十二国記 月の影 影の海


第一話 月の影 影の海・一章

 中嶋陽子、初登場時はこんなビビリでしたか。謝り過ぎ。ビジュアル的にも意外な面構えです。原作ですでに自分の居場所と立ち場を理解した陽子の印象しか記憶にないので新鮮でした。新鮮ていうかぶっちゃけすっげー違和感。

 声が久川綾ってのが観る前にはイメージ沸かなかったのですが、あれならアリ。タレ目で優等生な陽子ならアリ。今後ちょっとずつ変化する陽子でそのまま僕の印象を騙してくれ。がっつりツリ目でシャープな面持ちに変わっていってくれ。

 今回は異世界への導入エピソード。現実世界を舞台にしてる回なので、作品トータルで考えると恐らく浮いてる回になるんでしょうが、まだこの1話しか観てないので分かりません。

 教室にいきなり美形/ケイキが登場して自分(陽子)に忠誠を誓うシーンは、きっと腐女子のドリームシチュエーションです。ああいうのはフィクションでしかないから(夢破壊)。

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第二話 月の影 影の海・二章

 異世界に突入した陽子。日本と安心するも異世界全開です。村人の格好が露骨に古いです。陽子はそこに違和感を感じてないのか? 陽子には相手の言葉が日本語として聞こえるので日本と看做した様子。

 陽子の顔が変わっちゃってる、ってのは視聴者には分からない演出ですよね? 微妙に面構えが変わったってコトじゃないですよね? 異世界に巻き込まれた3人、何故か陽子だけ顔が変わって、言葉も理解できるというコトになってる状態。

 萌えポイントは陽子の台詞「済みません、馬車を止めて下さい!」。馬車っていうか、リアカーです。かわいー。あと、女子高生がセーラー服をボロボロにして傷だらけになって縛り上げられているというのはそれだけで素敵です。

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第三話 月の影 影の海・三章

 このアニメ版、『どれぐらいオリジナル色が入ってるんだろうか』という疑問が沸いてきました。原作読んでたはずなのにまるでストーリーに覚えがありません。3話まで見てようやくそういう思いに至った自分もどうかと思うんですが。

 3人組の異世界冒険譚という感じで進行。陽子よりも杉本さんのほうがツリ目というだけでビジュアル的に好みですが、性格は最悪です。頭でっかちのひきこもりが自分の居場所を見つけたとばかりに大騒ぎなキャラクターとなっています。現段階での杉本さんの振る舞いは、アニメファンのネガ側面にしか映りません。学校/職場じゃ大人しく、家帰ってきたらネットに繋いで2chとかにキラキラ目を輝かせて書き込みしてそうな印象。ここが私の居場所!

 ラストの陽子が消えてからの現代世界(陽子の両親)の演出は分かりにくくて良かったです。何か子供の閲覧層には難な感じで。

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第四話 月の影 影の海・四章

今回の杉本様語録:『裏切られてカッとなるぐらいなら最初から信じなければいいのよ』

 えー杉本優香様、果敢に闘う陽子に対しても、上記のような場を盛り下げる発言をなされました。今回は杉本様大活躍です。あやうく女郎屋に売り飛ばされそうになってたトコロを結果オーライのナイス判断で脱出。猜疑心がどうにか上手くイイ方向に機能したという感じです。

 杉本様の存在がなければ陽子は終わってました。杉本様も一緒に異世界に飛ばされたのは、裏切りに免疫のない陽子がここで終わらないようにする為でしょうか。

 現段階では陽子、見ててスッゲーイラつきます。主体性のなさがもたらす安寧、そんな日々に浸り続けていた生き方が通用しないのを少しずつ理解していきます。2回も裏切られちゃあなあ。ていうか30分で2回も裏切り演出入れるのは凄いです。

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第五話 月の影 影の海・五章

今回の杉本様語録:『ごめんなさい、巻き込んでしまって。私の物語に

 杉本様のキャラクター属性の中核をなす『私が主役』発言です。「十二国記」という作品において杉本様が大局的に脇役なのはメタポジションにいる閲覧者には分かるのですが、人間は結局自分が主役なんだよなあ。生き方として、というかイズムとしてはTPO次第では悪くはないです。中盤にて儀式を受ける杉本様。まるでダークヒロインのような絵です。

 杉本様がパーティから外れ2人組となった陽子と浅野くん。前回から、剣を振るう陽子の姿が超カッコイイです。だいぶヘタレから脱してきました。元の世界に帰れる気でいますが、原作を知らない閲覧者が先入観なしで観てればやっぱ現代世界に帰るラストを想定するかな。まあ、帰れないんですがね。

 ラストにて杉本様が再び陽子の前に登場。ホントにダークヒロイン的な存在です。今までの怨みを込めて剣を振るいます。超強いです。強いっていうか陽子に勝ちました。陽子こそが王となる物語のラストを考えると、王の出現を阻止しようとしてる何者かに利用されていると思われます、杉本様。そんな杉本様がどんなラストを迎えるのかが興味あり。

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第六話は見逃しました。

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第七話 月の影 影の海・七章

今回の杉本様語録:『あたしはあいつを殺すコトだって出来た! あいつより...あいつよりあたしのほうがこの世界に相応しい!!』

 あいつです。あいつ呼ばわりです。杉本様、陽子のコトをすでにあいつ呼ばわりです。殺すとか凄いコト言ってます。杉本様どうなっちゃうのこれ。一気に落ちぶれてるじゃないですか。女を武器にしてのし上がるとかはNHKなので期待出来ないんですよね?

 えー、ビデオの予約失敗していて見逃してしまった6話で何が起こってたのでしょうか。6話、30分サンドストーム入ってたよチクショウ。今回で陽子が凄いコトになってます。いきなり肝の座ってる口調になってます。前回ラクシュンが初登場してどうなってたのでしょうか。今回の陽子、いきなりこんなコト言ってます。

「何か言ってる。ネズミが

 ネズミです。ネズミ呼ばわりです。いやホントにネズミなんですが。仮面男もネズミネズミ連発です。まあ、まんまネズミで、僕も小説の挿絵で見てたはずなのにびびりましたけど。これほどまでに...これほどまでにネズミかラクシュン!!

 仮面男との会話にて陽子がいよいよ吹っ切れました。見返りを求めない自分の意志、これに目覚めます。ネガティブからこれで抜け出したという感じでしょうか。イイ顔してる、というよりしゃべりが良くなりました。

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第八話 月の影 影の海・八章

今回の杉本様語録:『ここは私の世界。顔ぐらい変えられるわ』

 杉本様、男になりました。えーと、これは文字通りです。後半胸の膨らみが確認できたので変わったのは顔だけなのかな? 顔ぐらい変えられるわ等と強がっていますが、強制的に変えられた結果です。変化中かなり苦しそうでしたし。謎の力によって変えられ、しかも感謝してます発言。こういう時はポジティブです。男顔になった杉本様にはぶっちゃけ気持ちが萎えました。

 陽子の内面の変化を知る杉本様。このシーン、何を思い陽子の語りを聞いていたのか。杉本様的にも許す気持ちが芽生えてそうな、複雑な表情です。とか思ってたら「イイ子ぶって」と今まで通りの理由を付けて戦闘開始。

 陽子と杉本様の船上バトルでは、杉本様、せっかく顔を変えていたのに正体をあっさりカミングアウトしちゃってます。早いな。突然の妖魔乱入により船ごとパニック。何だかんだで杉本様、再び元の姿に戻りました。早いな。早いけど良かった。

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第九話 月の影 影の海・九章

今回の杉本様語録:『どういう意味です!?』

 この直後の場面転換が凄い。杉本様、陽子に王の資格があると聞きそれを認めるコトが出来ず疾走です。オウムに陽子の居場所を知らせて直後ガックリと膝を落としてます。またもや敗北。毎話色んな形で敗北してます。

 それにしてもラクシュンでかいわ。これデカいって。何これ。陽子が抱きついたシーンでようやく対比が出来ましたが、すっげーデカいじゃないですかコレ。頭デカい。アニメ版ではオリジナルで様々な半獣が出てきてますが、モブシーンに頭が犬のキャラが紛れてて妙なおかしみがありました。オリジナル半獣で、コアラは出ないんでしょうか。

 今回では陽子がいよいよ王になる運命を知ります。途中で自分は妖魔じゃないのかと怪しみましたが。王と判明してからいきなり敬語になるラクシュン萌え! 敬語でも嫌味な感じに聞こえないのが流石です。今まで描かれてきたラクシュンの人間性故でしょうか。便宜上人間性という言葉を使いましたが、ネズミです。ラストで妖魔の出現と同時に剣を抜きその場にダッシュで向かう陽子を見ると、随分変わったなあと思います。

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第十話 月の影 影の海・十章

 延王/尚隆とその麒麟/六太によって陽子と楽俊は延の宮殿へ。陽子の色気も何もない入浴シーンが挿入されますが、NHK的にこれが限界。NHKに藤川京子クラスの露出は望めません。

 楽俊があっさりと人間バージョンの姿を見せます。人間バージョンの楽俊を見て、過去に抱きついた自分を思い出し頬を赤らめる陽子。この頬を赤らめシーンはきっと萌えポイントです。ネズミと思って油断しすぎていた自分に羞恥。

 麒麟は正義と慈悲が本性。麒麟によって王が選出される。一見民主的でない奇抜なシステムですが、良王のみを選ぶセンサーを持つ麒麟が選ぶほうが多数決による選挙よりも確実ですな。陽子を選んだ景の麒麟は『真面目なんだけどセンサーの感度が微妙に鈍い』と考えると可愛く思えてきます。

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第十一話 月の影 影の海・十一章

 延の王/尚隆とその麒麟/六太にまつわるエピソード。500年前の日本(応仁の乱)を味わっている六太には、王の存在こそが諸悪の根源と認識。しかし麒麟ゆえに王を選ばねばならない立ち場。再び日本に飛んだ六太は尚隆を発見。即座に王気を感じます。

 ここから延に突入し尚隆が延王になるまでが結構御都合主義ですが(日本を捨てる為に民全滅など)、コンパクトにまとめる為にどこか思いっきり端折ってるのかも知れない。ていうか、このエピソードはどうしてここに入ってるのか。

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第十二話は見逃しました。

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第十三話 月の影 影の海・終章

 えーと、杉本様が泣いて陽子にすがりついてます。12話でどうやら色々起きたみたいです。杉本様、自分が利用されてたコトも分かってしまったのか?

 杉本様、随分素直になってます。陽子も素直に。回想シーンに出てくる陽子、可愛くないです。眉太い。中盤から陽子の顔つきがよくなったのは作画の関係でもあったようです。無駄に楽俊のフルヌードのサービスあり。

 麒麟のケイキを偽王から奪還するシーンは圧巻ですな陽子、超カッコイイ。「月の影 影の海」を通しても、このシーンは最大の見せ場なんじゃないのかな。

 日本に戻った杉本様。王になるべく日本を捨てた陽子の苦しみを理解して、人間力がパワーアップ。杉本様にもちゃんとした着地が用意されててよかった。

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第十四話 月の影 影の海・転章

 今までの「月の影 影の海」を通しての十二国記専門用語解説。ラクシュンの語りで色々とフォローがあります。ぶっちゃけ今までの放映分だけじゃ分かりにくかった部分も多々あるのでありがたい回です。情報量のえらい多いアニメですし。

 話がかなり入り組んでいたので、小説なら再読するような内容です。単純な総集編ではない、こうした形でのフォローはイイ感じ。

 それにしても浅野君はどうなったのでしょうか。末堂ばりの放置プレイですか? まあ、崖から転落したんだし、あのまま死んだってコトでいいのかな?


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