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12月20日(木)☆

バキ特別編集・範馬勇次郎特集号 

 今までの「グラップラ−刃牙」から、この漫画世界において最強の地位に座する男こと範馬勇次郎に関するエピソードを抜粋した一冊。立ち読みしました。勇次郎の(ある程度ページのある)白兵戦が描かれたのは「VS刃牙」と「VS独歩」ぐらいでしょうか。ベトナム戦争版と独歩戦がこうして同じ雑誌に収録されてると、画風の変化が丸わかりです。最近のトーン使用度がはっきりと見て取れて、アシスタント大変だろうなというのがとても伝わります。

 巻末の作者の言葉に「強さについて、一応の答えが出た。強さとは、ワガママを押し通すコト」という内容のものがあります。これは「バキ」10巻の烈の言葉に反映されてます。烈がそもそも強さに対してこの考えを持っていたのか、勇次郎を知ってそう思うようになったのかは分かりませんが。

 「勇次郎は自分の考え通りにならなかったコトなどないだろう」ともあるんですが、子供の頃からずっとそうだったのでしょうか。子供だったら「世界征服」とか考えそうですが。今の状態もある意味世界征服だけど、ほら子供ならもっと分かりやすい世界征服の図で。

 あと、身近な人間(家族)に一度も殺意を抱いたコトがないのでしょうか。「餓狼伝」でのクライベイビーサクラのキャラに関して言及された、「幼少時代にのみ抱く本気の殺意」を。ていうか勇次郎の親不明。名前から言って次男っぽいんですが、実はすでに兄を殺してるとか。5才ぐらいの頃に。勇次郎に関するもっと明確な過去のエピソードが描かれる日を待ちます。

 他に編集側で勇次郎語録などのページを構成してるんですが、そのラストに「みんな、勇次郎イズムが理解できたはずだ! 今日から勇次郎に近付こうぜ!」なんてあります。こんな考えに近付いちゃダメだって。


12月19日(水)☆

今週の餓狼伝感想

 今号のアッパーズは買いました。出勤時、電車中吊り広告で見たアッパーズの乙葉が僕的ツボだったので。桃色水着がほとんど肌の色と等質ぐらいに映り、妄想ビジョン補正をかけるとノーブラ状態。いやホント朝っぱらから、満員電車の中で。

 んで、グラビアの方を見てみると、堪能しまくる予定だった桃色水着がロクにない。このグラビアの存在意義は近日発売の写真集の品評会もしくはその撮影写真の絞りカス分なのでしょうか。にしても乙葉は胸もイイですが、このぽっちゃりした洋梨体型がかなりキます。グラビア1ページ目のぽちゃんとしたお腹がツボ。後ろから逆ドリブルしたいです。あの今のってまたマニア発言でしょうかね。

 そして次号アッパーズは表紙&巻頭グラビアが小池栄子。今号で今年は終わりだと思っていたんですが、12月28日発売。

 餓狼伝の感想は、特になし。船村VS梶原の対決を前に、鞍馬が梶原を倒して乱入の予感、で終了です。梶原の「気は確かか......?」に対しての鞍馬のヘラヘラした返答、「イヤ...あんまり」がとても鞍馬的でした。そして巻末での夢枕獏(原作者)の言葉が衝撃的です。

「年末進行で忙しい時期だが、落ち鮎釣りには行きたいものである」

 

またかよ。


12月18日(火)☆

マイケル・スレイド「ヘッドハンター(上・下/創元ノヴェルズ)」

上巻裏表紙口蓋

その女性の残殺死体には、首がなかった。またしても犠牲者が出たのだ。それにしても、犯人はなぜ首を斬って持ち去るのか。やがてある日、新聞社に数枚の写真が送りつけられてきた。そこに写ってたのは、杭に突き刺された被害者の頭だった! 連続殺人鬼〈ヘッドハンター〉の挑戦状に、色めきたつカナダ牙警察特捜本部。いまやヴァンクーヴァーの街はパニック寸前だ。本部長ディクラーク警視の焦燥は深まるばかりだったが......。

 翻訳は2作目の「グール」が先だったのですが、マイケル・スレイドのデビュー作がこれ、「ヘッドハンター」。ちなみにマイケル・スレイドは3人(当時)から構成されるユニット作家です。

 2作目の解説のラストにある「はたして、毀誉褒貶相半ばか、賛否両論議論百出か、はたまた各界絶賛の嵐か、豈図らんや嘲笑と黙殺の洗礼を受けるか、疾風怒濤のサイコスリラー界にとどめをさす」、これはまるで清涼院流水みたいです(これを読んだ当時は流水まだ出現してませんでしたが)。んで、僕ははっきり言って凄い好きなんですよ。TVドラマの「沙粧妙子最後の事件」でサイコスリラーというジャンルにハマって色々と読んでみて、自分的にビビっときたのがこのマイケル・スレイド。とんがってます。

 デビュー作「ヘッドハンター」は内容のグロさもさるコトながら、ディクラーク側、警察側の徹底的な捜査の模様の書き込みがハンパでない。警察モノとしても読めます。そしてやはり特筆すべきは異常極まる残酷描写。陰惨かつ吐き気を催すほどに欠落した倫理観、どうしようもないラストなど、この作品を読んでいたから「ハンニバル」にさほど衝撃を受けなかったのではないかと思う程です。

 ヘッドハンターの正体は伏せられていて、フーダニット形式のミステリとしても楽しめます。そして、その正体を予測する事など誰も不可能。

マイケル・スレイド「グール(上・下/創元ノヴェルズ)」

上巻裏表紙口蓋

〈下水道殺人鬼〉〈吸血殺人鬼〉そして〈爆殺魔ジャック〉。ロンドンはいま、跋扈する複数の殺人鬼に震撼していた。ニュー・スコットランド・ヤードには特捜部が設置され、女性警視正ヒラリーは大規模な捜査の陣頭指揮に立った。しかし彼女はまだ知らない。殺人鬼たちの背後に蠢く究極の殺人鬼〈グール〉の存在を。しかも事件の連鎖は、海を越えてカナダ、さらにはアメリカにまで延びていったのだった! ヒラリーに勝機はあるのか?

 そして第2弾。翻訳が先だったのは、この作品「グール」のインパクトの強さでようやくスレイドという作家が発掘されたものと推測してます。そして、目下翻訳されている3作中最も強烈なラストが待ち構えてるのがこの「グール」。

 時代が呼び出したのか、複数の快楽殺人者が一様に跋扈するロンドン。しかも殺人報道を知って、相手に負けてられるかとライバル心を燃やすなど目立ちたがり屋な殺人鬼もいてロンドン大迷惑。対抗する警察側の主役は、スコットランド警視正ヒラリー・ランドとカナダ騎馬警察警部補ジンク・チャンドラー。ロンドンとカナダ、この二つの地で進んでいた話が一つに纏まっていくカタルシス&カタストロフィ。特にチャンドラーがアクションバリバリで読んでて爽快です。

 正直B級感覚の文体ですが、それをものともさせない怒濤のストーリー展開。もう、大好き。

マイケル・スレイド「カットスロート(上・下/創元ノヴェルズ)」

上巻裏表紙口蓋

1876年、カスター中佐率いる第七騎兵隊はインディアンの総攻撃を受けて全滅。そして死屍累々たる戦場から、人間の二、三倍はあろうかという奇妙な頭蓋骨が持ち去られた---1987年、香港からの一人の〈刺客人〉がアメリカの地を踏んだ。送り込んだのは、巨大企業を牛耳るクワン一族総帥。彼の目的は人類進化の謎、“ミッシング・リンク”の存在を突き止めることにあった! この途方もない野望に、〈刺客人〉が果たす役割とは!?

 「ヘッドハンター」のディクラークと「グール」のチャンドラーが組んで捜査を進める第3弾「カットスロート」、この作品ではそのタッグを相手にするのに相応しい、強大な敵が登場。世界的大企業を統括する関括蘇と彼が送り込む暗殺者カットスロート。関括蘇の拷問の手口やカットスロートの殺しっぷりのエグさがもうとんでもない。

 更にサルからヒトに進化変遷してきたものと仮定した場合、どうしても欠落している段階『ミッシング・リンク』がストーリーにがっしり絡み付いてくると言う、いきなりもの凄いスケールアップぶり。ここまで書いててまた流水を思い出してしまったんですが、超一級エンターテインメントです。

 巻末の解説で触れられている第4弾の翻訳が未だされていないってコトは、日本ではイマイチだったのでしょうか。やっぱ流水を思い出す。あとこの解説に「グール」の内容に触れている部分があるので未読の場合要注意。 

※実は登場人物紹介に誤植があるのでここに書いておきます。
ロータス・クワン.........マーティンの×→マーティンの

確か読んだ時(ああ、ここ間違ってるな)と記憶してるので付記。記憶違いだったら済みません。

 

 ちなみに、今日のリドミ更新報告文は「クリスマス・大切なあの人にこの本を贈ってみては?」にします。 


12月17日(月)☆

 本日の購入漫画。

奥瀬サキ「低俗霊狩り(小学館文庫)」上・下巻
吉崎観音「ケロロ軍曹(角川書店)」3巻

 他に「ヤングマガジンGT3」も購入。クルマ&バイク増刊となっています。その辺ことごとく興味がありません。ただ小池栄子の表紙とグラビアのみで買いました。

 そろそろ小池栄子関係の雑誌の量がヤバくなってきました。優香の時同様、クリアファイルに収納整理したいトコロです。問題は、栄子ちゃんのみを残して雑誌を捨てて、その後別のアイドルにハマったりして、そのアイドルが捨てた雑誌のグラビアに載ってたらかなり後悔しそうなコトです。

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 今週のジャンプ感想。そういやサクラテツってソクラテスのもじりなのか。

●ナルト●

 ネジ、ラスト随分とすっきりした顔してます。想像出来なかった顔です。やっぱヒナタ似ですね(理由:白目だから。次はいよいよガアラVSサスケですか。両名ともビリビリした印象のキャラなので楽しみ。「グラ刃牙」の烈VS克巳のような勝負にして欲しいんですが、ガアラもサスケも奥の手があるのでそうもいかんか。

●ワンピース●

 泣いてます、たしぎ。鼻水です。ギャグモードになってる時は壁に衝突しても人型のくぼみができるぐらいで死なないワンピース、こういう部分に限ってリアルです。女の子の鼻水を躊躇なく描くのは尾田栄一郎以外にパッと思いつくのは徳弘正也ぐらい。

●ハンター×ハンター●

 何か久々ですが、まだタメの段階。タメ期間が長くなりそうです。このタメの段階で読者に飽きられて、打ち切りもしくは作者ヤサグレ状態にならないだろうかという不安があります。

 前半の盗賊には(多分)不正解の選択をし、後半の一つ目巨人には弱点をついてクリア、という感じでゲーム世界に慣れていってる感じでしょうか。一歩進むと敵が出現ってのにはドラクエ3の某アイテムを思い出しました。

●ストーンオーシャン●

 「覚えられるのは3つまで」。今回はこの能力の説明の回。取り敢えず、何となく分かったような分からないような。分からないんですけどね。かなり短いスパンで覚えてるコトが入れ代わってる状態に陥ってます、徐倫。登場する度に弱音を吐くジョジョ界の綾辻行人ことエンポリオ少年も喰らってた様子。


12月16日(日)☆

 「完本妖星伝3」を年内に読み終えたらこれが今年のベストになります。いやホントは読み終えなくてもベストにしたい内容です。

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山田正紀「裏切りの果実(文春文庫)」

 山田正紀もグイグイ読ます文体を持つ作家です。当作品、内容は至ってシンプルです。本土復帰直前の沖縄に輸送される10億円の現金を強奪しようとする男達の物語。大きく準備、決行、裏切りから構成される犯罪小説。何か大掛かりなコトに挑戦するチームってのも山田正紀小説に多く見られます。無謀とも思えるほど大掛かりなコトに。これもその一つ。チームっても、この作品に関してはお互いが疑心暗鬼に満ちた付け焼き刃チームです。

 悪党パーカーシリーズや汚れた七人といった暴力映画から受けた興奮を追体験しながら執筆していた、その熱を読者にも味わって欲しい、そうあとがきにあります。そういった自分の受けた興奮をストックしていて、自分なりに新たに伝えたいという部分に本来性の作家資質を感じます。インスパイア元/ソースを隠さないってのも堂々としてて良さ気。


12月15日(土)☆

 キリ番ゲット報告がありました。「300踏み逃げされました」など泣き言を言ったかいがありました。カキコどうもです。

 殊能将之「黒い仏(講談社ノベルス)」読了。こりゃとんでもねえ。近い内に殊能ファイルを作らねばと思いました。

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山田風太郎「柳生十兵衛死す(時代小説文庫/上・下)」

 「柳生忍法帖」「魔界転生」に続く、いわゆる十兵衛三部作の掉尾を飾る作品。

 実は自分としては、この作品は十兵衛を主役に据えてはいるものの、前2作の続編と思えないんですが。理由として、「由比正雪と十兵衛がファーストコンタクトっぽい」「徳川時代十兵衛の隻眼が今までと逆」などがあります。特に後者は、今回二人の十兵衛が出てきて、それぞれ潰れてる目が対称になっているのでちょっと混乱を招きます。これは単純に山風が自分の書いたもの(柳生忍法帖/魔界転生)を忘れていたからではないかと思ってます。それぐらいどうとも思わなそうです。それが山風。まあ、作品の面白さにしてみれば些末です。

 内容は、これまでの2作のような剣劇主体の割と直線的なストーリー進行とは趣を変え、江戸と室町の二つの時代を行き来する多重構成。今二つの時代を行き来すると書きましたが、これ何の比喩でもなくあっさりタイムトリップします。それが山風。その時間遡行に用いられるのが、能。

 そして今まであまり触れられてなかった「柳生新陰流」「柳生陰流」という流派に対してもアプローチがなされています。ビジュアルとして「陰流→姿を消す」「新陰流→分身」と、双方共にフェイク技になっていて、これは「陰流→殺気を消して斬る」「新陰流→殺気を複数放ちながら斬る」ものなのかな、と感じました。どちらにしろ、殺気を拾えるほどの達人向けの剣術という印象。

 邂逅する二つの時代、二人の十兵衛、二つの流派、これらが見事に収斂する一大エンターテインメント。そんなワケで当「柳生十兵衛死す」、山風が生んだ稀代のヒーロー・柳生十兵衛のラストを飾るに相応しい作品です。

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山田風太郎×石川賢「柳生十兵衛死す(集英社)」1巻

 石川賢版「柳生十兵衛死す」なんですが、かなり原作を壊しています。これは非常にいい選択だと思いました。色々と別メディアに進出している風太郎忍法帖ですが、正直どれも原作の味を活かしているとは言い難い出来です。生半可なアレンジを加えるよりも、この石川賢作品のように思いっきり我流にした方がイイ感じです。

>風太郎忍法帖ワールドへの、そして柳生十兵衛への思い入れの集大成として、僕もこの漫画を描いている。

帯のこの言葉が素敵。柳生十兵衛のみならず、風太郎忍法帖世界への思い入れの集大成。その言葉に偽りなしとばかりに、この1巻では「甲賀忍法帖」から薬師寺天膳、「剣鬼喇嘛仏」から長岡与五郎が乱入(他にも名前は出ずとも細かいトコロでイカす忍者出演)。忍法帖を舞台にした更なるドリームマッチです。もう今後の展開にヤバイほど期待。


12月14日(金)☆

 夕方にノコノコ起き出してゲーセンやら本屋に出かける。本日の購入漫画。

原作:奥瀬サキ/漫画:目黒三吉「低俗霊DAYDREAM(角川書店)」1・2巻

 単純に表紙のエロさに惹かれて買いました。亀甲縛りにコートで道ばたに突っ立ってたりしてる表紙。これ以外の購入書籍は例によって小池栄子目当てで「サブラ24号」を。この雑誌によると(この雑誌に限りませんが)ガンダムって根強い人気を持ち続けてるみたいですね。僕は、シャアが誰だか分かるレベルです。

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ドラマ版「光の帝国」/第2回『一族の力』

 今回放送分で一番驚いたのが、ツル先生のアクセントの位置が僕の考えていたのと違っていたコトです。「ル先生」ではなく、「ツ先生」なんですね。むしろフラットに。

 父から常野一族に伝わる能力を知らせられる記実子。記実子の能力、未来予知は一族でも100年振りに開花した希少な力。ちなみに父(及び祖父)の能力は「犬と会話が出来る」。何となくちゃちいです。謎の存在・薫の能力が気になるトコロ。

 東京に出てきたツル先生一味がフォーマルな格好をしていましたが、それでも何か世界観違うキャラに感じます。何故だ。ネクタイか。相変わらず怪しいです。

 ツル先生の元に向かう記実子。愁いを含んだ愛ちゃんの表情がたまりません。新幹線に揺られながら切なげに窓の外を眺める愛ちゃん。(可愛い可愛いコリャたまんねえぜ)と思ってたら、そこでビデオがいきなり切れました。NHKは時間が正確な上、ビデオとテレビの表示時刻に微妙なズレがあるのにGコード予約したが故の悲劇です。結構気に入ってたエンディング曲が聴けなくて残念。

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●石ノ森章太郎×MEIMU「キカイダー02(角川書店)」

 キカイダーの漫画版リメイクです。特撮テレビを観ていた(多分再放送)のですが、子供だったので次から次へ出てくる怪人のデザインだけを楽しみに観ていました。ベースになってるストーリーなんて考えずにその辺だけを楽しみにテレビに齧り付いていた感じです。

 このMEIMUによるリメイク版、まず1巻冒頭に「キカイダーLD・BOXブックレット」に収録されていた石ノ森章太郎の言葉「キカイダー伝説」が再録されています。何故新しく推薦文などをもらわずに再録なのかと言えば、石ノ森章太郎が既に死んでいるからです。その「キカイダー伝説」にあった文章、

>現代的なロボットSFであるが、コロッディの「ピノキオ」を下敷きにしていることを隠す気はない。“ジェミニィ”と呼ばれる《良心回路》を探す旅をドラマの大きな柱のひとつにしているから、賢明な読者はすぐピンとくるはずだ。

 全然知りませんでした。他にも左右非対称のデザインは良い心と悪い心の葛藤を意味しているなど、かなりこだわり抜いた上で、石ノ森章太郎自身最も気に入ってるデザインと語っています。

 そして今回のMEIMU版キカイダーですが、絵がキレイなのでもうそれ以上言う事は別にないです。「絵が上手い→話を考える時間よりも作画に時間をかける→話がつまらないというイメージを持っているんですが、キカイダー設定に独自の解釈を加えてストーリーを練り上げてる感じがして話も面白いです。MEIMU自身がキカイダーファンらしく、キカイダーについてあれこれ考えるコトが多いからでしょうか。

 70年代のベタなデザインを現代感覚でリメイクしてあり、様々な層に色々な受け方をしそうな作品です。


12月13日(木)☆

 昨日今日とで購入した漫画。

手塚治虫「リボンの騎士(講談社漫画文庫)」1・2巻
石ノ森章太郎×MEIMU「キカイダー02(角川書店)」1・2巻
山田風太郎×石川賢「柳生十兵衛死す(集英社)」1巻

 漫画買い始めたなあ。手塚治虫は確実に面白いのでちょっとずつ集めようかな。以前自分ルールとして提唱した「10冊読むまで本を買わない」ってのは、雑誌のみならず漫画も除外でお願いします。ジャンプとバキ以外にも漫画コンテンツを近々設置したい。次のファイル整理(12月21日)までには。

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服部まゆみ「この闇と光」(角川文庫)

裏表紙口蓋

失脚した父王とともに、小さな別荘に幽閉されている盲目の姫君・レイア。優しい父と侍女のダフネ、そして父が語り聞かせてくれる美しい物語だけが、レイアの世界の全てだった。シルクのドレスや季節ごとの花々に囲まれた、満ち足りた毎日。しかしレイアが成長するにつれて、完璧だったはずの世界が少しずつ歪んでゆく。

 少女革命ウテナとこの作品の共通性を絡めた解説は何だか凄いです。力作。解説書いてるの鷹城宏ってコトで納得。「本格ミステリ・ベスト」でコミケやヤングアダルトをよく担当してる方でした。

 この作品については感想が書き難いですね。事前に持つ印象が驚きに繋がるので。一応ミステリってコトまではバラしてもいいかなってぐらい。裏表紙にレイアが盲目って書いてあったんですね。この作品、レイアの一人称で物語は語られているんですが、読み始めて少し進むと何かしら違和感を感じて、盲目だと言う事が明かされます。小ネタながらも驚きの一つだと思うので隠してイイ情報かも。二階堂黎人の「私が捜した少年」の文庫化の時みたいに。

 「この闇と光」、中盤で起こる2つのサプライズが素敵。ネタ的には今までの推理小説でひょっとしたら既出のものかも知れませんが、料理次第で充分驚きを持たせられる感じです。

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今週のバキ感想

 タイトルの「ゲハアア!!」が何が何やらです。鎬昂昇の攻撃を受けのけぞり放題のドイル。しかし、汗・吐血などがもう漫画的ピンチの記号として機能してないのが最近のバキ。こうなったのも全てドリアンのせいです。ドリアンが擬態集大成だったのでもうタヌキやっても意味がないです。いやひょっとしたら既にやめててホントにドイルピンチなのかも。

 後半はまたもやバキと梢江のデートシーンでページが消費されています。そしてその場に花山薫登場。口周りに布を捲いての登場です。スペック倒してるし、オリバと闘い方かぶってるし、もうこの死刑囚編で役目終了っぽかった花山がここにきて再登場です。


12月12日(水)☆

《更新履歴》...12月12日/徘徊の記録に相互リンク、漫画談議リングに本登録して頂きました。

 「月刊テレビサル」という雑誌を小池栄子の表紙&グラビア目当てで買ったんですが、これもう意味不明な雑誌。TV雑誌のパロなんでしょうか。いやだって番組表ないし。グラビア多くてテレビの話題も無理矢理下ネタに繋げてるし、挙げ句、井川遥のTVレギュラー番組はフランス語会話しかない等と言ったどうでもいい情報満載です。

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板垣恵介「バキ(少年チャンピオンコミックス)」11巻

 裏表紙の眼鏡バキは何? んで、一番の見どころはバキのバンダナの投げやりな修正でしょうか。もうぞんざいに修正液ペタッと塗って直し終了って感じ。

 この10巻ではオリバの紹介一応終了からシコルス敗北までを収録。序盤のオリバの紹介、ショットガンが通用しない肉体/胸を陥没させる程のパンチ力/常人離れした新陳代謝による回復速度/半端でない蔵書から伺える知識と教養など、普通の漫画なら軽い説明で済まされるトコロを(これで説得力が持たせられているかどうかはともかく)しっかり描いています。

 後半のシコルス敗北は早い早い。顔の描き方もコロコロ変わってるし。最凶死刑囚の一人として登場、その恐るべき身体能力の片鱗と思われていた「切り裂き一本拳」「クライミング」、この二つが結局シコルスの全てだったのでしょうか。最後までバケツを使ったりして肉体オンリーの強さが描き切れなかった感じ。しかもトドメを刺したのはオリバ。終始オリバの巻。次巻もか。

 連載時には、「超軍人ガイア編」同様、最後にシコルスが復活するとも思ったりしたのですが、改めてシコルスの心理描写を読むとそれもなさそうな感じ。(切レ......ナイ!!?)ゴク...ですから。これまで敗北を喫した死刑囚に、肉体/精神の変化が現れたのでシコルスもどうにかなりそうだったのですが、老化と幼児退行以外に変化のさせようがない気もするし。


12月11日(火)☆

 ここのファイルは月に3回引っ込めるコトにするのが自分的に更新しやすいかな。引っ込める際に、活字中毒記やジャンプ感想等に追加していくやり方で。

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ドラマ版「光の帝国」/第1回『未知の力』

 ようやくビデオに撮っていたのを観ました。かなりのアレンジが加わってますね。

 原作は、常野一族の本核にビシッとは触れず、各短編の主人公がその周辺を漂いながら、自己の運命を如何に裁きながらの生き方を見せるかという感じの内容でした。このドラマ版ではその「運命」「本核」に対して明確な照準が定められ、ある意味かなりベタなアレンジがなされてる様子。

 能力に関してもドラマなりの別ルールが設定されてるみたいで、原作では春田一家全員が備えていた「しまう」能力(超記憶力)も、光紀のみになってます。んで、主人公になってるのは春田記実子で、彼女には未来予知の能力があてられてます。

 もうこのドラマは、原作のおおまかな設定を借りた別物ぐらいに考えた方が良さ気。こう書くとダメ印象を持たれるかも知れませんが、これはこれで僕かなり気に入りそうです。

 内容について。

 白髪で黒ぶち眼鏡の老人が出てきて、(まさかコイツがツル先生じゃありませんように)と願っていたんですが、最後のキャストを見るとツル先生だと判り軽くショックを受けました。その助手的な存在の遠目、遠耳、こいつら服の配色ベタ過ぎです。明らかに世界観が違うキャラです。今回を観ただけじゃこの3人組、アホな悪玉トリオに取られ兼ねないです。

 そして何より記実子役の前田愛が可愛かったです。というか、可愛かったでちゅ。困ってる顔がとても可愛かったでちゅよ。と言うワケで第1回の感想は、

 

前田愛の真ん丸のお尻にノックダウン。以上。

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