杉森建


「ワルキューレの冒険外伝 -ふたりの女神-」(電波新聞社VIDEO GAME COMIC)

 電波新聞社って今では凄いネーミングになっちゃってますな。電波。社名付けた時には電波って言葉にヤバい属性なかっただろうけど。社員は気にならないのだろうか。名刺とか電話応対とか。「もしもし、電波です」。

 この作品はファミコンゲームソフト「ワルキューレの冒険」をベースに、オリジナルの物語が描き下ろされています。どうして「冒険」が選ばれたのだろう。すでに「ワルキューレの伝説」も出ていた頃だと思うんですが。

 内容は、漫研部部長で内気な中学生/春木里恵が、異世界に飛ばされその容姿から女神ワルキューレと間違われ、ゾーナを倒すべく旅に出る、というファンタジー。RPGを1冊のコミックに上手く纏めています。ラストが前向きながらも妙な切なさの残る作品です。

 杉森建の絵は、フェルトペンで描いたような絵柄で、ポップな感じです。絵の質にムラがなく、全編通して安定してます。コピーが結構目につきますが、コピーするまでもないだろうと思わせるコマもあります。そんなに描くの大変だったんだろうか。

 表紙がフジヒロシです。表紙だけ。ワルキューレと言えばこの人、という選出でしょうか。まあ、杉森建だけじゃ不安だったのかも知れません。当時は表紙だけ力入ってるアンソロジーもよくあったなあ。今となっては杉森建の絵のほうが有名になってますね。名は知らなくても絵は知ってる人。ポケモンのキャラクター原案の人です。


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