さいとうちほ


「少女革命ウテナ」全5巻

 文庫では全3巻になるそうですが、全5巻のコミックス版を古本屋にてゲット。

 「少女革命ウテナ」という作品はアニメを虫食いレベルで観ていたのですが、今回改めてさいとうちほによる漫画バージョンを読みました。少女漫画特有のモノローグ過多を覚悟していたのですが、意外と少年漫画的な分かりやすさがあってすいすい読めました。

 アニメ版は結構ワケの分からないカットが多くイカれた挿入歌もありで、とても詩的な効果を出していたのですが、漫画版は非常にシンプル。うーん、僕としてはアニメに軍配が上がります。そのアニメも通して観てないのですが。

 最終戦において、非常にシリアスな戦闘シーンの中でラスボスが『王子さま』という単語を発するのは作者の計算外と思われる面白さを感じました。

『美しくみえるバラには鋭いトゲがある 王子さまの道はイバラの道だ つらい思いをして王子さまになろうとしてそれがなんになる?』

 こんな台詞をラスボスが本気で言っています。あり得ません。最高。

 番外編では5巻に収録されている「深き瑠璃色の影」がよかったかな。何だか切なカッコイイ。樹璃がこのエピソードで好きになりました。

 


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