杉村麦太


「キリエ」全2巻

 これ面白い。主人公キリエの、傘を装った銃を扱う、狂血病患者(いわゆる吸血鬼)というキャラ作りからして素敵ですし、対抗組織が修道会というのもイイ。敵にしろ味方にしろ設定がとても細かく密度を感じさせる作品です。設定先行で内容のない、という作品ではなく、事細かな設定を設けながら過剰なアピールをしないという感じで、そこが密度に繋がってるのかな。

 ガンアクションと銘打ってるだけあって、構図もグリグリ動かしてるしパースもバンバンかけてます。人も容赦なく死にます。イカす。パンチラや扇情的なシーンもえらく多いのですが、こうしたサービス抜きでアクションシーン描くの上手いと思うんですがねー。何でここまでパンチラ入れてるんでしょうか? 作者が描きたかっただけですかね? 主人公が拷問を受け過ぎな気もしますが、Sの僕にはそこは良かったです。

 後半の展開がやや駆け足なのは打ち切りだったのでしょうね。駆け足と言ってもソードブレイカーほどではありませんが。とても面白い作品だけに残念です。それでもそれなりにキチンと話をまとめあげてるのは流石です。打ち切りですが超オススメ。古本屋で見かけたら迷わずゴー。杉村麦太はかなり気に入りましたので、次回作にも期待したいです。

 


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