皇なつき


●「黒猫の三角」(原作:森博嗣/ASUKA COMICS DX)

 Vシリーズ第1弾のコミック化作品です。シリーズプレ短編の「気さくなお人形、19歳」も収録。

 ビジュアルが直接伝わるゆえに、漫画化出来る小説は限定されていそうですが、この2編は可能な範囲なんでしょうね。ちなみに僕、小説の「気さくなお人形、19歳」を読み終えた段階で練無を女と思っていました。最初一人称が「僕」だったので男と思って、ファッションの描写から実は女だったのか(ボク女)、と。そしたら「黒猫の三角」で更にもう1回ひっくり返された感じ。

 紅子、小説内に出てくる描写から、ロングでフランス人形のように目が大きい、ってのは頭では理解できるんですが(森の好みの女性が宮沢りえや常盤貴子ってあたりからも紅子はそんな感じなんだと思う)、どうしてか僕の紅子像は髪がショートでパーマ、小柄でツリ目なんですよね。

 この漫画版「黒猫の三角」では、きちんと小説の描写通り、ロングでフランス人形のように目が大きい紅子です。目、クリクリしてますよ。

 紅子は感情移入が難しいキャラと森博嗣は語っていますが、読んでてホントに感情移入しにくいです。何か、何喋ってても空々しいというか芝居掛かって聞こえる。喋ってる内容が喩え子供を思う親の気持ちであっても、紅子の台詞だと空々しく感じるのは何でか。漫画版でもその印象はありました。

 皇なつきの作品を読んだのはこれが初めてです。少女漫画(?)にしては背景の描き込み細かいなと思いました。


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