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3月20日(水)

今週のバキ感想

 今週の木曜は祝日なので本日チャンピオン発売なんですね。まあ、アップ出来ないのでその辺特に意味はないんですが。

 ドイルの最後の反撃、ブレストファイアーも難無く躱す烈。何でイチイチ「ファイア」なんて言ったんでしょうか、ドイル。その台詞がないと次のコマ(絵)がドイル、誰かに狙撃されたような描写に取られるからでしょうか。ブレストファイアー、流石に初回の鎬昂昇の時よりも迫力のない絵でした。

 烈がドイルにトドメを刺そうというトコロでジャックが登場。烈に何か打って気絶させました。ドーピング魔だけあって注射器の扱いは手慣れたものです。そしてドイルとまた今度素手でやりあおうと言い残し去りました。全く余計なコトをしたものです。

 「敗北を知りたい」。この言葉の元、今までの死刑囚は敗北が即ゴールになっていましたが、このドイルは敗北を知ったその先の『闘い』が描かれる死刑囚となったのかも。老化、幼児退行とはまた違った意味での変化に期待出来ます。烈戦を「負け」と認めないのかも知れませんが。


3月19日(火)

 乙一「死にぞこないの青」読了。

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氷川透「最後から二番めの真実(講談社ノベルス)」

女子大のゼミ室から学生が消え、代わりに警備員の死体が。当の女子大生は屋上から逆さ吊りに。居合わせた氷川透はじめ目撃者は多数。建物出入り口はヴィデオで、すべてのドアは開閉記録で見張られている万全の管理体制を、犯人と被害者はいかにかいくぐったか? 奇抜な女子大生と氷川が究極の推理合戦でしのぎを削る!

 背表紙の『本格の極北』ってのは何でしょうか。極北ってイイ意味なのか?

 この作家の作品は文章が心地良いです。作中氷川の思考は、割と本筋と異なる寄り道にこまめに迷い込むのですが、その辺も苦痛にならない。ていうかそれがかなり楽しい。作中氷川の段階段階での推理も読んでてシンクロする場合が多く、つまり「僕は神だ」的な探偵ではなく、極々普通の一般人感覚を漂わせています。答えをわかってて出し惜しむ探偵ではなく、キャラの性格上、慎重で、なかなか断定しないのがイイ。

 タイトルと密接に絡んでいる「後期クイーン問題(ゲーデル判定版)」を、序盤とても分かりやすく書いてるのがありがたかったです。何だかこの辺から作者の法月倫太郎嗜好が見受けられ、法月ファンとしてはうれしいし、氷川ファンになるに充分なものです。

 エキセントリックな女子大生のモデルは森博嗣なんじゃないかなあ。「Xの悲劇」を推理小説と知らずに読んだ森博嗣。


3月18日(月)

 氷川透「最後から二番めの真実」読了。くっ、今日の読了は1冊で終わりか。

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 今週のジャンプ感想。

ワンピース

 チョッパーにテキトーなコトを言ってるウソップ。もう他のメンバーにはウソ通用しなくなってるのか、新入りダマしてます。いずれ対決するであろう狙撃のライバルが出現してるってのに何やってんですか。

 どうやら空島の前に寄り道をするみたいです。早く空島見たかった気もします。アラバスタ編でも目的地がアラバスタになってからそこに到着するまで2エピソード程入りましたが、今回もそんな感じで、空島に着くのは2年後でしょうか。

ナルト

 ホント唐突に新章「木の葉崩し編」突入。中忍試験進行の中に紛れていた数々の仕込みがボンボン炸裂してくれそうです。

ストーンオーシャン

 今回も扉アオリが面白い。『お前もか!』。過去のない男ウェザー、ゴッホは記憶にあるようです。お前もでした。

 それにしても全然分からないのが凄い。このエピソードが終わってからどうにか自分なりに整理して納得しよう、そんな感じです。

 「『ヴィーナス誕生』、ぼかしなしで中継しています」。参考書にもぼかしなしで載ってたコトですしイイでしょう。ていうかぼかしかけたら逆にいやらしくなります。

ハンター×ハンター

 久々旅団登場です。外から島(G.I.)に突入しようとしています。その侵入に対して防衛装置が起動した模様ですが、旅団は突破してくれると信じてます。ああ、フィンクスはもう普通の格好しかしないんでしょうか。初登場時のポップ(ダイの大冒険)の師匠みたいなコスチュームはどうなったんでしょうか。 


3月17日(日)

 山田正紀「日曜日には鼠を殺せ」、「風の七人」、綾辻行人「どんどん橋、落ちた」、梅原克文「ソリトンの悪魔(上)」読了。

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 氷川透のホームページを発見。結構雑文たくさん書いてあった。

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今邑彩「ブラディ・ローズ(創元推理文庫)」

美しい薔薇園に包まれた邸に相澤花梨は嫁いだ。二番目の妻良江が謎の墜落死をとげた直後。邸には主の苑田俊春のほか、足の悪い妹、家政婦、お手伝い、園丁が済む。最初の妻雪子への思慕が邸内に満ちる状況下で、早々と三番目の妻花梨に向けられる何者かの憎悪! あなたは雪子になれない、良江の二の舞、と告げる脅迫状が次々届けられる。

 見事にダマされました。途中一瞬「犯人」が頭をかすめたのに、どうして放棄してしまったのか。それはこの作品も「新本格」で括って、(恐らくあの路線だろう)との思いに捕らわれてしまったから。終盤の方で(やはりあの路線か)と安心しちゃったし。これってあの路線と思わせようという確信犯なのか? 見事に裏切られました。感激。

 まだ読んでいない人には、これはフーダニット(犯人当て)として挑戦してもらいたいです。読み終わってから「犯人」の心理を思うとゾクゾクきます。

 ヒッチコック映像化作品の「レベッカ」の本歌取りというか変奏曲らしいんですが、それ観ていない。もしかしたらその「レベッカ」こそがあの路線なのかも。それぐらい仕込みがあの路線オチに向かって突き進んでいたし。さっきからあの路線ばっかでワケわかんない感想で済みません。


3月16日(土)

 J.M.スコット「人魚とビスケット」、多島斗志之「症例A」読了。「症例A」は結果的に随分時間かけました。

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 本日の購入書籍。

山田風太郎「達磨峠の事件(光文社文庫)」

 そんなワケで全10巻刊行予定の山田風太郎ミステリー傑作選もこの「達磨峠の事件」で9冊目。買うばかりで1冊も読んでないのが気にかかるトコロです。

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 そう言えば森博嗣の「地球儀のスライス」が文庫落ちしていましたが、解説が冨樫義博でした。接点が見えないんですが。

 「レベルE」のネームセンスに推理/探偵小説嗜好が見え隠れしてはいましたが、森作品の解説に出てくるとは意外です。何時頃書いたんでしょうか、この解説。ここ数カ月かなり「ハンター×ハンター」落としてるから、その辺は予想材料に出来ない。

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萩尾望都「ウは宇宙船のウ(小学館文庫)」

 レイ・ブラッドベリの詩情漂うSF短編をコミック化。短編SFってこういう感じだったなあと思い出させる作品です。『SFったらスペースオペラでしょ』的な自分としてはちょっと喰い足りないんですが、まあこれが短編のSFです。

 自分の好みを考えると「びっくり箱」がベストなんですが、何故か印象に残ってるのが「霧笛」。


3月15日(金)

 取り敢えず今日から一週間更新不可能状態ですが、雑記のファイルにちょこちょこ書き記しておきます。

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萩尾望都「感謝知らずの男(小学館文庫)」

「僕は愛には向いていない」

と、そこまで言いますかと思わせる仰々しい帯文句が際立つ、バレエダンサーを主役に据えた6つの短編集です。

 これは何と言い表わしたらいいんでしょうかね。天才肌の人間が持つ外部と自分とのズレ/齟齬感、などと一瞬考えたものの、もっと広く、「青春の切り取られた瞬間」でしょうか。短編を真正面から短編として描いたもの、という感じです。

 扱ってる舞台がバレエで纏められていて、最後の「ジュリエットの恋人」では今までのキャラがちょろちょろと登場していて、この辺はファンサービスでしょうか。一番好きなのは「海賊と姫君」ですけど。

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萩尾望都「恐るべき子どもたち(小学館文庫)」

 ジャン・コクトー原作を萩尾世界で構築。なんて書いて見たものの、ジャン・コクトーの方読んでないので比較は不可能です。

 内容は、一言で言うなら破滅です。

いけない! そっちに転がるな! ヤバいって! シムラ後ろ! という、分かってるけどどうしようもない決定運命(物語)を傍観しなければならない、そんなイヤな感覚に囚われます。


3月14日(木)☆

 明日から1週間サーバメンテで更新出来ません。アクセス自体出来なくなるみたいですので、来週22日にお会いしましょう。

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今週のバキ感想

 烈先生の猛攻でドイルが「これが」「......敗北......」と膝を落としてるシーンで終了。途中で烈も首にナイフ刺されたりヤバかったんですが、2週連続で圧倒的な武器使用能力を見せました。

 青龍刀らしき巨剣で背中を斬られた時のドイル、「熱い」「切られると熱いんだ」などと考えています。この部分を見るとドイルは他人の痛みを知らないいじめ野郎みたいです。苦痛を理解せずに今まで散々他人をいたぶってきたヤツに見えます。

「殴られた記憶もろくにないくせに(T.M.Revolution/WHITE BREATH)」

などと一瞬思ったものの、ドイルは脱獄時に電気椅子の処刑を耐えてきたハズ。泡吹くほどの苦痛を乗り越えてきたのを思えば、大剣で切られるぐらいたいしたコトとは思えません。殴られて記憶を失ったんでしょうか。

 今後の展開としてはここでオリバ乱入でドイルを救うんじゃないかと思っています。何てったって「オリバ=ドイル親子説」を称えてる自分ですから。ここらでオリバを死刑囚側に回せばバランスもいいですし。


3月13日(水)☆

永井豪「デビルマン(講談社漫画文庫)」4巻

 この4・5巻でデビルマン本編の真髄が描かれます。悪魔王ゼノンがいよいよ登場、更にはその上に位置する大魔神サタンの存在も明らかに。ところで「終わりの始まり」の導入部分はヒッチコックでしょうか。それともマニアックに「未来惑星ザルドス」?

 パワーゲームとして、段階的により強いランクの悪魔の出現になっていますが、内容的にはそういった連中とのバトルシーン中心ではなく、あくまでもストーリーそのもので引っ張っていってくれます。

 悪魔を敵視/恐怖するあまり人間同士が恐慌を起す、この部分は、大小を問わず国家/社会/組織という人間が造り出したコミュニティのモロさの比喩になっている感じ。

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永井豪「デビルマン(講談社漫画文庫)」5巻

 伏線に対する自覚/隠し方という面で、漫画家それぞれのクセってのがあると思います。例えば冨樫義博あたりは『伏線は拾える読み手だけ拾えばイイ』ぐらいの描き方をしてる漫画家だと思います。で、この永井豪はどうかと言えば、誰にでも分かるような描写で事前に用意するタイプ/言っちゃわずにはいられないタイプ、だと感じています。まあ、古い漫画家ですから。

 そういう作風なので、この巻で明らかになる、飛鳥了がサタンであるという事実/人間の持つ悪魔への恐怖心とそこから導き出せる最悪の未来シミュレーションを得る為に、サタンとしての記憶を消し、(シミュレーション出来るくらいの脳みそを持った)人間として人間界に紛れ込む/そしてその考え出す恐怖をゼノンがキャッチして実行する/このとんでもないシナリオは後付けで造り出した設定だと思います。当初からこうであったとは思えない。こうする予定が最初からあったら、永井豪ならもっとあからさまな伏線を張っていたでしょう。

 そんな後付け設定なんですが、ピッタリ今まで描いてきた内容に矛盾なく、その上ストーリー的にもこれ以上の選択はないと言える完璧で見事な展開。永井豪、まさにこの作品(さらに言うなら4巻後半から5巻ラスト部分)を描いていた時は悪魔が憑いていたとしか思えない出来。

 ラストシーンの美しさと残留は壮絶です。まさに傑作と呼ばれるに相応しい作品。


3月12日(火)☆

 キリ番報告が何故出ない。何故だ。一見の閲覧者に飲まれてるのか? リピーターの少なそうなサイトですし。

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永井豪「デビルマン(講談社漫画文庫)」3巻

 この巻は短編集です。時空を駆け巡り歴史上に現れた悪魔との戦いが描かれているものが中心。英仏百年戦争(ジャンヌ・ダルク)/古代ギリシャ(女神ニケ)など、歴史と絡ませた感じの短編が多め。

 中には『協力/辻真先』なんてのもあるんですが、これらの短編はもしかしたらアニメ30分エピソードを逆輸入したものなんでしょうか。真先、脚本書いてたらしいし。

 最初この漫画版「デビルマン」を読み始めた時は、一本のメインストーリーのみで構成されている作品だと思い、この3巻で(あれ? 読み切り連作なのかな?)と戸惑い、4巻にてやはり一本ストーリーだと考えが戻りました。そういう意味ではちょっと本編とは関係ないエピソード集です。読み飛ばしてもオッケーな感じ。

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萩尾望都「イグアナの娘(小学館文庫)」

 短編集で、表題作以外に5編収録。

 「イグアナの娘」、ドラマが好きでした。月曜9時の枠で菅野美穂主演でやってたんですが、相当感動しました。あの枠、案外嘗められません。

 んで、原作を手にしてまず驚いたのが、この作品が短編だったコト。演出/情報の出し方もかなりいじくられていたコトを知りました。ドラマでは一つのオチだった部分が、原作では冒頭にて軽く明かされているコトに驚きです。ドラマは知らない人向けに上手くアレンジされていたんだなと感じました。

 このアレンジの上手さ、宮澤賢治「銀河鉄道の夜」のアニメ版(ネコのやつ)では冒頭にて友人の死が明かされていなかったってのを思い出しました。こちらも星々の旅行が何を意味するものかがラストで判明するコトになっていて、憎い演出だと思いました。

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萩尾望都「11人いる!(小学館文庫)」

○11人いる!

 10人1チームとなり外部との接触を絶たれた宇宙船内で53日間生き延びる。そんな宇宙大学受験最終テストにて、何故か宇宙船に降り立った時にはチーム人員が11人いたコトを皮切りに、様々な障害が巻き起こるサスペンス調SF。

 チームに紛れ込んだ『受験生以外の1名は誰か/そしてその目的は』を探す、ミステリ感覚が楽しい。11人それぞれが怪しく、何より宇宙船というワンステージ/限定閉鎖空間が緊張感を沸き立てます。

 犯人探しの形態をとっていますが、正直『11人目』は誰であろうと納得がいく(驚きは薄いのではないかと思う)感じです。それでもなかなかにイカした落とし方をしてくれるのが萩尾です。

○続・11人いる! 東の地平西の永遠

 世界観とキャラクターを継承してるので「続・11人いる!」となっていますが、サブタイトルっぽく付けられている「東の地平 西の永遠」の方が内容的にメインタイトルです。

 閉ざされた中でのやや地味な展開を見せた前作とは異なり、星々を股にかけたスペースオペラという感じ。それでも各星毎での知略と策謀が渦巻くサスペンスノリでグイグイ物語は引っ張られます。『主要人物が死ぬ』というシビアな一面も見せます。

○スペースストリート

 「11人いる!」のキャラクターを使ったショートショート。コミカルタッチのギャグ連作です。


3月11日(月)☆☆

 今週のジャンプ感想。

ストーンオーシャン

 えー、全く分かりません。ストーリーの中に取り込まれた、というコトらしいんですが。扉アオリの『キャラだらけ!』には笑いました。

 ニュースでケンシロウとラオウも出てきていたと報道されています。「ラオウを倒し、これは原作ストーリー通りで」なんていう報道がされています。世界がパニックに陥ってる中、あまり重要と思えない内容を報道している感じですが、このストーリー通りってのが今回のスタンド能力のポイントみたいです。

 ダイバーダウンでチョコレートを顔に埋め込み、警察の持つ手配写真からかけ離れた容貌で危機を乗り越えたアナスイ。男前キャラにこういう容赦ないマネをする荒木氏最高です。変にファン層を意識してないのがイイ感じ。どういう風に自作が受けているのか分かってる、サブカル同人に通じてる漫画家には出来ません。

ワンピース

 先週号で予想した『このカメが空を飛んで空島に連れていってくれる』ってのはものの見事に外れました。そう簡単には空島には行けないのか。

 いきなり夜になったり、巨大カメより更に大きな巨人のシルエットが出たりとまさに常識の通用しないグランドライン。この一帯は空島文明の力の及ぶ領域で、巨人も夜もその文明の映像じゃないかと思っています。と、また予想してみる。

ブリーチ

 前作「ゾンビパウダー」や、それ以前の読み切り時の巻末コメントやネット上での傲慢な降るまい等から、漫画家生命そのものが打ち切りと思われていた久保先生ですが、この作品でどうやら再生の兆しを見せています。良かったですね、先生。

ハンター×ハンター

 「爆弾魔」に取り付けられた爆弾の性質と解除方法の説明の回。この爆弾魔は「G.I.編」のラスボスになるのか、倒した後もゲーム内でストーリーが進行するのかちょっと気になります。外に出て欲しい気もしますが。

 クラピカやヒソカはどうなってるんでしょうか。あ、ひょっとして巻末付近安定なのはクラピカが出なくなったからなのか?

サクラテツ対話篇

 前回で最終回じゃなかったのが驚きです。単行本2冊にするんですか。全員集合で巻きに入ってるってのには変わりないんですが。

ナルト

 大蛇丸の作戦がいよいよ発動。サスケVSガアラ、水入りになるんですか。まともに描かれた1回戦は2試合だけになるんでしょうか。

 ガアラの絶対防御から伸び出た『手』。ようやく手がお披露目となりました。どんな化け物なのか絵が楽しみです。化け物なのか、母なのか。

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《更新履歴》...「活字中毒記」に「赤江瀑ファイル」追加。

 何だか手こずりました、赤江瀑ファイル。正直読んでも読んでも分からない作家なんですが、色々考えながらファイル作ってるうちに赤江作品が少し分かってきたような気もします。まあ、気のせいでしょうが。

 

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