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2月10日(日)☆

今週の餓狼伝感想

また知らない間に出ていました、アッパーズ。

いつも発売日を把握できない雑誌です。コンビニにもそんなに置いてないし。

 鞍馬、ラストのタックルで掴むと思わせて蹴りってのはそんなに捻ったフェイクとは思えないんですが、とにかく今回を読んでみた感じ、この試合もそれなりにバトルが描かれる様子が伺えたので楽しみです。まだここは序盤と考えれば捻りが薄くてもオッケー。

 鞍馬って別大会(北辰館)にもエントリーしていたんでしたっけ。この船村戦はふざけた感じでコロっと負ける可能性もあります。別に勝敗どうでもイイってノリで。これはただの顔見せ程度で、北辰館の方での活躍がメインになるのかも。

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板垣恵介「グラップラー刃牙」27巻

2回戦第2試合/猪狩完至VS金竜山(勝者:猪狩)

 妙にスピード感のある展開でした。序盤の金竜山の圧倒的な強さがとんでもない。このカードが1回戦だったらページの都合もあってそのまま決着が着いていたでしょう。金竜山の親方も観戦に登場したこのカード、キャラが負けられない状態になったら負ける、そんな板垣的構図が見えてきた感じもします。勝負後の猪狩の台詞、

「アンタの大銀杏決して無駄にはしねェ 俺が必ず優勝するッッ」

こんなコトを言い出したら負けが濃厚になりますこの漫画。

2回戦第3試合/烈海王VSマウント斗羽(勝者:烈)

 前の試合と異なり、プロレスが敗北。烈が余裕の勝利を収めます。猪狩が勝ち上がったコトだしプロレスネタ担当は一人で充分です。

 猪狩VS金竜山では、斗羽が猪狩の海外での呼称が『殺し屋(キラー)』だと語り、このカードでは逆に猪狩が斗羽のアメリカでの『ジャイアントデビル』という異名とヒールぶりについてを語ってます。レスラー、言う事みんな一緒。

2回戦第3試合/花山薫VS愚地克巳

 まだ2回戦でありながら、この勝負を最大トーナメントベストバウトに挙げる人も少なくないのがこの花山薫VS愚地克巳

 ケンカVSカラテ。暴力VS武力。アナウンサーも奇跡のようなカードが実現、と力込めてますが、1回戦の花山薫VS稲城文之信も対極構図は同じだと思うんですが。そこはやはり『空手を終わらせた男』と謳われた克巳だからでしょうか。


2月9日(土)☆

 来週の月曜は祝日だったのね。まるで知らなかったです。コンビニにジャンプ売っててはじめて意識にのぼりました。そんなワケで今週のジャンプ感想。

ナルト

 サスケVSガアラ、まだまだ前哨戦といったトコロ。ガアラって漢字表記「我愛羅」なんですが、額にある「愛」、これガアラの状態によって字が切り替わるんじゃないのかってふと思いました。そういや何か取り込んで飼ってるんだよなあ、ガアラ。何が出るのか期待。

ハンター×ハンター

 先週休載してどんな展開を見せるのかと思いきやまた修業です。まるでストーリー的な進展がないです。まあ、僕にとってはもう載ってりゃイイって域の漫画です。

ストーンオーシャン

 序盤から3という数字があちこち散らつく今回。身体に異常を感じるプッチ神父がタクシーから降り、それぞれが別の理由で同時に救急車へと運ばれる3人へと遭遇。3つの流れ星を見る神父。3人の内、麻薬中毒で運ばれていた者がスタンド能力に目覚める。その首には星のあざ。神父の言葉、「人には引力がある。出逢ったのは偶然ではない」。場面は刑務所に一転。ウェザーリポートとアナスイ。ウェザーリポート、徐倫は既に脱獄したと感じ、それをアナスイに語る。ウェザーリポートの首アップ。星のあざ

という感じで、ストーリー的に急展開をみせた今週のストーンオーシャン。かなりの期待が持てます。麻薬患者に神父が言った「人には引力がある」云々は『スタンド使い同士はひかれあう』とはまた違う意味合いがあるのだろうと思われます。

 麻薬中毒者の星のあざが能力に目覚めてから現れたのか、元々あったのかが分からないんですが、今まで特に触れられていなかったこのジョスター家の者が有する星のあざ、これも遂に話に絡んできました。

 ウェザーリポートも過去を持たない謎の存在だったのが少しづつ明らかになってきた様子。彼もまたジョースターの血統なのでしょうか。確かに、あまりしゃべらなかったり、帽子を被ってたりと承太郎に似ている部分があります。今のはこじつけです。


2月8日(金)☆

石川賢「魔界転生(原作:山田風太郎/講談社漫画文庫)」

 序盤で登場する由比正雪の様子から見て、石川賢のコミック版「山風/柳生十兵衛モノ」もどうやら十兵衛を主人公にしつつも別の世界観で描かれているようです。

 現在連載されている漫画版「柳生十兵衛死す」に先攻する形での山風モノのコミック化なんですが、これも「柳生十兵衛死す」同様に原作者からの縛りがなかったというコトも手伝い、内容は大きく変更されています。

 特に、「魔界転生」という忍法(秘術)が「魔界に魂を放り込み、悪魔を取り込んで再びこの世に戻ってくる」ってのは石川賢流のこの忍法の解釈で面白い。

 中盤からラストにかけては、スケールのデカさがエスカレートして、小さな島国の小競り合いだった抗争が、この宇宙に於いて連綿と続いてきた天使と悪魔の争いにまで発展(この辺、デザインも含めて「バスタード」の影響だと思われます)。十兵衛もルシフェルを取り込み「魔界転生」の光バージョンの変貌を遂げ、大魔王を取り込んだ天草四郎との戦いに備えます。えーと、

これ魔界転生?

と、思わせるほどの逸脱っぷりを見せます。もう壊し放題。別に原作が「魔界転生」でなくてもいいんじゃないのかってトコロまで発展します。でも、原作を縮小版にしてトレースするよりも、こういった方向に進めた方が山風忍法帖はいいです。どうせオリジナルをオリジナルとして再構築出来るワケはないので。 


2月7日(木)☆

今週のバキ感想

 自分の予想としては、梢江が数カ月間育んできたバキとの関係も、バキの部屋から出て再び訪問するまでの数時間の間に勇次郎に蹂躙されていた、更には気持ちさえその僅か数時間で勇次郎に傾いていた、そして勇次郎の言う事なら何でも聞く女になっていて「バキの部屋に行き下着姿になって抱きつけ」と命じられ実行していた、そんな予想を立てていたんですが、まるで違いました。

 今週は、とにかくやりたい放題やってオッケーという勇次郎イズムが語られて終了。こんなコトをイチイチ伝えにくる辺りやはり親馬鹿です。しかも最悪のタイミングで。

 勇次郎、「誰が何と言おうと聞く耳を持つな」みたいなコトを語っていましたが、川辺での花山のコトでしょうか。何となく、総合掲示板のコトっぽいですが。

 喰って喰ってくらいまくれ。今週号は「喰う」という写植ばっかでした。食前食後に喰らえはヒット。板垣氏、この台詞考える時もう既にハイになってたんじゃないのかと思わせる程です。

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永井豪「キューティーハニー(全2巻/扶桑社文庫)」

 雑誌「週刊SPA!」にて92年から半年程連載されていた新生キューティーハニーです。92年ってもう10年前なんですが。

 大昔にアニメで観ていた記憶しかないキューティーハニーですが、今回初めて永井豪の描くオリジナルを見ました。一応首領シスタージルが率いる犯罪組織「パンサークロー」との闘いが話の主軸なんですが、全体的におちゃらけムード漂う緊迫感のないストーリーになっています。

 脱ぐのがもちろんウリの一つですが、そそらないのはどうしてでしょうか。絵が自分の好みでないってのは置いておいて、恐らく恥じらいが足りないのがそそらない原因だと思います。ポンポン乳出してるのは素敵ですが、やはりそこに羞恥心が欲しい。

何かまあ全体的にどうでもいいんですけどね。


2月6日(水)☆

荒木飛呂彦「ゴージャス☆アイリン 荒木飛呂彦短編集」

 「ゴージャス☆アイリン」2編と「魔少年ビーティー(同名単行本未収録)」、そして「バージニアによろしく」「武装ポーカー」の5編を収めた短編集。

 荒木作品では珍しい女性主人公のアイリン。近作の空条徐倫の方が、純粋に荒木飛呂彦の漫画家としての成長で、画力やキャラの掘り下げではリアルなんですが、もう見た目の好みではアイリンです。つり目にロングで色白。

荒木漫画での女性キャラベスト1です。

ただ流石に性格は凄いイヤですね。何か軽くお色気漫画にもなってるんですが、どうしてでしょうか。月刊ジャンプ掲載だったのでしょうかね。

 「わたし 残酷でしてよ」なんて感じで決め台詞をつけるなんて手法、ジョジョにも使われてます。この頃(80年代ジャンプ黄金期)は決め台詞がキャラ作りに必須だったのでしょうか。最近の漫画はあったりなかったりですね。武井宏之「仏ゾーン」のアンナの「わたし安くなくってよ」ってのはかなりアイリン入ってます。武井宏之、紙粘土で石仮面作った過去があるらしいですし、かなりの荒木フリークの様子。

 「バージニアによろしく」と「武装ポーカー」は(どうなる?どうなる?)ってノリのサスペンス感がイイ。キャラよりもストーリー先行型の作品ですね。少年漫画はとにかく(主人公の)キャラ作りで決まる、ストーリーはキャラが引っ張ていくものが多いので、ストーリーをまず考えてる感じの作品は異色です。そこが荒木飛呂彦らしさです。


2月5日(火)☆

板垣恵介「グラップラー刃牙」26巻

1回戦第16試合/鎬紅葉VS鎬昂昇(勝者:昂昇)

 残された目の視神経も切断された兄紅葉ですが、両視力を奪われても自力でその場で手術をして視力を取り戻した紅葉。どうやって繋いだんでしょうか。こよりみたいに視神経繋いだんでしょうか。ビンタ一発で弟昂昇を追い詰めたものの、余計な一言で弟の闘争心に再び火がつきました。打震を喰らいながらも前進する弟を前に、兄、試合放棄。

 板垣氏が著作「グラップラー格闘士烈伝」で述べてるように、「弟の兄越え」「子の親越え」同様、人生の壁とも言える行為。絶大な父/勇次郎を刃牙が越えるってのが最終的にこの作品で描かれるであろう終着点でしょうが、その前に、兄を越えるというハードルをこの「最大トーナメント編」で設定した様です。この鎬紅葉VS鎬昂昇にはその先行的な意味合いも込められていそうです。

2回戦第1試合/範馬刃牙VSズール(勝者:刃牙)

 主人公の闘いは基本的につまらないんですが、そのカンフル的なエピソードが加えられるのがこの2回戦。

 試合開始前にも関わらずいきなりズールがラッシュをかけ、そのまま一気に「勝負あり」となります。刃牙敗北。開始前だったと観客がブーイングをかましますが、主催者徳川光成はこの闘いがスポーツ競技ではなく格闘技であるコト、過去の全世界空手道選手権大会を例に、刃牙の負けを言い渡します。そういえば勇次郎VS独歩でも独歩不意打ちしかけてました。

 が、ズールが自力で帰ろうとする刃牙に襲い掛かり勝負続行。今度は刃牙がダウンを奪います。そしてズールの手を握り、(これで1対1。3本目を始めよう)念を送ります。サルと心を通わせた程の男、刃牙です。言葉が通じない野蛮人のズールですが、まだ人間であるのでその念を受信しました。そして3本目は刃牙が取って試合終了。

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荒木飛呂彦「バオー来訪者(集英社文庫)」

 荒木飛呂彦作品、「魔少年ビーティー」とこの「バオー来訪者」の2冊が同時にこの集英社文庫で発売されたんですが、挟まってる栞が育朗&バオー描き下ろしです。15年ぶりに描いたコトになるんでしょうか。今の画風で描かれているので最初ジョジョかと思いました。

 この作品、数年ぶりに読んだんですが、育朗のあまりの素直さに感動しました。ピュアです。超ピュア。これは名作です。

 主人公橋沢育朗/バオー悪の組織ドレスに改良された超人で、組織から少女スミレと共に逃走、育朗抹殺の使命を受けたドレスの追っ手との闘いが繰り広げられる。こんなストーリーで、何だかアメコミのヒーローモノみたいな感じです。

 荒木飛呂彦特有の凄いポーズ妙な描き文字/擬音が本格的に始まった作品でもあります。このバオーのアイデアは後に「ジョジョ第2部」の完全体カーズに継承されてる様子。

 敵キャラもぶっとんでます。ビジュアル面でも、攻撃のアイデアでも。僕的にツボだったのはマンドリル。サルっすよ、サル。デカいサルってだけでツボ。


2月4日(月)☆

今週のジャンプ感想。

ワンピース

 人気投票、主役勢がガッチリ上位を固めてるってのは素敵なコトです。にしてもこの人気投票のナミといい、カラー扉といい、尾田栄一郎、ここんトコロ女の胸が描きたいモードに入ってる気がします。まあ、いいですけどね。僕も描きたいし。年中。

 本編はアラバスタの余韻がメイン。ペルの生存を匂わせてる辺りハッピーハッピーした漫画です。ミス・オールサンデーの仲間入りはどうなるんでしょうか。能力かなり強いので、仲間になるとしても一時的なものでしょうか。

ナルト

 まだ試合前のあれやこれやで今週は終了。ガアラが非常にイっちゃってる状態です。遅刻癖がついたのはカカシの影響でしょうか。むしろカカロットの影響かも知れません。

サクラテツ対話篇

 姉が自縛霊で弟が座敷童。こんなとんでもない事実が中途半端な時期に明らかになりました。

ストーンオーシャン

 あれ、読んだ記憶がない。読み忘れたっけ? ハンター×ハンターは休載だったの覚えてるんですが。あれ、どうだったっけ。敵スタンドの攻撃を喰らったのか、自分。


2月3日(日)☆

森博嗣「今夜はパラシュート博物館へ(講談社ノベルス)」

ネタバレ部分は右寄せ赤文字フォント1で。

どちらかが魔女

 感触としてはプチ「笑わない数学者」。読者にバレバレの謎だってのは自覚した上での「その先の思想」が素敵。あと、諏訪野が大御坊を向かえ入れたシーン読み直しました。

壁画の釘は、作画前に付けた
消失点(一点消失)の目印。

双頭の鷲の旗の下に

 窓ガラスに開いた小さな穴の謎。これの解決に当たる物理的な現象は大半の読者が解けないとした上で書いているんでしょうね。知らなくてもイイ。そのトリック解明部分の存在意義は以下のこの言葉を引き出す為ぐらいでしょう。

>先入観というものは恐ろしい。思考は、最初の印象によって無意識に限定される。その不自然さが問題を複雑にし、解決を遠ざけてしまうことが多いのだ。(P93より)

3節冒頭で来た来た来た来たァ!!騙されるものか)と意気込んだばかりにホント複雑に考えていました。素直に読むと実にシンプルな骨格の短編です。

ぶるぶる人形にうってつけの夜

 これ、表紙折り返しで思いっきりネタバレしています。この本買った時、その部分読んだハズなんですが、1年寝かして最近未読コーナーから手に取った時には既に忘れていました(読書中もカバーかけてたし)。なので、見事に驚かせて頂きました。得した気分です。

西之園、とだけあるのでS&Mシリーズの
某異色作みたいな別の可能性もありますが
3回挿入される見取り図(MOEと読める)
から極普通に西之園萌絵のコトでしょう。
まあ、「捻れ屋敷の利鈍」で「S&M」と
「V」 二つのシリーズの時代がズレている
のかどうかは分かっちゃうみたいですが。

ゲームの国

 解決されてそうでされていないラストなど、全体的に清涼院流水を揶揄ってるのかとも思ったんですが、そもそもこの作者、アナグラム/駄洒落などといった言葉遊び好きですしね。ラストもこのタイトルで許されると思うし。長編で読まされたらキツいけど。やっぱ流水揶揄ってるのか?

アナグラムは、「のっそり、お手→鉄鼠の檻」で
後は自作「すべてがFになる」から「封印再度」
の5作。探偵名は森博
嗣をひっくり返したもの。

私の崖はこの夏のアウトライン

 幻想小説。作者の萩尾望都嗜好からこういった作品を書いてもおかしくはないです。何故か僕がこの短編を読んで印象が近いと感じたのは、萩尾望都ではなく竹本健治の「閉じ箱」収録の某作品ですが。

卒業文集

 輝かしい前向きなラストですが、これ後味悪いですよ。再読して作者の仕掛けにニヤつくにはこれぐらいの短編が適度な長さです。

恋之坂ナイトグライド

 「卒業文集」と何気に着想は似ていそうです。「卒業文集」が、引いてあるのを気付かせないのに対して、こちらは足してあるのを気付かせない。読み手に違う情景を予想させておいてラストにひっくり返すのが上手いです。

素敵な模型屋さん

 森博嗣が後期星新一作品を語る時に使ってる言葉に「オチがないのがオチ」ってのがあるんですが、この「今夜がパラシュート博物館へ(パラシュート=オチがある)」短編集のラストに、こういったオチのない私小説風の作品を持ってくるあたりに作者らしさを感じました。

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荒木飛呂彦「ストーンオーシャン」1巻

 「ジョジョの奇妙な冒険 Part 6」と銘打たれた荒木飛呂彦新連載作品。第6部のジョジョは女性/空条徐倫(ジョリーン)。この1巻では徐倫がグリーンドルフィン刑務所に投獄されるトコロからスタンド発動、グェスのグーグードールズとの戦闘序盤までを収録。

 4部も舞台に杜王町、つまり世界を股にかけていた今までとは異なり「一つの街」というかなりの限定空間を扱っていたんですが、この6部では「刑務所」と更に狭まった中でのストーリーが展開されます。限定空間にはサスペンスなストーリー展開が期待出来ます。

 3部から登場したスタンドというアイデアもそろそろ煮詰まってきた感もありますが、6部のこれまでの連載の感触からいって、戦闘序盤では敵の能力そのものが不明瞭で、明らかになってからもそれをどう押さえ込むかでまた面白い感じになっています。5部でもかなり能力が錯綜気味で、連載時には何が何だか分からなかったりしたんですが、単行本で通しで読むとくどくねちっこい闘いがクセになります。

 この1巻、まずは主人公/徐倫の紹介も兼ねた内容になっています。3部主人公の空条承太郎の娘で、初登場時にはまだスタンド能力に目覚めていない。承太郎の娘ながらも父のような寡黙さは感じられず、むしろ一見5部のナランチャっぽいチャカチャカしたキャラ。マスターベーションを男の看守に見られる、オールヌードになるといった具合に、女キャラとして障害になりそうな部分をいきなりクリアしてます。この辺、荒木飛呂彦の巻頭の言葉を読めば理解可能。


2月2日(土)☆

 本日の購入書籍。

「月刊アルカディア3月号」
篠田真由美×秋月杏子「建築探偵桜井京介の事件簿1 井戸の中の悪魔(角川書店)」
篠田真由美×秋月杏子「建築探偵桜井京介の事件簿2 桜闇(角川書店)」
荒木飛呂彦「ストーンオーシャン10(集英社)」

 コミック版桜井京介シリーズは衝動買い。小説版も2作目あたりで止まってるのに。

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奥瀬サキ「低俗霊狩り(下/小学館文庫)」

○彼女

 この辺りから異様に画力が向上しています。この「低俗霊狩り」を中断していた4年間で一気に画風すら変化しています。ギャグ漫画から線の少ない女性イラストへと絵が別人化した江口寿志をも髣髴させる程の変化。この「彼女」、ストーリー的には上巻ラストの「残像」には劣りますが、この低俗霊狩りの基本的な構成(初期のノリに近い)からなる作品です。

○恐るべし水前寺龍揮

 「居酒屋の水前寺龍揮」「ダンスホールの水前寺龍揮」「公園の水前寺龍揮」「GOD HAND」の水前寺龍揮を扱った超短編。エロっぷりがエスカレート。

○Phantom of the Railway-ファントム オブ ザ レールウェイ-

 「低俗霊狩り」中最高の出来栄えです。いじめに遭い踏切から飛び込んだ男の霊が支配する電車。この霊を如何に払うかが今回の話。序盤を除き、殆どが電車内でストーリーが進みます。閉鎖空間を舞台にページ数も最多のエピソード。イメージ的なコマ/過去挿入も絶妙、シリアス全開な中でサクッと加えられる力士絡みのギャグも面白い。

○恐怖のマミ

 ラフな感じのタッチで描かれたギャグ短編。これって何かに発表したのでしょうか。

○公園の散歩者1 スノウ・クイーン

 「公園の散歩者」は説明が過剰でない、読者が行間を補完するコトで完成する短編です。この「スノウ・クイーン」はカメラ横固定の舞台っぽいパートもあり、一見何のコトやら分からないコマ挿入もありですが、ラストのオチ、明確。

○公園の散歩者2 エーデルワイスを唄いましょう

 魔魅の渡した絵でその後の世界を理解して旅立った、のでしょうか。

○公園の散歩者3 テンシノユメ

 「エーデルワイスを唄いましょう」と正反対の構成。死者との接触/メッセージで生き続ける意志が再び沸き起こる。

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荒木飛呂彦「ストーンオーシャン」10巻

 ヨーヨーマッ戦決着から緑色の赤ちゃん誕生、プッチ神父VSフー・ファイターズまでを収録。

 表紙のアナスイ、どんどん露出が高まってます。ていうかこのコスチューム、殆どヒモだけってのがびっくりです。当初女と見紛われたキャラとは思えないんですが。

 徐倫に懐く赤ん坊ですが、いま連載では神父と同化しちゃったんだよなあ。この6部は主人公が女ジョジョなので、女ならではの強さの一つ「母性」もテーマに盛り込んで欲しいトコロ。

 「ジョジョの奇妙な冒険」1巻でのDIOの台詞、「醜くってズル賢こくって母に苦労をかけて死なせ最低の父親だったぜ!」から、父を憎んでいても、母に対して憎悪を向けてはいなそうです。この長大なジョジョシリーズのテーマは「人間讃歌」ですが、そこに「母の無償の愛」が描かれる可能性もありそう。あ、でもジョルノの母親クズでしたね。

 描き下ろしページに「刑務所湿地帯に棲む生き物たち」ってのがあるんですが、凄いのいます。

マナティー。

いや海に面してるから別にいいですけど。


2月1日(金)☆

 「童話物語(下)」読了。物語原型を完璧に押さえた良作でした。

 いやはや、今日はちょっと何も書く事がありません。ていうかアルコールが残ってるので脳みそが働きません。明日もバイトなのでこの辺で逃げさせて頂きます。

 

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