石渡治


「ツヴァイ」全3巻

 石渡治は随分長いコト漫画描いてますね。代表作はやはり「BB」でしょうか。ホント漫画家暦長い人です。現役なのに懐かしさすら感じる。ベテラン中のベテランですな。作画能力も非常に安定してます。今日日流行ってる、ちょっとスキのあるラフチックな画風とは異なった、トーンを使うのは当然の前提/小さなコマまでも手を抜かずに仕上げる、という着実な作風の絵を描きます。

 この「ツヴァイ」という作品はど真ん中なSFになっています。主人公は40という風使いの少年。ですが、僕的注目キャラはマスクマンですね。石渡治の初期の作品「スーパーライダー」終盤のエピソード(島での生き残りバトル/これ激烈に熱いのでどうにか入手して再び読みたい)にて登場していたマスクマンと同じデザインという。世界観が「スーパーライダー」とリンクしてるワケではないのでキャラ的には別モノなんですが(手塚治虫のスターシステムのようなもの)、マスクマンが再び活躍する姿を見れるだけでかなり燃えます。ていうか「スーパーライダー」って20年ぐらい前の作品です。僕何歳なんだよ。56歳ですけど。

 この「ツヴァイ」を読んでの感想としては、全体的にテンポが早すぎたかな、という印象。伏線をじっくり反芻/消化して、展開を予想する楽しみが薄かったです(一気読みした為か予想するヒマすらなくストーリーがサクサク進んで謎が解ける)。登場人物も多く、どれも掘り込めばもっと魅力的に見せられるのに!というのが惜しい感じです。世界観もしっかりしてるし、半年ぐらいかけての30分アニメとかで観てみたかった作品でした。

 結構女性キャラが容赦なく服を剥がされてるのにビビリました。ポイントもトーンでちゃんと見えてるし。サービスが多めですが、無駄にリアルじゃないので健康的に感じます。


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