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1月20日(日)☆

 1000ヒットありがとうございます。暗中模索状態がいつまでも続いてる感じのするサイトですが、ちょっとずつ地道にファイルを増やしていきます。

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板垣恵介「餓狼伝」2巻

 丹波文七がリングに乱入し、梶原を倒してグレート巽の目に止まる。そして北辰館の猛者を屠ふる文七の偽物が登場。濡れ衣を着せられ北辰館に連行される文七、松尾象山と対面。圧倒されたその帰り道、遂に偽物が文七の前に姿を現す。ここまでを収録。

 冒頭でいきなりリベンジを喰らって梶原絶叫。梶原、鞍馬にも何だか似た感じの扱い受けてるしもう負け犬街道まっしぐらです。突如現われた謎のニューカマーにやられるのが本業になってます。

 この巻では松尾象山の強さの片鱗が描かれています。「象山=最強」として、この作品では「空手」を一つの頂点に据えているような気もします。「グラップラー刃牙」の方では空手のトップは愚地独歩ですが、どうも最強には近くてもイコールではない。漫画の世界観の枠が違い過ぎますが。姫川がブレストファイヤーやったら板垣刺します。

板垣恵介「餓狼伝」3巻

 丹波文七と、その偽者こと竹宮流/藤巻十三との闘い開始から水入り、そして北辰館/堤城平、FAW/長田弘の顔見せといった内容の巻。堤や藤巻との絡みが後々のバトルを予感させます。

 長田が北辰館に乗り込んだ時のセリフがイイです。カッコいい。

「FAWの長田か」

「長田弘個人だ」

ところで長田が道場破りに乗り込んだ時の絵に被せてる“FAW長田現る”って編集部で付けたヒキ文字じゃないんでしょうか。見落とし? 「バキ」2巻の“ドリアン登場!!”も同様に何だか変な感じを受けます。


1月19日(土)☆

歌野晶午「安達ヶ原の鬼密室(講談社ノベルス)」

兵吾少年は奇妙な枡形の屋敷に住む老婆に助けられた。その夜、少年は窓から忍び込もうとする鬼に出くわす。次々と起きる奇怪な事件。虎の彫像の口にくわえられた死体や、武者像の弓矢の先にぶら下げられた死体が発見される。真相は五十年の時を経て、「推理嫌いの探偵」の手により明らかとなる!

 最初、いきなりひらがなだらけのほのぼのした物語が始まり面喰らいます。それが中断され、いよいよ鬼密室か、と気を引き締めると、舞台はアメリカ、フットボール試合中継に移ります。そして留学生ナオミが、街に起こる連続切り裂き魔事件に巻き込まれます。

鬼密室、全く出てきません。

んで、このアメリカのパートが中断されようやく「安達ヶ原の鬼密室」のメインが始まります。どこまでも構成が見えない不安感が付きまとう作品です。この3つの無関係に見える事件がどう纏まるのか、話の最大公約数はどこに仕掛けられているのかが読み進めてる途中でも気になって頭から離れません。更にこのメインパートでも途中で過去の事件の回想に突入します。

 読了後の感想としては、原点回帰した印象を受けた作品です。初期の信濃シリーズあたり、ですか。島田荘司作品を思わせる「起こちゃったんだから仕方ない」型です。最近の1作毎に趣向を凝らしてる歌野作品が好きなので、今回はちょっと肩透かし。この構成が辛うじて変わった趣向ですが。


1月18日(金)☆

 司城志朗「存在の果てしなき幻(カッパ・ノベルス)」読了。

 それにしても今月の講談社ノベルスの袋とじは何なんでしょう。後々『未開封』なんて感じで本に内容以外の投機価値を付けようとしてる臭いがプンプンします。読んでこその娯楽小説です。

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今週の餓狼伝感想

 鞍馬が余裕面でニヤつきながら内心結構ビビってるのがよいです。この試合、意外としっかり描かれそうな気配がしてきました。鞍馬って文七よりも何だか主役面なんですけど。

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板垣恵介「餓狼伝」1巻

 僕、原作を読んでいないので序盤ちょっとどこが回想シーンなのか分かりにくかったんですが、この「餓狼伝」は、主人公/丹波文七敗北から始まります。プロレス道場に殴り込んだ文七、その相手になったのは梶原年男。そして文七敗北。

 これも原作を読んでないからなのかも知れませんが、文七の闘う理由が不明です。原作をもし読んでもその点に触れられているか怪しいもんですが。きっとただ「強くなりたい」という本能レベルの起点を持ち続けてる一人なのでしょう。

 「グラップラー刃牙」最大トーナメント決勝前で主催者徳川光成が放ったセリフ「男として生まれたからには 誰だって一度は地上最強を志すッ、もし闘いに向かう理由がなくてもこれで片付きます。

 この巻では梶原への敗北から3年の修業を経、泉宗一郎との立ち会いに勝利した文七が、帰国した梶原へと挑むトコロまでを収録。

 泉宗一郎戦で立会人としてその闘いを見届けた北辰館の姫川勉から館長の松尾象山へと文七の存在が伝わったり、リングに乗り込んだ文七をFAW社長グレート巽が興味を持つなど早くも主人公を中心に格闘界が動き始めます。


1月17日(木)☆

今週のバキ感想

「これが...男の闘いと言えるのか...」(BYストライダム)

 というワケで、ドイルがあらゆる関節から刃物を出したのは本当の攻撃を喰らわす為のカモフラージュでした。刃物に昂昇の気を惹き付けておき、放った本命攻撃とは。

上半身前面から熱弾放出。

ドカンときました。一気にこの漫画の世界観の「あるなし判定」がエスカレートした印象です。こんな攻撃がアリになりました。

 これは脱獄後に仕込んだんですよね、ドイル。電気椅子にて死刑執行中に暴発してないってコトは。何度も連射できるような技ではないと思うので、克己、いますぐ仇をとってくれ。ドイル逃げるんでしょうが。

 それにしてもドイルって年齢幾つなんでしょうか。20代前半ぐらいでしょうか。幼年期編でストライダムが刃牙に「超軍人ガイア」を紹介した頃には、ストライダムはドイルの存在を知らなかった、もしくは知ってても左程の強さではなかったと思われます(ドイルの存在が後付け設定なのはこの際考えない事とすれば)。そう考えるとドイルは短期間で著しく戦闘能力を開花させたものと思われます。

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「バキ」6巻

 今回の死刑囚編におけるテーマの一つに「ルールに縛られない何でもありの闘いとは言っても、実際にはどこまでがありなのか」ってのがありそうです。取り分け、武器の使用をどう捉えるか、また、武器とはどこまでを指すのか。花田は地面を自分の武器と称しているし、烈の爪や髪の毛は肉体の延長としてオッケーと見るのか。

 闘いを観る者(読者)が納得する勝ち方かどうか、がその辺の答えではないかと思っています。じゃあ、納得する勝ち方とはどんな勝ち方か。それがこの6巻の独歩の言葉「美意識」に集約されてる感じです。

「俺たちゃ既に武器を身に付けちまってるんだ だから武器を携帯しちゃあいけねェ」

「たとえ一握りの砂 一本のエンピツであろうとも 闘う以前に手にしたなら武道家の誇りは崩れ去る」

 目下進行中のドイル編、このドイルはこの「美意識」とは正反対の武器集大成とも言えるキャラです。どんなラストになるのか想像がつきませんが、「武器が逆にあだになって敗北」というありがちな形にはならないで欲しいなあ。ドイルに勝利する者が誰になるのか分からないけど、肉体能力のみで全ての武器攻撃をクリアして欲しい。勇次郎ぐらいか。


1月16日(水)☆

《更新履歴》...活字中毒記に「今邑彩ファイル」追加。

 蘇部健一の「六枚のとんかつ」が文庫落ちしてました。あとがきを立ち読みしたんですが、こんなような内容のコトを書いていました。

この作品は出版当時多くの人にゴミと言われた。その時は発言者に殺意を覚えたものだったが、今改めて読み返すと、これはゴミだ。

やめてくれ。こんなの読まされたら蘇部好きになりそう。ただでさえノベルス作品の著者近影写真面白いのに。この文庫化でかなりの差し替え/大幅加筆といった変更がなされてるらしいです。それはもう、ノベルスで読んだ読者に失礼なぐらいに。


1月15日(火)☆

「グラップラー刃牙」4巻

 鎬昂昇、つまり空手との勝負を終えた刃牙の次なる挑戦者として登場するのがプロレスラー/花田順一。本部流柔術免許皆伝の男。前座レスラーとして引き立て役に回っていながらも、実力は一級、しかも何だか性格エロい。本部もその才能を認める弟子、というコトで如何なるバトルが展開されるのかと思いきやこの花田、図に乗り過ぎてプロレス界のドン/マウント斗羽に闇討ちを喰らいます。挑戦権は斗羽に移動。

 これを読んだ時、前座レスラーだけどその実強い花田、そんな彼がストーリー上でもマウント斗羽の前座であった二重の前座という構成の絶妙さに感動しました。板垣恵介流石と感動したものです。

 総合掲示板でアシスタントが「花田はキャラ立てに失敗したので斗羽の登場になったと板垣先生は言ってました」といった内容のコトを書き込んでるのを読むまでは。

「グラップラー刃牙」5巻

 板垣のプロレス観は「最大トーナメント編」での猪狩を通して描かれた「打たれるコト前提、故に打たれる時には覚悟を決める」にありそうです。そう捉えるとプロレスについてよく言われる『何で避けれる技避けないの? やっぱ八百長なんでしょ』に、ある程度の説明が付きます。プロレスとはスタミナの奪い合い、という感じでしょうか。そんなプロレス/レスラー観がこの「刃牙VSマウント斗羽」にも見受けられます。

 後半は斗羽に勝利した刃牙の前に遂に範馬勇次郎登場。ようやく顔にかかっていたシルエットがとれました。そして愚地独歩VS勇次郎のビッグカードが決定。

「グラップラー刃牙」6巻

 この巻の最大の見どころは「範馬勇次郎に走りかかる本部以蔵の」。

これってやっぱ笑うトコロでしょうかね。

 「独歩VS勇次郎」を控えたインターバル。更にその日には刃牙もメーンとして闘技場に立つ。相手として出てくるのが、鎬昂昇の兄/鎬紅葉。空手、プロレスに次いで出てきたこの紅葉は何者か。答えは、医者。

 ヘビーボクサー級の瞬発性/スプリンターの機動性/アマチュアレスラーの柔軟性/マラソンランナーの持久性、この全てが備わった超肉体の持ち主です。今までの一点豪華な対戦相手と異なり、トータルファイターたる刃牙に近い格闘士として作られたキャラではないでしょうか。 


1月14日(月)☆

 歌野晶午「安達ヶ原の鬼密室(講談社ノベルス)」読了。師匠回帰したんでしょうか。んで、今は向山貴彦:著/宮山香里:絵「童話物語(上/幻冬舎文庫)」を読み進めています。まだまだ地味な導入部分。

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山田正紀「五つの標的(光風社文庫)」

地下鉄ゲーム/真夜中のビリヤード/四十キロの死線/ひびわれた海/熱病 以上5編収録

 出版社が聞いた事ないトコロです。きっと随分昔に潰れた出版社の本なんだろうなと思い奥付けをみたら1995年4月10日発行となっていて驚きました。今でもこの光風社出版ってあるんでしょうか。すごい失礼なコト書いてたら済みません。僕子供。

地下鉄ゲーム

 この短編集の中では最も自分の好みでした。「謀殺のチェス・ゲーム」「謀殺の弾丸特急」に近い味です。強盗カップルとそれを追跡する警察側/島袋。地下鉄の網目を利用した化かし合いが繰り広げられる鉄道マニア同士の戦い。

真夜中のビリヤード

 スパイ戦に巻き込まれた若者。「地下鉄ゲーム」が面白かった反動もあってか、イマイチの印象。青春小説らしいラストは良かったです。

四十キロの死線

 40キロ以下になった時爆発するように父親の車に細工をした息子。どっかで聞いた事のあるような設定はまあイイとしてもっと40キロ以下になりかける危険をくぐり抜ける展開を見せて欲しかった。ラストは、まあ連発さえしなければ許せます。

ひびわれた海

 ここまで読んだものが「勝負もの」だったので、それがこの短編集の共通テーマだと思ってた矢先に、「勝負もの」で括られないこの「ひびわれた海」の登場。地震の噂について、これも都市伝説の一つと捉える内容、というだけではなくむしろ「母/待つ女」がメインかも。

熱病

 アウトローな若者像を描いてる感じでしょうか。結構山田正紀の作品には夏の熱気沖縄といった暑苦しさが漂ってくるものが多いかも、とふと思いました。


1月13日(日)☆

 エドガー・ライス・バローズ「合本版・火星シリーズ第1集 火星のプリンセス(創元SF文庫)」購入。豊満こそ基本。巨乳こそ真理。しばらくは表紙や口絵を眺めるだけになるので、この第1集じゃなくても良かったんですけどね。3集あたりにもっとセクシーなイラストが収録されてたような。

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鮎川哲也「ペドロフ事件(光文社文庫)」

裏表紙口蓋

巨額の財産を狙った殺人か? 旧満州、大連近郊でロシヤ人富豪イワン・ペトロフが撃ち殺される事件が起きた! 容疑者は三人の甥、アントン、ニコライ、アレクサンドルとその恋人たち。だが、彼らには一人残らず堅牢なアリバイがあった! 鬼貫警部は得意のロシヤ語をあやつり、粘りづよく捜査する。......はたして満州の時刻表は何を語るのか?

 時刻表トリックはどうも自分の嗜好に合いません。ミステリのカタルシスとしてどんでん返し/犯人暴き、この辺に重きを置くタイプなので、時刻表が出てきたらもうアリバイ破り(=犯人は確定済みが全てに思えてくる偏見が自分の中にあるのかも知れません。現実問題として、僕はめんどくさいので時刻表を何度も見ないという自分勝手過ぎる理由があるからです。

 そんなワケでこの作品、裏表紙の紹介文から時刻表トリックのアリバイ破りモノと捉えて少々イヤイヤ読み始めました。序盤にてアントンが伯父の家に向かう経路・時間が異様なまでに克明に語られるのでもうコイツが犯人でそれをどう落とすか、そこがひたすら追跡/捜査されると思っていたんですが、途中から更に殺人動機が充分にある2人の甥が登場するのでフーダニットの味わいも加味されます。これは嬉しい誤算です。まあ、それでもアントンが怪しいのに変わりはないんですが。

 読了して、この作品は真犯人に果して読者が辿り着けるのか、と思いました。出揃った情報で暴き出される答えはダミー止まりで、ひょっとしたら真犯人部分は、物語に深みを与えるプラスアルファぐらいのものなのかも。ただ、このプラスアルファでこの作品に凄みが加わっています。

 あとがきで鮎川哲也はクロフツ作品を引き合いに、

>メモをとりながら読んでいくうちにアリバイ物の面白さが解るようになって、やがてその虜になってしまった。

と語っています。やはり僕の読み方はアリバイ物の味わいを充分引き出して楽しんでるとは言い難いです。


1月12日(土)☆

《更新履歴》...bibliophiles/ 書評家組合に本登録して頂きました。

 サブラ増刊ザ・ガールズエクセレント購入。竹下玲奈の水着がすんごいエロい。布の面積少なすぎ。

 風邪です。目の奥と歯と関節が痛いので今日はこの辺で逃げさせて頂きます。掲示板のレスは明日します。


1月11日(金)☆

 ファイルの引っ込め作業にえらく時間を喰ってしまいました。もっと能率のいいやり方があったかも、との考えも少々。

 未読でかなり難題になりそうなのが、海外物です。カーあたりが数冊溜まってますね。3年ぐらい溜めてます。古本屋にて、自分の所有していない作品があれば購入しているので。滅多に見かけるコトはないぐらいに思って買ってるうちにずんずん溜まってしまってます。

 長期休暇にはハードカバーを読み切るチャンスなんですが、いざ長い休みが出来るとゲーセンに足を運んでしまいます。ゲーセン以外には本屋など。年末年始なんて「エンディミオンの覚醒」を読み進める大チャンスだったと言うのに。次のチャンスはいつでしょうか。取り敢えず、僕の職場にゴールデンウィークはありません。

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