せがわまさき


「バジリスク」(原作/山田風太郎「甲賀忍法帖」)

 アッパーズ連載「バジリスク」の感想ですが、原作である山田風太郎「甲賀忍法帖」のネタバレを含んでいます。

「バジリスク」第1回感想

 バトロワや龍騎で『生き残りゲーム』がヒットしてる時勢と踏んだのかそれともGW公開の「魔界転生」に今から乗じようとしてるのか、何故この時期に甲賀忍法帖なのかは分かりませんが、大半が面白い山風忍法帖の中でも出色の作品なので、今回の漫画化はとても嬉しいです。

 第1回目では伊賀甲賀の和解が成り立とうとしてる時に幕府からの『双方の潰し合いによって次期将軍を決める』という悲劇が舞い降りる導入。家康が何か凄すぎ。タヌキと称される男ですが、アゴがタヌキの象徴的な描き方されています。

 んで、開始と同時にすかさず2名脱落するのがイカしてます。しかもそれぞれの親玉とも言える二人。かつて恋慕ってた敵2名、漫画ではそうした二人の過去のイメージもビジュアル化してました。

 そうそう掲示板でNOB氏が書かれてましたが、「バジリスク」というタイトルが上手いです。その視線は全ての生物を石に変えてしまい、体から出る毒は辺りを枯らし砂漠に変えてしまうモンスター。広義には忍者が既にモンスター的存在だし、何より伊賀甲賀双方の核を成す甲賀弦之介と朧の二人の能力が瞳に絡んでいるのを象徴しています。陽炎のエクスタシー毒吐息という能力あたりも微妙に入ってるし(これはむしろコカトリスか)。

【第1回終了時:残り18人】
◆甲賀組十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り9人)
◆伊賀組十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り9人)

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「バジリスク」第2回感想

 原作を再読して改めて感じたのが、山風の持ち味である『皮肉』がこの忍法帖第1作でも炸裂してる辺りでしょうか。無敵めいた能力が、非常に皮肉な破れ方をしています。どう勝つかよりもどう負けるかに興味が集中します。

 序盤は一方的に伊賀が圧倒するこの作品、漫画版2回目ではこの伊賀サイドの面々が総登場。小豆と丈助が忍法合戦でお互いに相手を骨無しの化け物と言ってるのが面白いです。

 丈助はゴムマリのような身体で、その巨漢に関わらずどんな狭い場所もプルンプルンと変型して移動可能。この辺、ちょっとT-1000的なイメージも浮かびました。

 小豆蝋斎は四肢を鞭カッターのようにしならせるコトが可能。手足の先が刃物のようになり樹を切り倒しながら密林を疾走しています。この辺、ちょっとT-1000的なイメージも浮かびました。

 朱絹が美人で巨乳なので忍法が今からどんな絵になるのか楽しみ。

【第2回終了時:残り18人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り9人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り9人)

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「バジリスク」第3回感想

 今回は遂に地虫先生の姿がお披露目となりました。原作から色々とアレンジが加わってますね。短剣を巻き付けてたのは舌だろうか? ゴムヒモみたいなものだと僕は思ってます。頬に何かビス留めしてるのも、喉に収納してる鞘を内側から留めてるものなんじゃないかな。原作では食道から胃にかけて収納していたと思うんですが、身体折ったりするとヤバいじゃんと思わせる余地があったので、合理的に考え抜いてのアレンジかけてそうです、この漫画家。

 地を疾走するのも原作ではアバラをうねらせていたんですが、ウロコのような道具をカシカシと操ってるみたいです。身体能力の異様さには変わりないんですが、道具の使いこなしに対する尋常の無さを感じさせる漫画版地虫先生です。連載1回目では気付かなかったけど風待将監も唾飛ばす筒みたいの加えてる。

 油断してる薬師寺天膳に、口から短剣を飛ばしてその心臓を貫く地虫先生。弾上、お幻に続いて大ボス的なキャラから死んでいく印象を読者に与えます。天膳は『生き返る』忍法使いなので実は死んでないのですが、死んだっぽい演出が決まってます。キャラが生き返るのに読者の耐性が付いてる車田先生には難しい演出です。

【第3回終了時:残り18人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り9人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り9人)

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「バジリスク」第4回感想

 風待将監VS伊賀3人。1対3というと数の少ない方がどうにかその場を切り抜けるパターンのカタルシスがあるんですが、風待は一人も伊賀を潰すコトなく死亡。ていうか3人パーティーが中ボスを倒したぐらいのノリ。

 そして死に際の風待から巻き物を受け取ったのが我らが地虫先生です。記憶が曖昧なんですが、前回までこんなにサル顔だったろうか。そして逃走の途中で蘇った薬師寺天膳に打たれ死亡。地虫先生の『口から刀剣飛ばし』は、牙突同様に一期一会ならではの意表を衝く技です。蘇る忍法の薬師寺天膳には既に知られていたので2度は通用しなかったという皮肉が効いてます。ふと思ったけど牙突はけっこう色んな人に見せてたな。

【第4回終了時:残り16人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り7人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り9人)

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「バジリスク」第5回感想

 早くも単行本発売日が載っていました。この作品、評判は上々の様子です。

 伊賀/お幻の屋敷に招かれた甲賀の二人/甲賀弦之介と鵜殿丈助。伊賀勢からイチイチ殺気が立ちのぼってるのがギャグ紙一重です。ていうかギャグだったらどうしよう。

 今回は鵜殿丈助と朱絹のバトルが開始。丈助はともかく朱絹は殺る気マンマンです。巨乳だった朱絹が、自分は太ってるから嫁にするなら細身がイイという丈助の台詞と共に何故かホントに細身になっててショックを受けていた僕ですが、裸身を晒した朱絹はプリプリだったので満足。乳を揉む丈助はビジュアル通りの変態中年と化していました。

 朱絹の忍法が出ましたが、ああいうはっきりした血の流れになるのは仕方ないトコロかな。細かくリアルに流すと不気味になるだろうから。

 ラストの朧の表情は意外です。終始脳天気なラクス路線を予想していたので。

【第5回終了時:残り16人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り7人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り9人)

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「バジリスク」第6回感想

 雨夜陣五郎の忍法が公開。塩で水分を排出して如何なる場所にも忍び込める。しかし、ひからびて死にそうになるというリスクを背負っています。ナメクジです。すんげー小さくなってました。何か面白かった。ホラーっぽさを狙ったのか? いややっぱギャグっぽさのほうがせがわ氏的にも意識してそう。

 鵜殿丈助VS朱絹。丈助、刀を頬で白刃取りしてました。ゴム強し。朱絹の本気の殺意を気取りながらも、伊賀甲賀バトルが開始されてるのに気付かなかった丈助は人が良すぎる。

 雨夜陣五郎VS鵜殿丈助は陣五郎の勝利。ようやく伊賀VS甲賀の巻き物争奪戦が開始されているのを知りましたが、直後に殺害されました。小さくなった陣五郎が、ゴム人間の丈助の口から体内に侵入し、そこで肥大化して窒息させたという感じです。海賊王にはなれませんでした。

 サクサクと甲賀勢が倒されていきます。あまりにも一方的に伊賀がリードしてると甲賀を応援したくなります。山風マジックでしょうか。

 甲賀勢もほとんどがビジュアル的に公開されました。室賀豹馬はやはりこっちの路線か。学者風という原作での表現からこれでもいいのですが、もっとムサい浪人生(5浪ぐらいの)みたいのでも良かった。

【第6回終了時:残り15人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り6人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り9人)

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「バジリスク」第7回感想

 甲賀の谷に薬師寺天膳達が侵入。一気に巻き物に名前のある甲賀忍者を消そうとするも壁に耳ありな忍術によって会話を聞かれててバレました。

 ここでちょっとした乱戦がありました。風待と同系統の忍者が筑摩小四郎の真空技披露の犠牲に。あれほど強かった風待将監ですが、量産型は量産型なりの扱いでした。RPGで、あれだけ苦戦を強いられた中ボスが後半色違いでザコとして登場するような切なさをも感じます。

 今週号ラストでお胡亥が登場して20人が絵的に出揃いました。前回のラストが陽炎アップだったように、女キャラの扱いがデカい。お胡亥は唇のはっきりしたヤンキー風味のビジュアルでした。太ももパツンパツン。

 微妙にストーリーの進行がゆったりしてきた感じです。連載が好評で当初の連載予定回数を延ばしたのかなあ。

【第7回終了時:残り15人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り6人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り9人)

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「バジリスク」第8回感想

 お胡亥のタラコ唇がエスカレートしています。表情もコミカルな方向に崩れはじめたので、登場する女キャラ全部美人というのを回避しようとしてるのかも知れません。前回では太ももパツンパツンぶりにばかり目が行きましたが、乳もえらいありますね。朱絹よりもあるみたい。

 蓑念鬼がやけにお胡亥に御執心でした。ギャル系がお好みですか? だとしたら僕と気が合いそうにないです。それとも色白巨乳がお好みですか? だとしたら僕と気が合いそうです。

 巻き物を奪われたのに気付き戻ったものの発見出来ず諦めて伊賀の谷に疾走する夜叉丸。涙を浮かべてるのがどうかと思われます。ヘタレじゃん。伊賀が圧倒的に優勢な現段階で、一人寂しくヘタレ役を務めています。

【第8回終了時:残り15人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り6人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り9人)

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「バジリスク」第9回感想

 夜叉丸の忍法の見せ方がカッコイイ! 壁を突き破って甲賀忍者を捕らえるシーンなど、忍法だから許される縦横無尽の演出です。こうして考えると、一応リアル世界が舞台になってる中でのドリアンのアラミド繊維は行き過ぎてたなあ。そんな強烈にカッコいい夜叉丸は今回で死にました。ようやく伊賀勢が減った。

 夜叉丸を倒す演出も絡めて、甲賀勢2人の忍法が公開。背景同化と容貌模写(声含む)。双方ともカメレオン的な能力です。こうしたアイデアはファンタジーに構築された忍法帖ワールドならではの飛翔する想像力です。こうして考えると、シコルス戦で見せたガイアの(以下略)

 ラストはひん剥かれたお胡亥のサービスで終了。微妙なサービスですなあ。顔が顔なので。

【第9回終了時:残り14人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り6人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り8人)

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「バジリスク」第10回感想

 拘束されたお胡亥から情報を引き出そうとした小豆蝋斎が、お胡亥の忍法の餌食になりました。柔肌がビッタリと張り付き、接合面から相手の血を吸い取るヒルのような忍法です。蝋斎、小豆カッターなどで脅しをかけてたのが、最後の見せ場でした。このシーンのお胡亥は描き込みがえらい力入ってて18禁にも匹敵する勢いです。

 直後に雨夜陣五郎が蝋斎の死を知らずに入室。蝋斎に蹂躙されたような風を装おうお胡亥。それに対して「蝋斎は干物ジジイと思っていたが」などと語る雨夜陣五郎。その視界に入らない傍らに、血を吸い取られた蝋斎が干物状態になって転がっています。なかなか憎い演出です。

 蛍火が恋人の夜叉丸(偽者)にじゃれていますが、ちょっと電波女として描かれています。何て言うか、ヤバそうですが、登場してる女キャラほとんど電波ですから。

【第10回終了時:残り13人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り6人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り7人)

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「バジリスク」第11回感想

 お胡亥がなし崩し的にこのまま数名倒しそうな勢いでしたが、雨夜陣五郎は塩に助けられ、続く蓑念鬼では体毛ビシバシ攻撃を放たれ、お胡亥致命傷。

 陣五郎はナメクジ忍法なので体液を排泄するのに慣れていそう。今回は、塩に反応してヌメりモードに突入してお胡亥の肌吸引から剥がれるコトが出来たという感じでしょうか。

 絶命寸前のお胡亥の前に到着した、ニセ夜叉丸にしてお胡亥の兄こと如月左衛門。忍者故の心を殺した冷徹な情報交換(に徹していたワケでもないかな)。ジジイを殺したコト/巻き物が塩俵に隠されてるコトを伝えお胡亥死亡。

 最後にその場に登場した朧によって、変装が解かれる如月左衛門。そう言えば如月左衛門は変装中も如月左衛門と分かる描写になっていて(黒シルエット&細い目)、その辺上手いなと思いました。

【第11回終了時:残り12人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り5人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り7人)

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「バジリスク」第12回感想

 10VS10の戦いが始まっていたコトを甲賀弦之介が遂に知ります。

 今回は更にこの甲賀のボス/甲賀弦之介の忍法/瞳術が公開。絵を見ただけで術発動が分かる瞳の描写になってます。ああ、激カッコイイですよ。見開きでの初公開でしたし、かなりの見せ場なんじゃないでしょうか。

 術の内容は、『瞳を向けられた相手は、甲賀弦之介へ仕掛けた攻撃/殺意を自分自身に向けてしまう』。作中では、甲賀弦之介に斬り掛かったザコが、睨まれた瞬間、自らに刀を突き刺しています。

 すでに公開されている伊賀のボス/朧の能力は、『見つめるコトで相手の忍法を無効化する』というもの。

 ここに、甲賀弦之介と朧の『最強の盾VS最強の矛』の対比構図が生まれました。この二人がぶつかった時、いかなる結末となるのか、それが物語最大の見せ場になります。最後の最後までその結末はお預けですが。

【第12回終了時:残り12人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り5人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り7人)

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「バジリスク」第13回感想

 「ここでやらなければ、やられる!(意訳)」と、薬師寺天膳がどうにか弦之介を逃さないよう必死です。筑摩小四郎がかまいたちを仕掛けようとしますが、弦之介の瞳を見てしまい自身の顔にかまいたち炸裂。美形だったのが一層そのダメージの深刻さを演出。炸裂後の顔はまだ描かれてませんが、再登場が楽しみです。

 立ち去る時の霞刑部と如月左衛門がこれ以上ないってぐらい憎たらしい表情しています。如月左衛門は妹を殺された直後なのでもっと切ないポジションなのに。

 最後は伊賀会議の果てに朧が自分の目を封印して今回は終了。この封印もビジュアル的にカッコいい。

 今号では人気投票の結果発表がありましたが、弦之介が4位なのに小さな扱いだったのがメッチャ笑えます。上位5キャラ、全部女キャラかと思ってたんですが、よく見たら弦之介4位。

 お胡亥が1位ってのには驚きました。タラコ唇なのに。身体がムチムチしてればそれでイイのか。乳がデカけりゃ顔はどうでもイイのか。そんな世の中です。根本はるみの人気もわかります。

【第13回終了時:残り12人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り5人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り7人)

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「バジリスク」第14回感想

 江戸城へ向かう甲賀の5名、そしてそれを追撃する伊賀7名の構図が成立。潰し合いが開始されてるのを知った弦之介&甲賀サイド。ここから第2章開幕といったトコロでしょうか。

 今回は陽炎のサービス&忍法公開。乙女恋心モードに入ると毒の息を吐くというヤバい能力。恋慕の対象たる弦之介を切なく見つめてる時、近づいた虫が突如ポトリと地に落ちます。この虫が蚊だったら演出としては一層イカしてたかも。息=二酸化炭素に惹かれて近づいてきたという感じで。

 陽炎、ムチムチの裸体を晒していましたが、原作を読んで今後の展開を知ってる身として、これは今から楽しみです。

【第14回終了時:残り12人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り5人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り7人)

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「バジリスク」第15回感想

 最近は餓狼伝よりもアッパーズの看板めいた存在になってるのかな。何かと力入れまくられている印象。待ち受け画像キャンペーンとか。残る1枚は人気キャラの巨乳ちゃんですか。

使命のために死する。これ、忍びの本懐。しかし己の知らぬ間にかけがえのない五人を喪っていたと知り、弦之介、その心中はいかばかりか---。

 そんな扉の煽りで始まってる今回ですが、そうか、すでに甲賀勢は半分潰されていたんですね。それまで甲賀勢はゲームの開始すら知らなかったという壮絶さ。弦之介は朧が狡猾な悪女で自分を騙し続けていた可能性を想像しています。切ない。

 今回の見どころは室賀豹馬の開眼。弦之介の師ゆえ忍法は同じもの。弦之介の目を潰して安心していた蓑念鬼を自身の髪の毛で絞殺に持ち込みます。正座したまま微動だにしない、目を開いただけという一方的な勝利です。無駄なまでにかっこいい。

 個人的には今号は陽炎の唇のいやらしさもヒットでした。

【第15回終了時:残り11人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り5人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り6人)

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「バジリスク」第16回感想

 巻頭カラーで表紙は蛍火。ヘルメットじゃないので一瞬誰だか迷いました。

 今回は甲賀弦之介の忍法公開の試し割りがてらに顔面破壊した筑摩小四郎がニューデザインにて再登場しました。
 覆面をしています。何かかっこいい。忍んでないので忍者失格な感じはしますが(顔面大破をさらすほうが忍んでないか)。
 にわかの盲目ゆえかなり危なっかしい感じですっ転んだりしています。朱絹がそんな小四郎にラブモード。デブを嫌った朱絹ですが、顔面大破した後の小四郎なので美醜で選択してるわけでもない。やっぱおびえる小鹿のような姿に母性本能を擽られたのでしょうか。

 ラストは逃走した蛍火の前に、蓑に変装した如月左衛門登場で終了。因縁深い二人です。

【第16回終了時:残り11人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り5人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り6人)

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「バジリスク」第17回感想

 ほぼ如月対蛍火のみが描かれた17話です。
 如月が怜悧なまでの実力者ながら、心理面で人間味が演出されています。今回に限らず、妹お胡夷への愛情など原作よりも味付けがイイ感じ。妹パワー恐るべし。

 蛍火戦ではラストの夜叉丸の姿がイカス演出。蛍火の見た幻覚なのか、如月左衛門が彼女のためにその姿をとったのか、判断がつかないのも憎いです。無いはずの腕やそのコマ近辺だけコマ枠外が黒かったりする辺りから幻覚っぽいのですが。

 蛍火は原作以上に電波っぷりが強調されたキャラ作りが上手かったです。

 今回はナメクジ忍者が周りを海に囲まれた船旅を前にへこたれた顔してるのが面白かったです。直前の如月と蛍火のシリアスバトルが台無しになるぐらいです。

【第17回終了時:残り10人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り5人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り5人)

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「バジリスク」第18回感想

 陣五郎がヘタレモードで読者に愛嬌を振りまいてる中、薬師寺天膳のエロ親父ぶりが炸裂した18話です。作中最ピュア度を誇る朧がお胸を公開。揉まれてます。胸をさらさずに済んだのは前回死亡した蛍火だけです。

 朧の危機と助けを求める悲鳴を聞きながらも、薬師寺天膳へ逆らわないよう自分を抑える小四郎。次回、どう出るのか。
 これが板垣恵介なら原作無視して小四郎もその場に参加させたりするトコロです。

【第18回終了時:残り10人】
◆甲賀十人衆:甲賀弾上 甲賀弦之介 地虫十兵衛 風待将監 霞刑部 鵜殿丈助 如月左衛門 室賀豹馬 陽炎 お胡亥(残り5人)
◆伊賀十人衆:お幻 朧 夜叉丸 小豆蝋斎 薬師寺天膳 雨夜陣五郎 筑摩小四郎 蓑念鬼 蛍火 朱絹(残り5人)


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