/ビリビリ感が薄めに思えました。まだ27歳時代だからなのかなあ。

 家光/小次郎の村襲撃で、武蔵がいきなり暴走してます。時空越えの際、肉体の損傷した部分をメカニカルに修復していましたが、甲賀忍法火炎車を喰らって現れたその姿は部分どころか10割メカです。挙げ句ドリル装備。

 武蔵、最後は小次郎と心中しますが、吹き飛んだ武蔵の腕(機関銃)を持って十兵衛が力強く語る言葉。

「武蔵」「お前の死は無駄にはせぬぞ」

正直暴走の理由もよく分からないし無駄に思えてなりません。

 ラストで松平元康(家康)が2人いるコトが分かりましたが、これが徳川の秘密として今後どう展開するのか楽しみ。2人以上いるのか? あらゆる平行宇宙の家康が自分の世界を捨てて集結して、この「忍びの徳川」体制に全力を注いでいる、とか?

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板垣恵介「グラップラー刃牙」35巻

3回戦第3試合/アレクサンダー・ガーレンVSジャック・ハンマー(勝者:ジャック)

 ジャックハンマーの強靱な肉体を造り出した過去が明らかに。常識を超える。科学的なトレーニングを一蹴し、間違ってると称されるオーバーワークを繰り返すジャック。そして死をも厭わぬ目的意識を持つ彼に、理想のパートナー/ジョンの登場。薬品による人体改良を試みるマッド・サイエンティストです。

 ジョンの超人製造の夢が始まったのは、実は勇次郎が北極熊を肉体のみの力で屠ふる様を見て以来。ジャックといううってつけの材料を得てその実験成果を嬉々として見守り続けていましたが、ジャックの暴走に途中で逆に恐ろしくなったらしい。ジャックもまた勇次郎同様北極熊を倒してるコトが判明。この段階ではジャックと勇次郎の強さの差が見えない感じ。むしろジャックの倒していた熊の方がデカそうです。

 試合は、ガーレンの十八番たる投げを切り返しての投げ、そこからのラッシュでジャック勝利。

 前巻ラストの刃牙の台詞「ここで死ぬ気だな ジャック」、そして『過去シーンが判明したら負ける』というこの大会の裏セオリーを破っての勝利です。

3回戦第4試合/愚地独歩VS渋川剛気

 これも名勝負にあげる人の多い一戦です。達人渋川の代名詞とも言われる合気が初公開。あらゆる攻撃を相手に返す「最強の盾」。格ゲーでは「当て身投げ」と間違った呼称で流布している技です。1〜2回戦では隠していたんですね。

 そして独歩もまた本当の正拳、通称「菩薩拳」で反撃。無心ゆえ合気でも拾えない「最強の矛」です。

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板垣恵介「グラップラー刃牙」36巻

3回戦第4試合/愚地独歩VS渋川剛気(勝者:渋川) 

 最強の矛「菩薩拳」VS最強の盾「合気」は渋川の勝利にて終了。殺意/敵意を持たない攻撃をどう捕らえたか。

 明確な説明はないんですが、幼年期刃牙のように、攻撃が接触してからのカウンター(合気)合わせ、のように見えます。合気で返してはいるけど、今までのように事前に敵意を拾って合わせたのではない感じ。臨機応変にその場で思いついての合気使用法に思います。

 これで準決勝進出の4名が決定。

 烈戦を前に何故か血まみれになってる刃牙。そして烈に向かって「強烈だったよ...中国4000年...」「この勝負」「勝ったのは俺だ」意味不明な過去形を使用。主人公の戦いは準決勝までもが変格モードになりそうです。


4月27日(土)☆

 WJ22・23合併号感想。

 表紙、『拳を天に突き上げる』ジャンプキャラの集合。でも数少ないなあ。GW進行で『拳を天に突き上げる』絵の依頼をクリア出来た漫画家少なかったのか?

ワンピース

 「あいつらは絵本のファンだ」。あっさり話を進められるのがギャグモードのある漫画の強みです。それにしてもクリケットの回想シーンの(決着をつけようぜ ノーランド)、決まっているんだかいないんだか、頭の栗のせいで微妙です。

遊戯王

「フン...!吠えるのは勝者にのみ与えられた特権...今は黙して引いてやるわ!!」

負けてここまで言う海馬がヒット。「黙して」なんて言い回しを子供が使ってるし。

ナルト

 不老不死の禁呪/新しい肉体に精神を入れ込み転生/次なる肉体としてうちはサスケ、と、この漫画にしては思いのほかベタな展開を見せています今号のナルト。

シャーマンキング

 前号でマルコが瞬間的に見せた怪しい表情から、道蓮の予選での「十司祭殺し」は実はマルコが仕組んでいた冤罪だったのではないのかと思ったりもしたんですが、道蓮、普通に殺していました。

 恐山の回想が長かったのでその間にシャーマンファイトがどこまで進んでいたのか気になっていたんですが(下手すりゃ大会終了してるんじゃないかとも)、ほとんど進行していない様子。1000年に一度の大会ですからね。流石に次の大会に葉出場できないだろうし、作者としても終わらせれないトコロ、でしょうか。

HUNTER×HUNTER

 載ってたコト以上に割と順位が上がってきてるのが驚き。嬉しい。アンケートがどれぐらいの時間で順位に反映されるのか分からないんですが、旅団登場効果でしょうか。だとしたら来週にはガタ落ちでしょうか。ていうか次号には載るのでしょうか。

 力の上限が見当付かずだったビスケの底が少しずつ見えてきた感じ。ゲーム内で悲劇的なラストを迎えそうな雰囲気も感じました。

 キルアがハンター試験の為に現実世界に戻りましたが、背景が真っ白だったので最初まだゲーム近辺(亜空間みたいな場所)にいると読み間違えました。背景、描けなかっただけなんですね。効果とばかり。

ストーンオーシャン

 とりあえず、分かりません。能力、謎です。ストーンオーシャン感想書く時毎回こんなコトばっかです。何やってるんだ? ロッズ操って。『大気の成分や気圧/密度を変える』のでしょうか。月面についていきなり語り出したのがヒントで。次回で突然徐倫が気絶して「酸素含有率が6%を切ると」なんて解説が入ったりして。

 エルメェスの指が腐って落ちました。FFがいない今、回復は可能なのか。ヒキ文字の『成長命!!』がツボでした。


4月26日(金)☆

 昨日書いた通り今日は残業はせずに17時半で即行で職場を去る。本日の購入書籍。

那由多遥写真集「露(ぶんか社)」
石川賢「柳生十兵衛死す/原作:山田風太郎」4巻

 というワケで遂に那由多遥3rd写真集をゲットしました。まだ観ませんけどね。ええ、観ません。気持ちを溜めます。限界まで昂らせます。ビニールの包装も剥いてません。早くベロンとひん剥きたいですが、もっと気持ちを昂らせます。恋の鉄則。

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宮部みゆき「R.P.G.(集英社文庫)」

ネット上の疑似家族の「お父さん」が刺殺された。その3日前に絞殺された女性と遺留品が共通している。合同捜査の過程で、「模倣犯」の武上刑事と「クロスファイア」の石津刑事が再会し、2つの事件の謎に迫る。家族の絆とは、癒しなのか? 呪縛なのか?

 宮部みゆきは売れる作品を書く作家で、しかも売れ行き通りの実力を誇る希少な小説家です。その分「理由」や「模倣犯」という作品などハードカバースタートが多くて、しかも迷惑なコトにそれらの作品、非常に評価が高い。読みたいんだけど貧乏な自分には手が出せないこの現状。そんな作家が文庫書下ろしなんて、夢みたい。

 あと、宮部みゆきと言えば相当ゲームに精通しているコトでも有名です。ゲームをせずに攻略本を読んでるだけでも楽しいなんて感じの発言もどこかでしていた気がします。そんな宮部みゆきです。当作品、タイトル「R.P.G.」からDQやFFめいたものがちょこっと思い浮かんだんですが、どうやらこれは元来の意味『役割を演じる』からのものみたいです。

 ネット上で父や母や子を演じての疑似家族。こういうものは直感的にネガ指向に結論付けられそうですが、作中ではその良し悪しについてディベートされていても、別に答えは出されていない様子。宮部みゆきの慎重さが伺えます。

 小説に限らず、「キャラクターを作りあげる」コトに関するネタが集約されている印象を持った作品でした。

 どうでもイイ部分ですが、裏表紙口蓋に「模倣犯」やら「クロスファイア」などといった著作タイトルが出てくるトコロに出版社サイドの宣伝根性を見ました。

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荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」32巻

 冒頭の間田の台詞、「スタンド使い同士ってのは...どういう理由か...正体を知らなくても...知らず知らずのうちに引き合うんだ...」。結構頻繁に出てくる『スタンド使い同士はひかれ合う』という設定の初登場、です。

 3部ではジョースター一行への刺客として敵スタンドが現れたから必然があったけど、この4部では基本的にスタンド使い同士は不干渉な状態です。そこにどうにか『出会う』理由付けが欲しかったものと思われます。

 んで、この巻は、山岸由花子にまつわるエピソードでジャスト1冊。ミザリーがベースと思われるイカれた女性に気に入られる広瀬康一の受難。

 髪の毛を操る由花子の「ラブデラックス」を相手に、エコーズもACT.2に成長。髪の毛を操る敵には1部でのブラフォードがいましたが、由花子の「ラブデラックス」はそれ以上に様々な攻撃レパートリーを持っていてとんでもなかったです。

美人でもヒステリーな女性はちょっと、という話でした。


4月25日(木)☆

 梅原克文「ソリトンの悪魔(下)」読了。月に4〜5冊しか小説読んでないような気がしてきました。

 那由多遥写真集はゲット出来ず。地元の本屋にはありませんでした。池袋まで出向けばよかった。明日仕事が終わったらそのまま池袋の書店を漁ります。よって、明日は残業しないコトに決定。

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那由多遥「Dr.ピカソ(バウハウス)」

 あからさまにいかがわしい雑誌なんですが、このような雑誌に掲載されてる那由多遥がまたイイ。オシャレな女性向け雑誌で楽しそうにメイクやお洋服について語ってる同世代のアイドル。そんな中、たまに仕事が来ると露骨に男の欲望を対象にしてる雑誌のグラビア依頼ばかりだという、那由多遥。もう、愛してます。今のままで居続けて欲しい。

 3冊目の写真集からの未公開ショット、というコトでグラビアにしてほんの4ページ。スクール水着っぽいショット、胸があまりにもなくて逆に愛が暴走。一番のお気に入りは3ぺージ目のグラビア。ピュアピュアな遥ちゃんがベットの上でカエルみたいな足ポーズをとってるのがヨシ。

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今週のバキ感想

「えー神心会の皆さんにお知らせです。これから皆さんをほーむります。」

という発言(意訳)の後、ドイル、黒帯研究会を爆破。ほーむりました。何を考えてるのか見当が着きません。自分がもう負けていると分かってる、でもどうにもとまらないんだ状態なのか、烈戦のコトはケロっと忘れてるのか。これはドイルに限らず、板垣恵介も含めて。

 野次馬や救出活動でパニック状態の神心会本部近辺から立ち去るドイル。その前に現れたのが、愚地独歩。ヒキ文字に『生きていたのか! 独歩!!』なんて書かれていたのが酷すぎ。死んだなんて読者は誰も思っていません。ドリアンの手首ボンバーで吹っ飛ばされた顔面はどこかから皮を持ってきて(順当にケツでしょうか)傷だらけながらも再生しています。この様子から察するにドリアン戦から割と時間が経ってるみたいです。

 何だかドリアン編が「独歩活躍→でもトドメは烈」だったのに対して今回のドイルは「烈活躍→トドメは独歩」という構図っぽくも思える今週号のラスト。10巻第81話「爆裂」のラストと重なります。

 とは言え作者もそこまで同じコトは繰り返さないと思いたいので、ドイルはまだ終わらないような気がします。似たような状態を読者に見せて同じ展開を思い浮かばす、そこでコロっとひっくり返してくれると思ってます。となると独歩が酷い目に合わなきゃならなくなるんですが、うーん。

 そうそう、今度は克巳が放置プレイでしょうか。

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荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」23巻

 「オシリス神」のダービーとの闘い。このバトルは荒木氏お得意の変格的なバトル/心理戦になっているので面白いです。ポーカーで他人の魂を勝手に賭ける承太郎がとんでもないです。

 僕的にはこのポーカー勝負よりも、ジョセフが負けた「コップにコインを入れて水を溢れさせた方が負け」勝負の方が面白かったかな。

 後半は「皇帝」のホル・ホースと予知漫画のボインゴがコンビを組んでの再登場。ボインゴの予知漫画は「風が吹けば桶屋が儲かる」的に途中が省略されているので、そこがどう埋まるのかが楽しい。ところでポルナレフへの「くすぐり」は実行されなかったけど何で?


4月24日(水)☆

荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」20巻

 まずは「女教皇」ミドラー戦決着。ミドラー、格ゲー版ではとてもエッチなコスチュームで悩殺してくれましたが、本編では最後まで顔が見れませんでした。ていうかこの闘い、承太郎が何のひねりもなくゴリ押しで終わらせています。 

 エジプト上陸。「ジェットなら20時間で来る所を...30日もかかったのか」。何だか電波少年を髣髴させる台詞です。そして砂のスタンド「愚者」のイギーが助っ人に加わります。

 タロットが出尽くしたトコロで、次なる敵スタンド使いの象徴カードは「エジプト9栄神」。まずは「ゲブ神」のンドゥールが第一の刺客として登場。そしてこのンドゥールは第一の刺客ながらも最終的にかなり強かった部類です。

 「クヌム神」のオインゴと「トト神」のボインゴの兄弟とのバトルはシリアス全開だったンドゥールとの闘いとはうって変わってギャグモード。「9栄神」の幸先が不安です。

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荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」21巻

 刀剣に込められた本体不在のスタンド「アヌビス神」。しかも一度見せた技は通用しない、闘う程に強くなるスタンドです。「ひさびさに登場した策や術を使わない『正統派スタンド』だ」と承太郎も言っていますが、そもそも策や術を使わない『正統派スタンド』って今までどれぐらいいたのか。そしてこの正統派の強敵も最後はギャグ的にリタイア。

 対象人物を磁石にするスタンド「バステト女神」のマライアはジョセフとアブドゥルのコンビが相手に。

 そう言えば第3部のこの辺の画風って、描き文字などがポップな感じでアメコミっぽいかも。ジョジョシリーズは全体を通して考えると劇画調がメインになってるのでちょっとライトな雰囲気もあります。

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荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」22巻

 マライアの豹変が凄い。醜いです。これは醜い。4部の由花子といい、荒木飛呂彦の考える「イヤな女」観ってヒステリーなんでしょうか。だとしたら、僕も全く同感です。

 「セト神」のアレッシー、カードの暗示は『嵐と暴力』なんですが、その言葉から思い浮かべるバリバリの戦闘型スタンドではなく、影に触れたものを子供にする/そして弱い者いじめ、というイヤなタイプ。このギャップの作り方のセンスが荒木飛呂彦です。

 子供化した承太郎、「子供のときからやるときはやる...」「性格の人だった」。3部序盤でのホリィの回想での「子供の頃の承太郎」は美しい思い出しか見せていなかったのですね。さすが母です。

 お姉ちゃんとポルナレフの別れのシーンでの承太郎のニコリが似合わない。


4月23日(火)☆

 高木彬光「人形はなぜ殺される」読了。どうにか読了。

 今日アルパの古本市を覗いてみましたが、特にめぼしいものはありませんでした。バイト帰りに別の(地元)古本屋にて漫画購入。

寺沢武一「バット(スコラ社)」

 デカかったので400円は安いと飛びつきました。他には普通の書店で雑誌を一冊。

「Dr.ピカソ(バウハウス)」

 表紙に那由多遥という四文字を見つけたので即決レジ直行。中身はまだ見ていません。近日発売の写真集「露」の落ち穂ショットでしょうが。これから色々と堪能しようと思っております。

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板垣恵介「グラップラー刃牙」33巻

3回戦第1試合/範馬刃牙VS猪狩完至(勝者:刃牙)

 「相手の技は全て受ける」、これで板垣なりのプロレス観は描き切ってるんじゃないかと思われます。そして、「結構身体が硬い」、これで板垣なりのレスラー観は描き切ってるんじゃないかと思われます。

 メンタルな部分に訴える「人間力」ってのは猪狩独特の属性で、別にプロレスとは関係なし。準々決勝でこういうドンパチオンリーでない変化球気味の勝負を持ってきていますが、刃牙は主人公なので(=読者は勝つと思ってる)、作者的にも扱いが難しそうです。

 そして最後は次の勝負に挑む2名、烈海王と愚地克巳両名に関するエピソード。

 中国拳法の神秘性が描かれると共に、巨大な黒曜石を己の五体のみで球体に削り上げた烈。「魔拳」などと言う邪悪さを感じさせる呼称も付けられています。劉海王は「拳神」となっています。こうなると海王ドリアンの肩書きが気になるトコロ。

 一方の克巳は、5歳時にサーカスの看板スターだったらしいコトが判明。5歳の子供に空中ブランコをやらせるサーカスもどうかと思いますが。「父を運び出して下さい」「はやく......」は泣けます。自信家の克巳の、過去のピュアな表情にファン急増。多分。

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板垣恵介「グラップラー刃牙」34巻

3回戦第2試合/烈海王V愚地克巳(勝者:烈)

 仕込みに仕込んだシコミが炸裂。この最大トーナメント中、最も意表を衝かれた展開。近代空手と古代中国拳法の勝負は、一撃で決着。マッハ突きをカウンターで切り落としての烈勝利。

「これほどのものか中国拳法ォッ!!」
「これほどの差を誰が予測し得ましょうッッ」

作中に鏤められたこれらの台詞から、板垣の『どうだ驚いたろう、こう来るとは思っていなかったろう』というニヤついた顔が思い浮かびます。ホントこの企みにはやられた感じ。

3回戦第3試合/アレクサンダー・ガーレンVSジャック・ハンマー

 前哨戦としてガーレンとアナコンダの勝負が描かれます。大蛇に睨まれてどうしようかという夢を見たコトのある自分としては、充分ガーレンのとんでもなさが分かります。夢でも恐かったですから。

 試合前半はとにかくガーレンが投げまくっています。ジャック、ヤバい落下の仕方してます(P131の最後のコマ)。巻の最後では、ジャックがマックシング出掛かりの顔になったトコロで終了。カラータイマーみたいなもんでしょうか。


4月22日(月)☆

 WJ21号感想。買いました今週号は。

ワンピース

 ジャヤ、地図を見た感じ向かい合った生き物っぽい。巨人の島で大型海王類の死骸が出てきたけど、これはさらに巨大な海王類の死骸の上にも見えます。

 モンブラン・クリケットの家を見て驚くチョッパーの絵がちょっと恐いです。中にぷよぷよが入ってるみたいです。ばよえーん。古いですかね。

いちご100%

 中学生と同レベルの妄想をしている自分、どうかと。でもまあ、僕の妄想はもっと汁気ありますから。

何なら聞かせましょうか?

遊戯王

 ドラゴンの数だけ攻撃力を上げる/融合解除でアルティメットドラゴンを3体のブルーアイズに戻す(ドラゴンの数を増やす)、と見事に逆転勝利をおさめた遊戯。

 それにしてもいったい海馬はいつまで遊戯に負け続けなければならないのでしょうか。恐らく、連載終了まで負け続けるんでしょうが。勝ったコトも過去にあったけど、単なる予選道中の出来事でした。

ナルト

 火遁「火龍炎弾」、水遁「水陣壁」、土遁「土流壁」、と火影同士の奥義でしのぎを削り合う三代目とニ代目の超絶バトル。

ハタから見たらゲロ合戦ですが。

特に土遁「土流壁」をどうにかして欲しい。

 そして初代が放つ木遁秘術「樹界降誕」。木遁忍術って何だか火遁や水遁に比べると攻撃イメージが薄くて安っぽい印象なんですが、「木」遁ってのが「木」ノ葉創造と重なりイイ感じ。ここで三代目がカリっとツメを噛むのがお茶目です。

 更に猿猴王・猿魔、草薙の剣、起爆札など奥義クラスと思われる技の応酬。全体的にスピード感はなかった今週号でしたが、この奥義合戦で満足です。

世紀末リーダー伝たけし!

 明らかに「バキ」入ってる今回の展開。バキっていうか板垣作品(クライベイビーサクラでしょあの絵)。

 とか思ってたらハンター×ハンターも入ってるのか。「数十キロにも警戒網を張りめぐらせていた者」って辺り。

サクラテツ対話篇

 今まで「終わった」と思うようなラストで終わってなかったコトがあったサクラテツ、終わってないような終わり方でした。

 ヒキの「次回作に御期待を!!」すらその通り連載終了なのか、メタ演出の一貫なのか分かりませんでしたが、巻末の作者の言葉でようやく本当に終わったコトを確認。でももしかしたらこの作者の言葉もメタ演出なのかもとか疑ったり。

ストーンオーシャン

 ストーンフリーを放ちつつ身体がどんどんほどけていく徐倫はもはやホラー。5部のカビ医者クラスのホラー。乗り物の中でパニック状態に陥るのはジョジョのお約束です。

 ロッズ(スカイフィッシュ)を操るディオの息子2番手が徐倫一行の前に登場。色々と検索してみたトコロ、スカイフィッシュはどうやら昨年末あたりにテレビで特集が組まれた様子。お菓子のおまけにもあるみたいです。それを観た(もしくはお菓子を買った)荒木氏がストーンオーシャンのアイデアに取り入れたものと思われます。

 このロッズの正体についてはここで解析されています。作中のロッズは、まぶたが閉じる/手がちいさくなるなどの荒木流の謎の属性を加えられ、被害を徐倫達にばらまいています。

 エンポリオがロッズを見た時の台詞、「何かで見た事があるような」。僕はムーミンのニョロニュロを思い出しましたが。

 

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